続 メカ屋のための脳科学入門-記憶・学習/意識 編-

著者 :
  • 日刊工業新聞社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784526077258

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  • 続編。記憶や学習、意識という高次な脳機能を扱うのに計算論的な観点で理解を深める本。

  • かなり難しくて斜め読みしてしまった。まじめに読破したい人向け。いつかもう一度読もう。

  • 以前読んだ脳科学入門の続編。
    今回は、記憶とか意識といった、脳内で完結する話題が多めだった。

    前作と同様、分かりやすく書いてあり、楽しみながら読むことができた。

    意識というものについての考察が興味深かった。
    脳内の情報処理が並列分散処理に発達してしまったせいで情報を統合する場として意識というものが作られたのではないか。意識に昇る情報はある閾値を越えたものだけ。

    というものだった。

    他にも面白い考え方とかあったのでまた読み返したいと思える一冊であった。

  • ニューロンとは,細胞体とそこから伸びる樹状突起と軸索からなる神経系の構造的・機能的単位である
    ニューロン同士は繋がっているのではなく,ただ接触しているだけだと提案し,その接触部をシナプスと呼んだ
    脳が疲れると,おそらく,情報は高次領野まで届かない。したがって,連想試験も,低次領野の影響を多大に受けることになる。その結果,ダジャレのような連想しかできなくなる。
    カタストロフィック干渉
    ノンレム睡眠では,ひたすら反復してシナプス結合を更新し,レム睡眠では記憶を整理していると考えられる。
    最近注目されている睡眠の重要な効能が,脳内環境のメンテナンスである。マウスの脳を顕微鏡で注意深く観察したところ,睡眠中には細胞サイズが小さくなり,細胞間の隙間が6割も増えることがわかった。その結果,脳脊髄液が流れやすくなる,脳内の老廃物を流出させるのである!
    ロボトミー(前頭葉切除術)
    ミラーニューロンにより,他者の行為を心の中でシミュレーションしている。
    中間層のニューロンが過剰に多い結果,過学習を起こし,汎化能力を発揮できなくなった可能性もある。
    自閉症児は相手の眼を見ない。
    毎秒,脳には1000万bitsの情報が入るが,意識では40bitsしか処理できない!
    複雑化した社会でも適切に行動するためには,神の声に代わる拠り所が必要となった。それが宗教である。
    ジェインズの推測では,ナビイムは統合失調症を患っていた。
    脳には可塑性があり,脳形状の変化はIQの変化を伴う。したがって,早熟の天才児はその能力を維持できるとは限らない。

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    脳 回路網のなかの精神
    willpower 意志力の科学

  • 請求記号 491.37/Ta 33

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著者プロフィール

1975年生まれ。東京大学大学院情報理工学系研究科(知能機械情報学)准教授。
東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻博士課程を修了。工学博士。東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻助手、科学技術振興機構さきがけ研究者(「脳情報の解読と制御」領域)、東京大学先端科学技術研究センター講師・准教授などを経て現職。福祉工学、感覚代行デバイスの開発、聴覚生理学など、医学・工学の境界領域の研究に従事。生体医工学会、電気学会、北米神経科学会等会員。著書に『メカ屋のための脳科学入門―脳をリバースエンジニアリングする』『続 メカ屋のための脳科学入門―記憶・学習/意識編』(ともに日刊工業新聞社)。


「2022年 『生命知能と人工知能 AI時代の脳の使い方・育て方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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