【新訂3版】小さな会社にも活用できるバランス・スコアカードの創り方

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784496047527

感想・レビュー・書評

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  • ・BSCとは「財務」「顧客」「業務プロセス」「人材と変革」の
     4つの視点で経営戦略を策定し、その実行を管理するための経営手法。
    ・短期と長期など様々なバランスを考慮した計画が策定できる。
    ・4つの視点での社内会議
     1)財務:予算は?いくらで?
     2)顧客:お客様にはどのように伝える?
     3)業務プロセス:社内でどのように?
     4)人材と変革:誰が?
    ・BSCの構築
     1)ビジョン策定
     2)SWOT分析
     3)クロス分析(戦略案の作成)
     4)戦略マップの作成
     5)重要成功要因の設定
     6)業績評価指標の設定
     7)目標とアクションプランの作成
     8)実績と結果の分析
    ○LWでもやってみよう!
    ・戦略マップに載せる戦略は少なければ少ないほどよい。
    ・4つの視点の戦略構築方法
     1)企業ビジョン達成のためには、どのような財務内容が必要か
     2)そのためには、お客様にどのように満足して頂くのか
     3)そのためには、どのような仕事の仕組みを構築すべきか
     4)そのためには、どのような従業員になるべきか、教育方法は
    ○これ考えやすい!
    ・選択:やらないことを決める
     集中:やるべきことをやり続ける
    ・戦略を一つに絞り込むことにより、実行性が高まる。
     わが社は、これしかやらない。これにかけている。
    ・お客様を出発点にして経営を考える。

  • BSCに関する他の書籍を読んだことがないので、この著書が小さな会社にも活用できると謳っている(通常は大企業で導入される)意味がわかりませんでした。そのくらい、この著書を読む限り、小さな会社にこそあっているような気もします。
    この著書をよんだだけですぐさまBSCが使えるようにはならないかとは思いますが、BSCを利用してみる際に参考に戻ってくればヒントになるようなこともさらっと記述されているように思います。
    本文中で何度か記載されている(企業ビジョン)と照らし合わせてどうか?などがそうだと思います。
    それゆえに、フレームワークを使って戦略などを立てたことのない方(経営者)が一人でこの本を参考に考えるには少しハードルが高い気もします。
    個人的には財務の視点は戦略マップの上位にくるものだけに、立て方やビジョンとの関係性について掘り下げた記述が欲しかった気がします。自分が支援する際に使うとしたら、そこで引っかかりそうな気がしますので(苦)


    【付箋ポイント】
    実際に戦略マップを作成するときには、財務の視点→顧客の視点→業務プロセスの視点→人材と変革の視点へと上から下に作成していきます。
    戦略マップを使って戦略全体を説明するときには、人材と変革の視点→業務プロセスの視点→顧客の視点→財務の視点へと下から上に説明します。 P18

    スコアカードは、戦略マップで作成された4つの視点における戦略について、重要成功要因を定めて、それを定量的に管理するための業績評価指標を決定します。そして、目標数値とアクションプランwp作成します。
    戦略から重要成功要因を作成するときには、HOW?(どのようにして?)の関係でムズバレます。
    さらにスコアカードでは、定性的な目標についても、定量的な業績評価指標をさだめることで、戦略の実行状況を明確に管理できるようになります。
    月次で目標数値とアクションプランを定めて、毎月、結果の反省を行うことで、事業計画の確実な遂行を実現します。 P19

    単にバランス・スコアカードを使って報告をするだけではなく、議論をするときにも「財務」「顧客」「業務プロセス」「人材と変革」の4つの視点に分けて実施しています。
    つまり、1つの議題に対して、「財務」の視点で意見を述べ、次に「顧客」の視点で意見を述べる、という具合に会議を進行していくのです。 P54

