リーダーシップ進化論―人類誕生以前からAI時代まで (【BOW BOOKS 001】)

著者 :
制作 : 発行元:BOW&PARTNERS  発売元:中央経済グループパブリッシング 
  • 中央経済社
4.06
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本棚登録 : 154
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784502402814

作品紹介・あらすじ

壮大なスケールで、文明の歴史とともに描かれるリーダーシップ!危機的状況にある現代、求められるリーダーシップとは?読み出したら止まらない、今世紀最高のリーダーシップ書!創刊第1弾!(発行=BOW&PARTNERS)

感想・レビュー・書評

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  • これはリーダーシップの本か??
    と言いたくなるくらい、生物や人類の歴史の話が大半を占める。
    著者の主張は、リーダーシップは環境異存だから、
    歴史をさかのぼって当時の環境を分析すれば、
    自ずと当時ノリダーシップ像も見えてくる、という考えか!?

    とにかく著者の知が大爆発していて、読み応えがある。
    帯の文言にあるような「サクサク読める」なんてものではないが、
    知的好奇心は満たされる。

    自分は(日本以外の)歴史に関するバックグラウンドが極端に弱いので、
    中々読み進めることができなかったし、
    良く理解できないところもあったが、
    自分の知的好奇心が勝って最後まで読み切れた印象。

    (いわゆるビジネス書としての)リーダーシップの本として読むのではなく、
    歴史書として読むのがよいのではないかと思う。
    これをきっかけに、世界史などにも手を広げていきたい。

  • ・参考図書指定科目:「リーダーシップ概論」

    <OPAC>
    https://opac.jp.net/Opac/NZ07RHV2FVFkRq0-73eaBwfieml/vOy8NNFOfIDC8QeAuMOrr-GL6dh/description.html

  • ブッちぎりレベルで面白い。
    歴史的な視点も然ることながら、様々な動物の生存戦略の視点も面白いを通り越して興奮しました。

  • 壮大すぎ 宇沢読んでみよ

  • AI時代、仕事に於ける人間の存在意義を再確認。

  • 人類が登場する以前からの長い歴史からリーダーシップを考察するスケールの大きな本であり、著者の知識量に圧倒された。
    リーダーシップは一つではなく環境依存であり、世の中が劇的に変化していく中で環境に寄り添ったあるべきリーダーシップが出現するのだと思う。これから先はAIの出現進化などにより、今日通用したスキルが明日陳腐化するような、本当に先の見通せない世界がやってくる。その時に自分は、どのようなリーダーシップを発現させるべきか。よく考えなくてはいけない。

  • 読了

  • 生物進化論・人類史と共にリーダーシップの変遷について解説した一冊。トピックは哲学や認知心理学にまで及び、著者の知識の広さがうかがえるジャンルレスな本で個人的に好みだった。

    技術的・概念的シンギュラリティが蓄積されていくにつれて、生物の組織(特に人間の)は新たな属性を備えるようになる。その組織に求められるリーダーシップの属性も変化していく。つまり多様化する組織に合わせてリーダーシップも多様化していくべきで、そこで起こるのは置き換えではなく使い分けである、というのが正しい理解かと感じた。

    リーダーシップの進化に迫る、というよりは人類が現代に至るまでに経験してきた特異点をコンパクトにまとめることをテーマにした本かと思う。最終章の人工知能の暴走への警鐘も一読に値する内容。自分の知識がまだまだ足りないことを久々に痛感させられた良い一冊だった。

  • 1章
    ・リーダーだけは理性に目覚めている必要がある。
    ・リーダーには、自分の頭で考え、限られた情報の中で、少しでも正しい判断をしようと迷うことが求められている。
    ・順位制を持っている組織は、独裁的で強いリーダーが出現すると安定する

  • #fliyer
    当時のリーダーは、内部的には人々の生活レベルの向上が、外部的には領土をめぐる覇権争いに勝つことが、正当性として厳しく評価されるようになっていった。

    経営学者の金井壽宏は、この内部性と外部性を「不動の二元軸」と呼んでいる。四大文明以降のリーダーは、「なぜ、あなたがリーダーなのですか?」という問いに対し、「この組織内では、他の誰よりも不動の二元軸におけるパフォーマンスの期待値が高いから」と答えなければならないはずだ。それが真実でないときには、リーダーを続けられない状態に追い込まれることになる。

    著者は、1995年刊行の文学者エドワード・サイード著『知識人とは何か』に触れながら、次のように述べる。

    リーダーは、基本的に多くのことを知っている(と自分では思っている)必要があるだろう。劣位にある者よりも、現在と未来に関する洞察に優れていないと、リーダーとしての正当性が保てないからだ。

    知識人には、定期的に発生する、戦争に向かおうとする自己組織化の流れを断つリーダーとしての役割が求められる。マジョリティが信奉する公式見解であっても、それが間違っていると思えば、果敢に否定してみせなければならない。

    リーダーには、クールであろうとするのではなく、見苦しくても「やらなければならないこと」に向かおうとする姿勢が期待されている。そこに恥ずかしい間違いがあったとしても、そうした態度そのものが知識人をつくっている。

    ソーシャルビッグクランチ
    加速度的にプロセスが変わっていくこと
    人の知識が追いついていかない
    リーダーがいないとAIや殺戮兵器などで人類滅亡もありうるかもしれない

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著者プロフィール

株式会社リクシス創業者・代表取締役副社長。
1972年東京生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。
TIAS School for Business and Society
経営学修士号(MBA)首席取得。
商社にて新規事業開発に従事後、オランダの精密機器メーカーに光学系エンジニアとして転職し、オランダに約9年在住する。
帰国後はフリービット株式会社(東証一部)の取締役(人事・長期戦略担当)を経て、2016年、ビジネスパーソンのための仕事と介護の両立支援サービスや人工知能を用いた高齢者支援サービスを提供する。
株式会社リクシスを共同創業。
認定NPO法人カタリバ理事、プロ野球選手会顧問なども兼任。
過去には事業構想大学院大学特任教授、新潟薬科大学客員教授なども歴任している。

「2021年 『リーダーシップ進化論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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