5Gビジネス

著者 :
  • 日本経済新聞出版
3.27
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本棚登録 : 1270
感想 : 128
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532114077

作品紹介・あらすじ

単に「速くなる」だけではない!
5Gが変えるビジネスの未来をコンパクトに解説!

◎本書の内容
2020年の東京オリンピック開催にあわせ、
日本でも本格的に次世代通信規格(5G)の商用化が始まる。
これまでより「高速・大容量」となるだけではなく、
「多数同時接続」「低遅延・高信頼性」という新たな特徴が備わることになる。

4Gと比較すると、通信速度は100倍、通信容量は1000倍、同時接続端末数は100倍、遅延は10分の1と、
大きな通信機能・性能の向上が見込まれている。

3Gから4Gに変わったときにスマートフォンが一気に普及して人々の消費行動を変えたように、
5Gへの進化に伴い、ビジネスチャンスが大きく広がることが期待されている。

本書は、5Gの特徴と、どのような変化が起こるのかを、
野村総研のコンサルタントがわかりやすく解説する。

◎本書で解説する5Gの影響
・360度VR/ARなどのコンテンツ配信がスムーズに。
 エンタメはもちろん、これまでとはちがう広告・購買体験を提供することができる
・高精細カメラと組み合わせることで、建設機械の遠隔操作や、
 遠隔診療サービスが現実のものに
・自動運転車への情報提供、製造現場でのIoTセンサーからの情報収集のためには、
 同時多接続ができる5Gが欠かせない
・ウェアラブル端末にあらゆる情報が送れるようになり、スマホすら不要になる可能性も
・4K・8Kの監視カメラと組み合わせることで、指紋・眼紋などの生態情報が
 比較的遠くからでも取得できてしまう。プライバシー問題はさらに深刻に
・地方都市まで基地局が行き渡るのか。地域間格差が広がる可能性
・米中貿易戦争が普及へ深刻な陰を落とす危険性も
――プラス・マイナス双方の影響について、コンパクトにまとめる

感想・レビュー・書評

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  • 中田敦彦さんのYouTube大学で紹介された、近年話題に上っている5Gの基礎的な知識からそれをどのようにビジネスに発展させていけば良いかなどが書かれている本。
    そもそも5Gとは何なのか、これからの私たちの生活がどうなっていくのかなどが専門用語を混ぜつつも面白く書かれていて良かった。世界のトレンドなので是非読んでみて欲しいです。

  • 我々ITベンダーは5Gを使った新しいビジネスを検討しなければならない。
    既存ビジネスも通信速度次第で大きく変われる可能性もある。
    まずは本書で5Gの概念を学べる。

  • ニュースで耳にしない日はないほど一般的なワードとなった「5G」
    本書ではその仕組みに始まり、社会やビジネスをどう変える力があるかまで幅広く論じられる。

    予備知識のほぼない状態ではあったが、一部の技術的なテーマを除いては問題なく読み進められた。これぞ日経文庫というべき入門書である。
    説明調に終始し、いささか面白みに欠けるのが入門書の難しいところであるが、5Gが持たらす具体的な暮らしの変化を物語調でプロローグに差し込むことにより、本書はそのハードルをいとも簡単に乗り越えているように思う。

    移動通信の発展の構造(移動通信の革新→大容量のサービスの発展→更なる移動通信革新への要求)、5Gビジネスの基本の型(B2B2X)、各国の現状(日本は意外にも技術開発でなく、活用面で他国に先行)を知ることができたという面でも満足度は高い。

    本書で触れられていない点もあるが、以下の2点が気になった。

    ①優生学的な思想を助長することにはならないか
    高速大容量通信を背景に、あらゆる情報が収集され、分析され、サービスに活用され得る。マイナスな情報が収集されることで、「弱者」が生き辛い、ひいては淘汰される社会とならないか。
    例)ウェアラブル端末から健康リスクと見なされる数値が検出されると、婚活サイトに登録できない

    ②通信にエラーが生じるとどうなるか
    5Gに限らないが、通信を前提としたシステムやサービスにとって、何らかのエラーで通信が寸断されることは致命的であろう。
    (素人目では、自動運転が通信の問題で作動しなくなったら、、、と考えると非常に恐ろしい)
    5GもIoTも不可避の流れで、実際に便益も大きいことは疑いの余地がないが、最悪の事態に備えることは重要と思う。

