科学技術ジャーナリズムはどう実践されるか (科学コミュニケーション叢書)
- 東京電機大学出版局 (2010年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784501625306
作品紹介・あらすじ
シリーズ「科学コミュニケーション叢書」の3冊目。前2冊は、自然科学および社会科学の立場から科学技術ジャーナリズムについて解説したものだったが、本書は、科学技術ジャーナリストが具体的にそれをどのように社会に向けて実践すればよいかを解説したテキスト。早稲田大学・科学技術ジャーナリスト養成プログラムが行なった講演会や座談会をベースに作成された原稿に、数本の書き下ろし原稿を加えて全体を再構成したもの。5年間のプログラムのまとめ。
感想・レビュー・書評
-
2010 9/27読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りて読んだ。
早稲田大学科学技術ジャーナリスト養成プログラム(MAJESTy)関係者による科学技術ジャーナリズムに関する論考やMAJESTyで行われていた取組み、MAJESTyが関連するシンポジウムや座談会の内容、などについて取りまとめた本。
本書全体に対する感想は、「リードパラグラフのない記事を読んでいる」ような気分になった。雑多でとりとめがない。
個々の論考自体には興味深いものもあるが、本来この本は何を企図して編まれたものかについて示すべき「まえがき」がMAJESTy設立の経緯の説明に終始していて(や、それはそれで面白いんだけど)、結局この本は何を意図して出版されたのかがわからなかった。
結果、ジャナーリズムの教科書的な実践に関する話と、現在の科学ジャーナリズムの課題、それとは別にMAJESty自体の課題に関する論考などが入り混じっている本書の構成の意味もよくわからない。
個々は面白い論考もあるだけに惜しい気もする。
あるいは、これこそMAJESTyの面白さと問題点を端的に示した本なのだろうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示