訴訟の心得

著者 :
  • 中央経済社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784502134517

感想・レビュー・書評

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  • 参考。

  • 企業法務担当弁護士向けというスタイルではあるが
    どんな弁護士でも参考になる部分があります。最近急成長しているチェーン展開しているカタカナ系の若い事務所の弁護士は、全く訴訟の心得ができてませんので、絶対読むべきでしょう。搾取されて、読む時間もないのかなー

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    第1章 訴訟の見立て/第2章 主張/第3章 証拠/第4章 期日/第5章 証人尋問/第6章 判決対応/第7章 企業訴訟関連の判決とその特徴/第8章 和解

  • とてもわかりやすく、すらすらと読み通せる。

    あくまでも弁護士向けに書かれた指南書だが、
    企業の法務担当も知っておいて損はないだろう。

    とりわけ、証人尋問のなんたるかについては、
    まさにそのとおりだと思うし、
    弁護士の腕を見分けるポイントも明確に書かれていて、
    きわめて実践的であると思った。

  • 主に弁護士向けの内容だと思うが、訴訟を少しでも理解する上でとても為になる本だ。

  • 本のタイトル通り、訴訟となった際にどういった心得が必要かを解説したもの。長年訴訟に携わられた弁護士として実務経験を通じて得た知見が、リアリティを存分に感じさせる表現で記述されており、とても楽しく読むことができた。ある意味、裁判官という非常に優秀な人に、こちらが意図する判断をしてもらうよう説得するための勘所に触れているので、日々の業務でも応用できるものが多かった。心証形成にあたってのストーリーとこれを支える客観的な証拠、自身に正義があるという確証と魂のこもった内容こそが人を動かすのだと改めて認識。

  • 中村直人先生がなぜ超一流と言われるか分かる一冊。非常に勉強になる。

  • <a href=\"http://dtk.doorblog.jp/archives/42688356.html\" target=\"_blank\">http://dtk.doorblog.jp/archives/42688356.html</a>

    へぇ〜。と思うところが多数あって非常に興味深く、引き込まれて読了した。
    ストーリーが大切ということが随所に強調されていて、それが判決に現れてくるということがなんとなく理解できた気がした。ときに感じる違和感にもつながるというか。

    一番!!と思ったのは、裁判官の心証形成の言語化の部分(第1章)。なるほど、そのような判断の過程を経ているのか、と思った。特許訴訟は一般のカテゴリーに入らないので定型的にならないわけだけれども、参考にはなる。
    期日の取り組み方、準備書面への取り組み方というのも、考え方として、それが唯一の正解というわけではないにしても、指標として持っておくと良さそうである。

  • 個々のTIPSから垣間見える、一流の職人の一流たる所以。
    目標の獲得に有効な方法を、柔軟かつ実直に追及する姿勢。

  • 裁判官にアンケートすると、弁護士の反対尋問はほとんど失敗とみている。
    裁判官の思考の最初のステップ。ほんとかどうかよくわからないグレー部分は捨象して、動かしがたい事実から確定していき、矛盾ないストーリーを構築できるようにする。
    司法研修所「事例で考える民事事実認定」
    裁判所は、破たんした銀行の役員には厳しく、破たんしていない銀行の役員には甘い。
    レックスホールディングス事件で高裁は、MBOに際しの価格決定で会社側が事業計画や株価算定評価書を提出していないことを非難し、会社を敗訴させ、最高裁も支持。しかし当時はそれは慣習ではなかった。
    法律家は要件事実を念頭にしつつ事実をひろっていくが、これはまずだめで、確信を与えるストーリーを確定し、そこから事実を拾っていくように。
    証人尋問は、最終準備書面に記載する事項を考えて準備する。
    南都銀行事件判決はちょっとへんな認定だったが、訴訟記録を見れば解決する。変な判決は訴訟記録に問題があることが多い。

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著者プロフィール

中村・角田・松本法律事務所 弁護士

「2023年 『株主総会ハンドブック〔第5版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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