- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532104818
作品紹介・あらすじ
部下のやる気をいかに引き出すか。人を生かすマネジメントの実際。
感想・レビュー・書評
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モチベーション入門 1993/8
著:田尾 雅夫
著者は京都大学卒業後、京都府立大学文学部助教授等を経て、現在京都大学名誉教授、愛知学院大学経営学部教授を務める。
モチベーション、つまり、働く意欲は、企業経営に欠かせない要因の一つといってよい。
組織とは人によって成り立つ、人の集合である。人は城、人は石垣、そして、人は掘でもある。肝心の人間が意欲を失っているようでは、掘が浅くなり、石垣は崩れ、早晩城を他人に明け渡すことになる。働く意欲に溢れた人がいて、はじめて機械も設備も生きてくる。
本書はそんな組織としての重要な要因を占めるモチベーションについて以下の6章にわたり解説している。
①会社人間のメンタリティ
②モチベーションの考え方
③人はカネのみに生きるか
④人を生かす組織とは
⑤組織の一員となるということ
⑥モチベーション管理の手法
少し乱暴な表現ではあるが成果=能力×やる気と言われる。
確かにその通りだと思うことも多く、本書でとりあげられているモチベーションは働く意欲すなわちやる気の部分である。
能力は未熟であるもやる気でカバーしものすごい貢献をするモノもいれば逆に能力はあるのにやる気が問題で成果があがらない人間もいる。
他の要素や運・不運・属する環境にもよる点もあるものの大局的には間違っていない。
モチベーションを制するものは組織を制すると言っても過言ではない。そして自分のモチベーションの他にも他人のモチベーション。そして組織全体が醸し出すモチベーションについて考慮する必要がある。
本書は入門書であるもののしっかりと古典からの知識等についても集約されており、入門であるが全てであるとも言える。
モチベーションは奥が深い。
モチベーションを知ることは人間そのものを理解することでもある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
備忘録:モチベーションを引き上げるためには、自由を与えるだけではなく、統制がなされている必要がある。
この言葉は印象に残った。全体的にあまり頭にはいらず。 -
モチベーションは、個人の問題だけど、組織として取り組むべき問題でもある。
そうだよなあって。まわりが働きやすい雰囲気だと頑張れるもんなあ。
モチベーションを高めるための方法として、報酬とか人間関係とか動機づけとかあげてる。
今の自分はストレスを省けるように生活の質を向上することが必要なんだろうな。 -
モチベーション理論を、浅く広く抑えてある。
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366.9 労働科学
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モチベーションに関する理論が、
広く収められています。
広いだけに、
浅いのは、
否めないところで、
自分に関わるところも少しあるのですが、
分量的には少なく、
客観的である点で、
深くモチベーションを
考えさせられることは、
ありませんでした。
もっと、色んな本を読む、
足掛かりにしたいと思いました。 -
初級編のようなモチベーションの本、理論と考えがまんべんなく書かれているので、それなりには分かりやすい。
但し、深く理解するには適さない。 -
俺が今最も興味を持っている「モチベーション」についての本。個人が自分のモチベーションを上げるためのハウツー本では決してない。もちろん個人の努力について書かれた部分もあるけど、大部分はモチベーションについての基本的な理論や組織が所属するメンバーのモチベーションを上げるための手段の話。
自分が知りたいと思っていたことについても書かれていたりして、それなりの収穫はあった。 -
2011.11.28
モチベーションの理論的背景の再確認のため購入。 -
モチベーション3.0の関連で読みました。
淡々と、学術的?なモチベーション論が書かれています。
知識として知っておくのはいいとは思いますが、これならもうちょっと分かりやすいのがありそうです。
まぁ100円だったしいいか・・・