    10個以内に集約された自社の特徴、顧客の特徴、競合の特徴をもう一度、参加者全員で振り返って、ビジョンを策定します。
    ビジョンを考えるときには、企業理念を踏まえたうえで、「そのビジョンで自社の特徴を活かせているのか?」「そのビジョンで顧客のもとめているものを提供できるようになるのか?」「そのビジョンで競合に勝てるのか?」を何度も繰り返し考えることで、そばらしいビジョンが策定できるようになるはずです。 P69

    (SWOT分析でのカードを作成時)また、記入時の留意事項として、単語や体言止めではなく、必ず文章で記入していくようにします。 P72

    戦略間の因果関係がきちんと成り立っているかを確認します、この時上下の関係は(例:財務と顧客)、Why(なぜ?)に対して、Because(なぜなら~)の関係で結ばれます。 P81

    やはり戦略マップに載せる戦略は少なければ少ない方がよいと思うようになってきました。 P82

    戦略を立案するうえで最も重要なことは、「戦略を、過去・現状からの積み上げで考えるのではなく、3年後のあるべき姿である企業のビジョン(ゴール)を達成するためには何をおこなうべきかという見地から考え、決定すること」です。
    つまり、戦略の策定においては「ゴールから逆算する考え方」が非常に重要になります。 P132

    4つの視点の戦略は、具体的には次のように考えていきます。
    ・財務の視点・・・・・企業ビジョン達成のためには、どのような財務内容が必要か。
    ・顧客の視点・・・・・そのためには、お客様にどのようにして満足していただくのか。
    ・業務プロセスの視点・そのためには、どのような仕事の仕組みを構築すべきか。
    ・人材と変革の視点・・そのためには、どのような従業員になるべきか、教育方法はどのようにするのか。 P134

    バランス・スコアカードお作成過程に従業員を参加させることは、企業理念の浸透・企業ビジョンの共有など。最も大切な従業員教育になります。 P148

    (従業員に企業理念に従ったと思えるものをアンケートに書いてもらうときに)書き出してもらう際には「皆様が記入されることは、すべて正解です。ですから、こんな内容でいいのかなど迷わず、できる限り多くの項目を書いてください。量が質を生むと心がけてください。」と伝えました。 P169

    企業ビジョンは経営者自身の言葉で表現する必要があります。企業ビジョンを実現するとどんな姿になるのかということを「うちの会社はこういう姿になっているのだ」とリアルに表現できないと従業員には伝わりません。 P187

    私が現在考えるよい導入・実行支援方法は、バランス・スコアカードの素晴らしい調和の経営の考え方を伝え、それ意外はその企業なりのやり方で導入することです。理由は、その企業なりのやり方でないとその企業の魂が入らず、結局根付かないと考えるからです。バランス・スコアカードおの導入・実行支援に”こうあるべき”、“こういうやり方が正しい”ということは一切なく、“企業の皆様のやり方はすべて正しい”という姿勢で支援することが大切で、“その企業のやり方で行うこと”がもっとも大切と考えています。 P206

  • 仕事で理解しておく必要があり、読んでみる。知識としては知っていたが、体系だてて読むのは初めて。ドラッカーの言っていることを実践するとこういう風になるのか。後半にでてくるケーススタディが、地元スーパーであったり、飲食であったり、中小企業ならではのケースで面白い。

  • BSCの創り方が分かりやすく書かれています。BSCとは何か?BSCをどのように創ればいいのか?を知りたい方にお薦めです。

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著者プロフィール

昭和18年、宮崎市に生まれる。早稲田短歌会を経て、「心の花」に入会し、現在選者。
歌集に『海号の歌』(読売文学賞詩歌俳句賞)、『新月の蜜』(寺山修司短歌賞)、『微笑の空』(迢空賞)、『月の夜声』(斎藤茂吉短歌文学賞)、『待ち時間』(小野市詩歌文学賞)、また歌集『土と人と星』及び評論『若山牧水─その親和力を読む』により現代短歌大賞・毎日芸術賞・日本一行詩大賞を受賞。
若山牧水記念文学館館長。宮崎市に住む。

「2018年 『光の庭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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