通貨を読む: ドル・円・ユ-ロ・元のゆくえ (日経文庫 A 49)
- 日本経済新聞出版 (2007年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532111526
作品紹介・あらすじ
マネーの迷宮へようこそ。ドル安ユーロ高の背景に迫る。北朝鮮情勢、中国経済からゴルゴ13まで、最新エピソードを盛り込み3年ぶりの大改訂。
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
相場を動かすものの正体は!?
ゴルゴ13からイラク・北朝鮮情勢まで、知られざるエピソードを盛り込みながら解説。
[ 目次 ]
1 円・ドル運命共同体
2 外国為替市場という迷宮(ラビリンス)
3 基軸通貨ドルの居場所
4 振り回される円
5 新たな挑戦者ユーロ
6 元が世界を揺るがす
エピローグ 中国台頭と円の運命
付録 通貨を知るための本
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[ 関連図書 ]
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経済とパワー・ポリティクスの関係。
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国際通貨についての歴史、未来について論じる本。2004年、2007年。過去の通貨の位置づけや、これからの通過のあり方、日本の通貨政策について説いている。中国の元の切り上げ、ユーロの立場が新たに加わり、ドル、円、ユーロ、そして、元の4通貨体制が将来的に整うと思われる。このときに、日本はアジアとして中国と協調するのか、アメリカとの関係を継続するのか、いくつかの選択肢のなかから道を選ぶこととなる。デカップリングとも言われているが、世界中で使われているドルの利便性は高く、それほど基軸通貨としての役割が低迷しているとは思えない。日本はこのままアメリカ協調路線を継続するだろう。本書の説明はデータに基づいているものの、日経文庫の政策なのか、グラフが少なくイメージしづらい。したがって、良著であるも星4つ。