- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784522429341
感想・レビュー・書評
-
昔話を今の法律で考えると犯罪になることがある。そんな目線で物語を読むと、お話の感じ方も変わってくる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018.2.20読了。
-
昔話やおとぎ話の完全懲悪。
しかしこれ、今の法律に当てはめるとどうなる?
桃太郎や浦島太郎、兎や狸。
シンデレラに白雪姫、と盛りだくさんですが
言われてみれば、確かに…な言い分。
時代や背景を考えれば、話としてはありですが
裁判沙汰になる事間違いなし?
とはいえ、焦点をどこにするか、で
犯罪になったりならなかったり。
割と線引きが難しいです。 -
これは期待外れ。
法的に取り扱う題材が昔話、一見すると面白そうだが、驚くほど合わない。 -
『鬼退治と称して鬼たちに暴行をはたらき、宝物を横取りした桃太郎、眠っている白雪姫に断りなくキスをした王子様……
彼らには、現代の日本の法律ではどのような量刑が科されるのか。
事件の概要(物語のあらすじ)、原告・被告の主張、裁判員の意見討論、裁判官による判決までを、裁判形式にして誌上で展開。
日本の刑法や裁判について、楽しみながら学べる一冊』だそうだが、ときどき大きな落ち度(手ぬかり)があるんだな。判決はまじめに下してこそ楽しみながら学べる本になると思うのだが。
「王さまは裸だ」と言った子どもは名誉棄損で有罪だそうだ。『他人の評判を失墜させる発言は、たとえ内容が事実でも刑法の名誉棄損に該当する。ただし、事実の公表が犯罪の告発であるなど、公共の利益にかなう場合は、このかぎりではない。』んだって。
他人のかつらやシークレットブーツや整形を暴くのは本来名誉棄損なんだ。正直を旨とする人は気をつけた方がいいです。
しかし!
うっかり本当のことを言っちゃった人が【子ども】である限り、罪には問えないでしょう。
それに耳なし芳一が自分の耳に経文を書き忘れた和尚に慰謝料を請求する話も変。聴覚全損の慰謝料は1700万円って判決。
芳一が幽霊に奪われたのは耳殻で、聴覚全損はしていません。外貌の醜状障害を認め、聴覚障害の程度を問うのが正調でしょう。「聴覚全損」と決めつけるのは乱暴だと思います。 -
ネタとしては面白いかもしれないけど、無理やりな感が否めない。
法律用語?は本格的で難しい。 -
「桃太郎は鬼の住み家に乱入して宝を奪ったのだから強盗じゃないか?」など、日本や世界の昔話・童話の人物の行った事は犯罪じゃないか?というエッセイ。
面白いのが、裁判員制度を用いていて、A〜Dの4名が、あーでもないこーでもないと話し合ったり、
白雪姫が王子に「死んでるからって勝手にキスするのは強制わいせつよ!」とか、会話調なのも楽しいです。
罪状も、結婚詐欺・銃刀法違反・横領・脅迫・拉致監禁・児童虐待・名誉棄損などなど、さまざま。
1番重いのは「懲役25年」、損害賠償だと「1700万円の罰金」・・・のようですよー。
余罪とかも出てきて、なかなか楽しい一冊でした。
おまけ話にある「幸福の王子」(オスカーワイルド)の解説が面白い。
一見悲しい物語ですが、実は当時の世間にたいする皮肉や批判が隠されてるのではないか・・・という見解で、なかなか興味深かったです。 -
企画としては面白い思うが、法律の解釈が一方的で中途半端。