糖尿病治療の手びき 改訂版

著者 : 日本糖尿病学会

• 南江堂 (2006年2月1日発売)

感想・レビュー・書評

[「市民への健康情報サービスのための基本図書およびWEB情報源さんの感想 · 2008年6月24日]

目次: 〇 参考文献: × 索引: 〇 図表: 多い 名簿: ○ 定期的な改版: ×
この本が対象とする読者: 患者，家族
内容: 糖尿病をコントロールし、合併症のない心豊かな人生を送るための手引書 - 患者と家族向けに糖尿病と治療についての基本的な知識がわかりやすくまとめられている。妊娠中の治療、子供、高齢者の糖尿病についての章があるほか、「ほかの病気にかかったとき」「こころの問題にどのように対応するのか」「糖尿病のある人生をどう生きるか」といったように、生活をしていく上で直面するあらゆる場面での対応についてアドバイスが盛り込まれている。図や写真はカラーで見やすく、専門用語にふりがなをつけるなど、一般の人でも読みやすいように工夫されている。日本糖尿病協会の本部・支部一覧、BMI一覧表がある。巻末に糖尿病カード（「わたしは糖尿病です。意識不明になったり、異常な行動が見られたら、わたしの携帯している砂糖、またはジュースか砂糖水を飲ませてください。それでも回復しない時は、裏面の医療機関に電話して指示を受けてください」と記載されている）と、英語、フランス語、スペイン語、中国語、ハングルで「私は糖尿病です」と書かれたカードがついている。価格が650円と手ごろなことからも、患者さんが個人で購入することをおすすめしたい。

◆◇◆公共図書館のための「健康情報の本」選定ノート 掲載 2007 単行書【60】◆◇◆