- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784502302619
作品紹介・あらすじ
2020年開催される東京オリンピック。大きく変貌する東京を中心に建設されている関連施設、商業ビル、住宅等の取引に必須の資格「宅地建物取引士」の新たな業務を紹介。
感想・レビュー・書評
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いつのまに宅建が士になっていますね。
まだ、他の士業に比べたら楽勝
資格なくても、大家業できるが、
不動産の概要は掴めますね。
資格なくても、勉強してま良いと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宅建をとったので読んでみた。
ざっと書いてあってさっと読める。
2022.9再読
実務も経験した上で改めて読み直してみると
仕事のまんまやん
と思った。
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宅地建物取引士の仕事を紹介する書籍である。業界側の書籍であるが、消費者に害を与えた不動産トラブルも紹介しており、業界利益一辺倒ではない。
本書は「自社の短期的利益のみを追求せず、顧客と自社の利益の最大化を考えられる不動産・法律のプロを目指してください」と主張する(9頁)。不利益事実を隠してだまし売りする不動産業者は批判の対象になる。
その本書が紹介する事件が迷惑隣人説明義務違反である。迷惑隣人がいるという事実を説明せずに不動産を仲介して説明義務違反で損害賠償が命じられた裁判である。訴えられた不動産会社の説明が秀逸である。「Tリバブルという電鉄系列の不動産」「Tグループの事実上の創業者は、乗っ取り屋と言われ、強引な方法で次々に企業を買収して行ったため、「強盗●●」と呼ばれていました」「そんな創業者のDNAを脈々と受け継いでいるTリバブルが、訴えられました」(9頁)。心ある業界人からも嫌われている会社であることが分かる。
創業者が強盗と呼ばれていたことは歴史的事実である。Tリバブルが「創業者のDNAを脈々と受け継いでいる」は著者の評価である。迷惑隣人の存在を説明せずに不動産を仲介する業者が強盗と呼ばれた創業者のDNAを受け継いでいると評価されることは妥当である。
迷惑隣人説明義務違反は職業倫理の教材事例としても適切である。嘘をついて物件を販売することが悪いことであることは当たり前すぎて教材事例としてはイマイチである。問題のある事実を告げないで販売することも問題である。ところが、これは嘘はついていないと開き直る悪徳不動産業者もいる。説明すべきことを説明しないことも宅建業法の義務違反としたことに意味がある。