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- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784496020209
感想・レビュー・書評
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1980年代後半に起きた長良川河口堰を巡る争いについて筆者が自ら調べて記した本。といっても内容の大半は情報戦争よりも長良川の歴史的経緯や事実の検証に当てられています。
研修で使わなければ知らなかったのだけど、公共事業と反対運動という観点ではかなり有名な話だそうです。行政側からみても、この筆者から見ても、反対運動はわりと的外れで地元の意見も無視していたようですが、それでもかなり大きな運動となったのは、反対勢力のマスメディアの使い方がうまかったからだということです。だから「情報戦争」というタイトルになっているのですが、これからの社会で世論を味方につけるにはマスメディアという第4の権力は非常に大切だなと改めて実感しました。
逆に言えば、行政の説明責任はきわめて重要であるということも分かりました。
補足)その後討論の結果、説明責任だけではなく、常に時代の「新しい価値観」に敏感でなければならず、そのためには教養をみがけ、という話になりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
岐阜県長良川の河口堰建設の是非を問う一冊。治水と利水の相反した問題は、これからの課題でもあります。
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