募集株式と種類株式の実務【第2版】

  • 中央経済社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784502099007

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  • 募集株式、自己株式、種類株式に精通した司法書士による株式の解説書。司法書士の金子先生はこの道では第一人者。それだけに今までの経験に即した実務的な解説が多かった。相方の富田先生との掛け合いはコミカルで面白かった。登記手続きは全くの素人なのでついていけなかったが、時折勉強になるコメントがあったかな。
    P11
    金子 金融庁管轄の金融商品取引法では、原則として50名以上を募集というのですが、法務省管轄の会社法では相手が1人でも募集といいます。会社法では株式を引き受けてもらう増資のことを募集株式の発行ということになったので、「募集」には深い意味はありません。
    P158
    富田 「100%減資の場合は、「発行済株式の総数0株、資本金の額0円」という登記を挟むのが通常」ということですが、なぜそうするのですか。
    (略)
    金子 額面株式時代からの伝統です。額面株式時代は、「額面総額≦資本金」という関係があり、額面と資本金との間に不即不離の関係があり、資本減少の手段の一つとして株式の消却があったのです。しかし、平成13年10月から無額面株式に一本化された今日、株式数と資本金との関係が切断されていますから、既存株主と新株主を総入れ替えするには、資本金の額の減少は必要ありません。また、既存株式をオール自己株式化すれば、既存株主は株主でなくなりますから、それで目的を達成できます。にもかかわらず、株式の全部消却及び資本金0円を現在でもしているのは、「けじめ」をつけたいということでしょう。心理的な理由だと思います。また、民事再生手続などで、「発行済株式の総数0株、資本金の額0円」にして、新規スタートをはかっていることの影響も強いでしょう。

  • 対話形式もあり、分かりやすい。

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