禅についての十五章

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  • Amazon.co.jp ・本 (564ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784497221070

作品紹介・あらすじ

国家権力、社会、文化との関わりから見る禅宗の歴史
仏教は中国化する過程で南北朝時代には国家権力と結びついて華やかに発展したが、僧尼の腐敗ももたらした。そのころ中国仏教の一宗派として形成されつつあった禅宗は、僻地で細々と坐禅と農業労働に励んでいた。唐代初期に実施された均田制が劃期となって、僧団は経済的に自立し、禅宗は革新的性格を得て隆盛を極めたが、晩唐五代に地方の権力者の保護下に入るとしだいに革新性を失って新しい展開を生み出すこともできなくなり、宋代の強力な国家権力のもとで衰退へと向かった。本書は、禅宗の歴史を教義の展開としてではなく、社会的・経済的・政治的背景のもとに、禅宗の形成から発展、隆盛と衰退にいたる過程を描くものである。『禅宗十五講』(中華書局、2016年)の全訳。

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著者プロフィール

1937年遼寧省営口市生まれ。現在南開大学中文系教授。中国古典文学、宗教文化の分野で著書が多数ある。代表作は『柳宗元伝論』(人民文学出版社、1982年)、『唐代古文運動通論』(百花文芸出版社、1984年)、『唐代文学与仏教』(陝西人民出版社唐代文学研究叢書、1985年)、『仏教与中国文学』(上海人民出版社中国文化史叢書、1988年)、『観世音応験記(三種)』(中華書局古小説叢刊、1994年)、『中国文学中的維摩与観音』(高等教育出版社、1996年)、『韓愈選集』(上海古籍出版社中国古典名家選集、1996年)、『禅思与詩情』(中華書局、1997年)、『道教与唐代文学』(人民文学出版社中国古典文学研究叢書、2001年)、『隋唐五代文化史』(東方出版中心、2007年)、『祖堂集』(上下、西口芳男・衣川賢次と共著、中華書局中国仏教典籍選刊、2007年)、『中国仏教文化史』(五巻、中華書局、2010年)、『仏教文学十講』(中華書局、2014年)、『道教文学十講』(中華書局、2014年)、『北方民族与仏教――文化交流与民族融合』(中華書局、2015年)等。『孫昌武文集』三十巻(中華書局)が刊行中。

「2021年 『禅についての十五章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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