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- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784531019519
感想・レビュー・書評
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藤原正彦氏よりもずっと先に我が国の国語の衰退と国語教育の必要性を力説していた著者。新奇なことは何も言っていない。ただ、真っ直ど真ん中のストレートの言論であり、それは今も胸を打つ。
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一般的にこの石井式漢字教育がどう評価されているかわからないし、実際に自分が幼児教育した経験も無いのでその信頼性やあるいは弊害があるかないかなどについては何もいえないけれど、具体的なもの(蟻や蝶)についてはその画数に関わらず幼児にとっては覚えやすいとか、社会一般で漢字表記されているもの(先生や学校)はひらがなで教えるべきでないという考え方は興味深いしその通りだと思われる。思えばひらがなって漢字に比べれば抽象度の高い字だと思うし、その習得が幼児にとっては難しいというのも頷ける。早い段階で漢字に親しんでおけば、将来読書好きになる可能性も国語自体に興味を持つ可能性も高くなると思う。そしてそこからその他の学問に関心、知識の幅を広げ得るのではとも思う。またこれは外山先生の著作でも触れられていることだけれど、子どもの語学教育に関して母親の占める役割(そのほか回りの大人も含まれると思うが)が大きいというのはその通りだろうと思う。親はどこの塾に子どもを預けるか以前に自身の言葉づかいについて十分な意識を傾ける必要があるし、親から受け継いだ資質、というより生まれてから受ける影響が子どもの将来を大きく左右するのだと思う。
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