晴れた朝それとも雨の夜 (単行本図書)

著者 :
  • 童心社
3.50
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本棚登録 : 133
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494019441

作品紹介・あらすじ

あの時、なんで追いかけたりしたんだろう?あやまらなきゃって、ずっと思ってた。今なら、素直にいえそうな、そんな気がしたから…。三人の少女のかけがえのない季節をつづるアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • とても好きな本。
    それぞれの初恋(未満もあり?)を描く。
    きれいな水を飲んだような、そんな気持ちにさせてくれます。
    初恋をするなら、こんな恋をしてほしい。
    女の子むけかな。

  • 思春期の悩みが詰まっていて甘酸っぱく、どれも楽しく読めました。

  • 短編3作品収録。主人公たちはいずれも女子中学生。構成が面白い。
    作品ごとに登場人物は異なるのだけど、主人公たちの学年が一話ごと一つずつ上がっていく。それにともない恋愛心理も大人っぽくなっている。
    ①「バースデーパイ」
    中1。恋の始まる予感を残して終わる。
    ②「ホタルの基地」
    中2。恋の自覚。
    ③「沢山さんの恋」
    中3。両片思い。すれ違う恋。タイトルに違和感を持ちつつ読んでいたけど、沢山さんが主人公の由衣ちゃんに宛てた手紙を読んだときしっくりきた。
    一番好きな話は「ホタルの基地」
    主人公のあおいちゃんが小学四年生のときのバレンタインエピソードが良かった。
    始まりと終わりの詩も素敵。そして最後の1文が心に響く。
    〈かけがえのない一瞬の奇跡〉

  • 記録

  • 『バーズディパイ』『ホタルの基地』『沢山さんの恋』3編の物語が入ってますが、本のタイトルの話はなし・・・
    でも、晴れた朝それとも雨の夜・・・というタイトルのような思春期の少女たちの心を丁寧に描いている。

    ケータイ小説ばかり読んでいる子に、おすすめ。

  • 3つの短編集で読みやすい本です。中学生が主人公なので「きっとみんなこんなことで悩んだり、泣いたり、笑ったりするんだろうな・・・」と共感できる物語です。特に1話目は、短くサラッと読めるので本を読むのが苦手な人にもオススメです。
    【加西市立図書館】

  • 中学生は子供なのか大人なのか?

  • 家族,友だち関係,恋。それぞれに楽しめる短編。
    くすぐったい気持になりました。表紙も爽やか。

  • 恋だろうか。恋ではないだろうか。
    恋愛話ではないけれど、子供同士の関係ではない。微妙な年の心が温かに無理なく描かれていると思います。

  • きのう読み始めて、きょう読了。短篇集。
    どの作品にも「悪い子」がいない。それは、ことばとしては決して悪いことではないと思うのだけど、この本の場合、それが丸めこまれていることに彼ら・彼女らが気づいていないだけで、実際はさりげなく矯正されているように思えるのはなんでだろう。さいごの沢木さんの手紙なんかは、あまりにお行儀よく「反省」していて、読んでてなんだかぞっとしてしまった。
    真綿で首を絞められているように、やわらかく、押しつけがましい。

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著者プロフィール

デビュー作の『風の音をきかせてよ』(岩崎書店)で、日本児童文学者協会新人賞を受賞。他に『月曜日のかくれんぼ』(草土文化)、『サイレントビート』(ポプラ社)、『ロケットにのって』(新日本出版社)、『夏のとびら』(あかね書房)、『シキュロスの剣』『晴れた朝それとも雨の夜』『夕焼けカプセル』(いずれも童心社)などの作品がある。

「2018年 『鳥達のバラード アンプラグド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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