MAC OS X COCOAプログラミング

  • 東京電機大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (583ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784501552701

作品紹介・あらすじ

経験豊富なMAC OS X開発者から高い支持を受けているベストセラーのCOCOA入門書を最新のMACプログラミングテクノロジーに合わせて改訂。Objective-C言語と、COCOAにおける主な開発パターンを網羅。またXcodeとInstrumentsという最もよく使用される開発ツールについての入門書である。第4版では、MAC OS X 10.6と10.7に対応。

感想・レビュー・書評

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  • Cocoaについて書かれた希少な本。
    実習はそこそこにとりあえず読んだ。
    Objective-Cの簡単な導入から始まり、単純なアプリケーションの制作の後、本格的なアプリケーションの制作を通してアンドゥやリドゥを含めた実装を体験することができ、Cocoaアプリケーション制作の実際を学ぶことができる。
    Objective-Cの基礎が終わって次の段階を探している人やアプリケーションを一つ作ってみたいと思う段階で読むとかなり効果的と思われるが、Objective-Cの初心者が手に取ると混乱してしまうかもしれない。というのも分厚く充実した内容で詳しく実装の方法を教えてくれるこの本にはいくつか問題点がある。

    1.コードが読みにくい
    これは主にコード表記部分のフォントの問題で、スペースが小文字のiと同程度のスペースしかなく、コードのどこにスペースが入るのか非常にわかりにくい。慣れるとなんとかわかるようになってくるが、慣れても打ち間違うことが多いので明らかにフォントもしくは表記上の問題と言わざるを得ない。他のObjective-Cに関する書籍と比べるとその分かりづらさは非常に顕著なものに見える。メッセージ式でスペースの存在がかなり重要なObjective-Cのコードでこれはかなりつらい。Objective-Cに慣れていないと余計にこの問題は大きいと思われる。

    2.課題に対する解答がない
    セクションの終わりにはそれまでの内容を踏まえた課題が課せられる箇所があるが、これに対する解答はコードはおろか解説文もない。投げっぱなしである。しかも課題内容はそれほど単純ではなく、それまで作ったアプリケーションにこれこれの機能を追加して実装しなさいというかなり高度な内容のものが多く、ちょっとやそっとでは正しい実装をするのは難しいようなものばかり。解答があると自分で考える機会を奪ってしまうからなのかもしれないが、課題内容が難しいため解答があったほうがいいのではと感じることがしばしば。

    補足:プレミア価格について
    このレビューは第4版についてだが、第3版は一時1万円を超えるプレミアが付いていた。4版出版後には落ち着いたものの、今度はこの4版がまたプレミアがつきそうな勢いである。
    第3版にプレミアが付いていたのを知っていたので、だいぶ期待しながら4版を読んだのだが、この本に対するプレミアは流通量に対するもので内容に対するものではないと思う。アプリケーション制作を一望できる充実した内容は確かに価値あるものだが、他の書籍と比べても定価の4千円程度が妥当。この本に1万円払うのであれば、他に3千円程度のObjective-C解説書を3冊買ったほうがはるかに生産的である。1冊でこれほど網羅している書籍は確かに他にはないものの、部分的に内容が重複している本はいくつもあり、組み合わせれば他の本でも十分学べる。

    本国では5版の出版がなされたようなので、いずれ日本でも5版が出版されるかもしれない。もしこの4版にプレミアが付いたのであれば、5版が出るまで待つというのも手だと思う。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784501552701

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