今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい物流の本第2版 (B&Tブックス)
- 日刊工業新聞社 (2022年10月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784526082337
作品紹介・あらすじ
初版から内容を大幅に入れ替え、物流を取り巻く最新の動きを網羅。特にDXや情報管理など物流のデジタル技術の利用について新しく書き起こすほか、現在の物流業界の置かれている状況がわかるようになっている。
感想・レビュー・書評
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専門書的な感じで「物流」の課題や専門用語、仕事のイメージを掴む事ができる社会科見学のような読書だ。勉強になった内容を書き残しておく。
鉄道や船舶はラストワンマイル配送に向いていない。そのためトラックが用いられるが、近年は少子高齢化や長時間労働を敬遠する動きからトラックドライバー不足が深刻化。ドローンによるラストワンマイル配送も検討され始めた。
マテハン(マテリアルハンドリング)機器が導入されている。物流で使われる機器のことをマテハン機器と呼び、具体的には、自動走行、ラック、ピッキングシステム、フォークリフトなど。
車輪が紀元前2500年頃シュメール人によって発明された。車輪のついた車をロバや馬、クンガと言う古代動物に引かせて運搬作業を始めていた。
物流センターやトラックターミナルでトラックを停めて、荷積み、荷下ろしを行う所定のスペースをトラックバースと言う。バースの数が少なすぎるとトラックは行列を作ることになる。通路も効率を考える上でどのようなレイアウトにするか重要。ピッキングを行うためには可能ならば一方通行でレイアウトする方が良い。入荷ゾーン、保管ゾーン、ピッキングライン、出荷ゾーンなどスムーズな流れになっている方が良い。
アパレル特有の物流システムに、スーツなどをハンガーに吊るしたまま運ぶハンガー物流システムというのがある。また仮縫いの針が残っていないかチェックする検針と言う作業がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
インターネットを利用して物を買うことが増えた中で、購入してから物が届くまでの"動き"を意識する機会を与えてくれた。特に知識がなくても読みやすかった。
内容としては、戦争が物流に与えた変化、需要者の意図と悪用防止、RFIDに興味を持った。
コロナ禍での変化についても書かれているので、実生活の体験を振り返りながら納得して読める。