みんなのためいき図鑑

著者 :
  • 童心社
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本棚登録 : 518
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494020706

作品紹介・あらすじ

授業参観にむけて、たのちんの班は「ためいき図鑑」をつくことになった。
どんな時にヒトがためいきをつくのか調べて発表するんだ。
でもいっしょの班の加世堂さんは、毎日保健室に登校していて、教室にはこられない。
たのちんが、加世堂さんにも図鑑づくりに参加してほしいと思い、ある提案をしたところ、班のメンバーともめてしまい……もうためいきばっかり! 


家族や友達との関係にゆれる子どもの気持ちを、鮮やかに描いた物語。


絵本、幼年童話、YAなど幅広いジャンルで活躍する村上しいこさんが描く、小学校中学年向けの物語。
保健室登校の少女をめぐって、悩む子どもたちの気持ちを、やさしくユーモラスに描きます。
絵は、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)の装画を手がけた、中田いくみさんです。

感想・レビュー・書評

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  • 童話作家 村上しいこさん 絵本作家インタビュー(前編)|mi:te[ミーテ]
    https://mi-te.kumon.ne.jp/contents/article/12-268/

    猫まみれ日向ぼっこ日記
    https://blog.goo.ne.jp/shiiko_1969

    Ikumi Nakada / 中田いくみ / 中田郁美(@ikuminakada) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/ikuminakada/

    Abuku book.
    https://nakadaikumi.tumblr.com/

    みんなのためいき図鑑 (単行本図書) :村上 しいこ/中田 いくみ - 童心社
    https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494020706

  • この本を読んで、わたしたちはためいきといっしょに生きているんだなと思いました。個人的には、
    この本には三つの面白さがありました。一つ目は、かせどうさんと小雪の関係です。読者もヒヤヒヤしてしまいます。二つ目は、かせどうさんが教室に帰ってこれるかです。またまたかせどうさんの話になってしまいましたが、保健室登校のかせどうさんは、まずなんで保健室登校になってしまったのでしょうか?三つ目は、やっぱりためいき図鑑!
    本の最後にためいき図鑑の一部がのっているので、気になる人はぜひそこも読んでみてください!

  • ためいきって気付いたらついてる気がする…。たしかにためいきっていろんなときに出るし、それを図鑑にしたのはおもしろい。ためいきこぞうもかわいらしい。

  • 面白い発想。ためいき図鑑を作る たのちんの班には、保健室登校の加世堂さんがいる。絵の上手な加世堂さんに頼みたいたのちんと、自分が描くという小雪で揉める。加世堂さん、お母さんに気持ちが言えるといいねぇ。こういうお母さんいるよね…子供の気持ちも話も聞かない人

  • 発想がすごくいいなぁって思う。たのちんを始め、出てくる子たちに底意地の悪さがなくて、二分の一成人式の年である十歳の子たち、登場人物たちがイキイキしている。このまま成長して欲しいな。希望を感じる物語。

  • 2022年度課題図書、中学年の部。

    「ためいき」で図鑑をつくる、という最初の設定がかなり面白い。中身は保健室登校の子とかクラスメイトとの人間関係のほうがメインだけど、巻末にきちんとためいき図鑑が載っている。

    この「ためいき図鑑」の部分だけでも、
    とても面白いのでぜひ読んでもらいたい。
    なるほどなあ、面白いな〜〜。
    わたしもためいきクイズをして、この本を紹介したい。

  • 2021 村上しいこ

    4年1組 田之上嵐太らんた
    はみんなから、たのちん、と呼ばれてる

    「オリジナル図鑑」作りの課題が出た

    五班の、新開七保、星合小雪、宮村孝四郎で話し合いをするが決まらない

    他の班は
    おしごと図鑑
    ペット図鑑
    病気図鑑
    など、早くも決まってすすめている

    実は、五班にはもう1人、保健室登校の加世堂ゆらがいる
    たのちんは休み時間などに、保健室のゆらを訪ねて、教室のことを伝えている
    ゆらは絵を描くのが好きらしく、
    たのちんがついたため息を見て
    たのちんのためいきこぞうを絵に描いた
    たのちんは気に入り、もらって帰る
    すると〜そのためいきこぞうが動き出し、会話もし始める

    そうこうするうちに五班は、
    「ためいき図鑑」を作ることに決まる

    図鑑の挿絵をゆらに描いてもらいたいと考えるたのちん
    しかし小雪が立候補する

    そのことできまずくなるが~

    ゆらとその母が嵐太の家を訪ねる
    母は、ゆらにひとことも口を挟ませず、ゆらの行動を支持するタイプの人だった

    ためいきこぞうに誘われて、ためいきフェスティバルに参加
    みんなのためいきこぞうたちに出会い、
    それぞれのためいきのタイミングを知ったり、本音を知ったりする

    たのちんが保健室のゆらを訪ねる前に
    小雪がその役目を担っていたこと
    その時の小雪の発言できまずくなっていたことがわかる

    また、ためいきインタビューを通じて、
    いろいろなためいきの種類や理由、乗り越える方法などを考えることになる

    嵐太のかけ
    小雪とゆらの本気度を競わせる

    こどもの意地になる気持ち、本当はやさしい気持ちがあること、一生懸命人の気持ちになろうとするところ
    などが描かれていて、好感を持った

    このような自然な心の動きが普通のことだと思うし、そうであれば侵攻や戦争などにはならないはずなのに~

    最終章は、五班の発表が紹介されている
    発表のまとめもとてもよくできている

  • ためいきって、マイナスのときだけじゃない。この本を読んで気付かされました。

  • 2022年読書感想文課題図書 中学年
    4年生のたのちんは班で調べ学習して、なにかテーマを選び図鑑を作ることになった。孝四郎、小雪、七保、たのちん、そして保健室登校の加世堂の5人班。ほかの班はお仕事、ペット、病気など決まっていく。ひらめいて、ためいき図鑑を作ることにしたたのちんの班。でも、保健室登校の加世堂さんと小雪の仕事をうまくまとめられなくて、たのちんは悩む。
    全編関西弁のため、個人的にはちょっと読みにくかった。あと、ためいきこぞうがいない展開にして欲しかったかなぁ。加世堂さんを見守るクラスの態度が良かった。小学校の不登校って、イジメとかより、理由不明で教室行けないことが多い印象ある。加世堂さんは自分で理由分かって良かった。解決はこれからだけどね。

  • 絵も可愛くて、読み進めていくのが楽しかったです!ためいきからここまで話を発展させるなんて……すごすぎる……!最後には皆仲良くハッピーエンドでほっこりしました!

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著者プロフィール

村上しいこ(むらかみしいこ)
三重県生まれ。
『うたうとは小さないのちひろいあげ』で第53回野間児童文芸賞受賞。おもな作品に「へんなともだち マンホーくん」シリーズ(たかいよしかず・絵)、「七転びダッシュ!」シリーズなど。
ホームページ
http://shiiko222.web.fc2.com/

「2023年 『防災室の日曜日 はんにんをつかまえろ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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