  • 内容薄い。技術的なことは特に浅く、著者もホントに理解してるのか疑問。

  • メモを。

    5Gによる高速大容量通信が可能になる。
    画像や動画、コンテンツの高速な共有が可能になる。
    これは、ライブ会場などの音楽やエンタメ業界、野球観戦などのスポーツ業界、遠隔操作、監視業界に影響が出る。競争優位が高まる要因となる。
    あとはスコアリング。日々の運転状況、健康状況、行動履歴をみて、保険料や与信などをパーソナライズ。

    センサー→クラウド(AI)→アクチュエータが鍵。

    クラウドゲーミングで、googleの存在感が増す。

    モビリティが5Gの活用用途の本命。数多のセンサーから得られる情報を自動運転に活用する。完全自動運転は、2030年代を予定。米国のテスラ、中国のBYTON。

    経済産業省は、キャッシュレス・ビジョンを発表している。「https://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001-1.pdf

    パーソナライズ・ダイナミックDOOH(Digital out of Home)という広告が増えていく。

    スマートフォンは、すでに成熟している。スマートフォンの機能を奪えているのは、ウェアラブル端末くらい。百度の李彦宏氏は、スマートフォンは、家電+AIに置き換わると提言している。(家電が、電話やニュース読み上げ機能を担う)

    個人的な感想。
    最終章にも書いているけど、もしかしたら4Gで十分なのかもしれない。進化は十分だから、あとは効率性(エネルギー最適化、人員配置など)のような気がする。
    その点を踏まえ、現在話題になっているDXについて、改めて定義したいな。場所と時間からの解放なのか、無人化なのか、カスタマイズ化なのか。

    実際、流行るかを見るには、スマートシティへの取り組みはいいなと思う。そのため、まずは都市部への資本集中が起き、スマートシティに住む人がまず恩恵や課題を受ける。おそらく、このスマートシティは至る所に画像・動画センサー(地上は監視カメラやセンサー、空中はドローン)がある都市なんだろう。

    私の業界において、現在のERPは販売実績からの在庫管理・受発注・会計の最適化+販売実績とユーザデータの相関分析を活用したレコメンドによる販売促進がすでに行われている。拡張の方向性を考えると、デジタルサイネージへのレコメンド連携、販売チャネルとして消費者がサイネージに語りかけることで認証と購買を実施して届けてくれるみたいなオムニチャネルの拡張かなと考える。

    個人情報の悪用って、何のかな。お金が盗まれるとか、アカウントが乗っ取られて迷惑かけるとか?
    ガス、水道、電気の検診は自動化できるよな。

  • 少々難解なところもあったが、分かりやすく読めたと感じている。全てを理解し知識として定着させていないため、今後必要になった折に読み返したい。
    「XaaS」や「B2B2X」など、5Gが実現した先で我々の生活と社会がどのように変化していくか。これらは現在の4Gによる中では想像が難しく、こういった観点からも読んで良かったと感じる。ビジネスに携わる者として、今後どのように自身が関わる領域で変化を起こすか。常に考え続けると共に、アンテナを貼り続けたい。

  •  本当に面白い(為になった)書物であった。
    色々な用語の勉強にもなったにもなったし、将来的な可能性も考えさせられる1冊であった。 

  • ざっと5Gを理解するにはちょうどよい1冊でした。

  • スライシング、下りより上り、B2B2X、競合にも連携が求められる。

    主役はセンターB事業者であり、通信業界の外にいる人も、5G体験から得たインスピレーションを自社のビジネスにどう活用できるか、顧客にどのような新たな価値を提供できるかを考えなければならない。能動的に5Gを活用しようとする者が、時代の勝者になる。

  •  ふーん、未来はすごいね(OWARI)。

     技術が詳しいわけでもなく、ビジネスでもなし。
     スーパー斜め読みですわ。

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著者プロフィール

野村総合研究所 ICTメディア・サービス産業コンサルティング部 テレコム・メディアグループマネージャー。東京大学大学院工学系研究科卒業後、2005年野村総合研究所入社。現在は情報通信業界における経営管理、事業戦略・技術戦略立案、および中央官庁の制度設計支援に従事。

「2019年 『5Gビジネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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