「満洲国」の文学とその周辺

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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784497219145

作品紹介・あらすじ

「満洲国」における文学の状況について、その初歩的な資料集めから始め、長年研究を続けてきた著者の三作目となる専著である。第Ⅰ篇は、蕭軍や蕭紅らを含む「東北作家群」についての論述をまとめたもので、革命文学の盛んであった上海と満洲をつなぐ彼らの役割にも触れている。第Ⅱ篇は、中華人民共和国成立後、反右派闘争で「右派分子」、「文化漢奸」と糾弾された在満洲中国人作家についての論述と在満洲日本人作家の作品について評価・考察した文章を収める。
「満洲国」における文学の研究は、その歴史的背景のため、日本や中国でも研究が盛んであったとは必ずしも言えず、研究もまだまだ深化する余地は残っている。そのような中で、資料を発掘し復刻する活動を続けてきた著者の本書を含む一連の著作は、今後のこの分野の研究に携わる人たちに残された貴重な「研究遺産」と言えるだろう。

著者プロフィール

1944年4月京都府生まれ。京都大学文学部大学院修士課程修了後、大阪外国語大学、立命館大学に勤務し、2010年3月退職。現在、立命館大学名誉教授、植民地文化学会理事。
主要著書;『文学にみる「満洲国」の位相』(研文出版 2000年)、『続 文学にみる「満洲国」の位相』(研文出版 2013年)、『血の報復――「在満」中国人作家短篇集』(ゆまに書房 2016年)など。

「2019年 『「満洲国」の文学とその周辺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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