図解・地図でたどる古事記・日本書紀 (早わかりN文庫)

著者 :
  • 永岡書店
2.71
  • (1)
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 39
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784522427170

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 皆さんは古事記・日本書紀は一体何について書いてあるか知っていらっしゃいますか?

    僕は全く知りませんでした。勿論受験に出てくる程度の事は知ってはおりましたが、「どのような目的で書かれたのですか?」と問われると、「全く知りませんでしたと。」しか言えない状態だったのです。

    神国日本・八百万(やおよろず)の神と云われるくらい神様は沢山いらっしゃいます。そして、天に生まれた、いざなぎ・いざなみの2神が夫婦の契りを結び日本の国土を生み出していくものですね。

    高天原(たかまのはら・・・天に神々が住むところ)・葦原中国(あしはらのなかつくに・・・人間が住むところ)・黄泉の国(よみのくに・根の国とも云います)・常世(不老不死の理想郷)などなどの説明から始まりアマテラス・スサノオのお話に続いていくわけです。

    でも結局はこの物語、大和と出雲の勢力争い、そして日本を統治していく中に於いての覇権の歴史なのであります。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    ・・・・・・・・・・・・

    天孫降臨によってアマテラスの孫であるニニギが、葦原中国平定を受けて、葦原中国の統治のために降臨したわけですが、ここで初めて人間としての統治が始まるわけなのです。

    中国・朝鮮半島も含め覇権の物語とは、全く知りませんでした・・・・そして現存する陵墓の研究がほとんど進んでいない事実も知ることが出来ました。

    自分たちのルーツを知らない・知らされないという事は、一体どうなんだろうか?考えさせられる本であった事は事実です。

    (資料)
    古事記とは・・・和銅5年(712年)太朝臣安萬侶(おほのあそみやすまろ、太安万侶(おおのやすまろ))によって献上された日本最古の歴史書。上・中・下の全3巻に分かれる。

    日本書紀とは・・・日本書紀(にほんしょき、やまとぶみ)は奈良時代に成立した日本の歴史書である。日本における伝存最古の正史で、六国史の第一にあたる。舎人(とねり)親王らの撰で、養老4年(720年)に完成した。神代から持統(じとう)天皇の時代までを扱う。

  • 古事記と日本書紀に関する基本的なことを知りたい人にオススメ。
    図なども結構使われてます。
    古事記と日本書紀の内容を同一ページで扱っているので、比較しながら読めるのがよかったかな。
    2010年5月19日読了。

  • 日本の古代史って面白い、って思った。しかも、平易な文章で地図つき解説なので、わかりやすくて入門書としては申し分ないと思います。神社行くのが楽しみになります。

  • 超訳古事記の流れで。
    ちょっと主観が入っちゃってます。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

鈴木 靖民
國學院大學名誉教授、淑徳大学人文学部客員教授。日本古代史、東アジア古代史。
〔主な著作〕『古代日本の異文化交流』(編著、勉誠出版、2008年)・『古代東アジアの仏教と王権』(編著、勉誠出版、2010年)・『円仁と石刻の史料学』(編著、高志書院、2011年)・『日本の古代国家形成と東アジア』(吉川弘文館、2011年)・『倭国史の展開と東アジア』(岩波書店、2012年)・『日本古代の周縁史』(岩波書店、2014年)・『日本古代交流史入門』(共編著、勉誠出版、2015年)・『古代日本の東アジア交流史』(勉誠出版、2016年)・『古代の日本と東アジア 人とモノの交流史』(勉誠出版、2020年)・『渤海の古城と国際交流』(共編著、勉誠出版、2021年)他多数。

「2021年 『古代日本対外交流史事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木靖民の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×