今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい物流の本第2版 (B&Tブックス)

著者 :
  • 日刊工業新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784526082337

作品紹介・あらすじ

初版から内容を大幅に入れ替え、物流を取り巻く最新の動きを網羅。特にDXや情報管理など物流のデジタル技術の利用について新しく書き起こすほか、現在の物流業界の置かれている状況がわかるようになっている。

感想・レビュー・書評

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  • 専門書的な感じで「物流」の課題や専門用語、仕事のイメージを掴む事ができる社会科見学のような読書だ。勉強になった内容を書き残しておく。

    鉄道や船舶はラストワンマイル配送に向いていない。そのためトラックが用いられるが、近年は少子高齢化や長時間労働を敬遠する動きからトラックドライバー不足が深刻化。ドローンによるラストワンマイル配送も検討され始めた。

    マテハン(マテリアルハンドリング)機器が導入されている。物流で使われる機器のことをマテハン機器と呼び、具体的には、自動走行、ラック、ピッキングシステム、フォークリフトなど。

    車輪が紀元前2500年頃シュメール人によって発明された。車輪のついた車をロバや馬、クンガと言う古代動物に引かせて運搬作業を始めていた。

    物流センターやトラックターミナルでトラックを停めて、荷積み、荷下ろしを行う所定のスペースをトラックバースと言う。バースの数が少なすぎるとトラックは行列を作ることになる。通路も効率を考える上でどのようなレイアウトにするか重要。ピッキングを行うためには可能ならば一方通行でレイアウトする方が良い。入荷ゾーン、保管ゾーン、ピッキングライン、出荷ゾーンなどスムーズな流れになっている方が良い。

    アパレル特有の物流システムに、スーツなどをハンガーに吊るしたまま運ぶハンガー物流システムというのがある。また仮縫いの針が残っていないかチェックする検針と言う作業がある。

  • インターネットを利用して物を買うことが増えた中で、購入してから物が届くまでの"動き"を意識する機会を与えてくれた。特に知識がなくても読みやすかった。
    内容としては、戦争が物流に与えた変化、需要者の意図と悪用防止、RFIDに興味を持った。
    コロナ禍での変化についても書かれているので、実生活の体験を振り返りながら納得して読める。

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著者プロフィール

物流エコノミスト、日本大学教授(在庫・物流管理など担当)。博士(工学)(日本大学)。早稲田大学大学院修士課程修了。日本ロジスティクスシステム学会理事、日本SCM協会専務理事、日本卸売学会理事、日本物流不動産学研究所アカデミックチェア。ユーピーアールの社外監査役も務める。専門は、物流・ロジスティクス工学。主な著書に『入門 物流(倉庫)作業の標準化』『物流センター&倉庫管理業務者必携ポケットブック』『トコトンやさしい物流の本』『トコトンやさしい小売・流通の本』『物流・トラック運送の実務に役立つ 運行管理者(貨物)必携ポケットブック』(いずれも日刊工業新聞社)、『すぐわかる物流不動産』(公益社団法人日本不動産学会著作賞受賞、白桃書房)、『グリーンサプライチェーンの設計と構築』(白桃書房)、『スマートサプライチェーンの設計と構築の基本』(中村康久との共著、白桃書房)などがある。

「2021年 『物流DXネットワーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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