「居場所」のない男、「時間」がない女

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.62
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532169558

作品紹介・あらすじ

仕事以外の人生の選択肢に乏しく、"世界一孤独"とされる日本人男性。婚活・妊活・保活…リミットに追われ続け、家庭でも自分の時間を確保できない日本人女性、双方が幸福になるために、一体いま、何が必要なのか?気鋭の社会学者が、「時空間の歪み」をキーワードに読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 2015.9.222015.10.6

  • 読むのが辛い本です
    作者の言い回しもきついし
    最後の2045年のシナリオが厳しい
    考えさせられる本です
    もう遅いのかな?

  • 男性の生きづらさを語るにあたっては女性のケアを前提に、女性の生きづらさを語るにあたってはケアワークを押し付けられるジェンダー問題を軸にしているため、ダブルバインド的でモヤる。でも、サラリーマン家庭の時空の歪みという切り口か、凄く腑に落ちて。モヤる部分も込みでとっても面白かった!

  • 男としていろいろ考えさせられる。

  • .。oOo。.。oOo 企画展示 oOo。.。oOo。.
       ジェンダーってなンダー?
    .。oOo。.。oOo。.。oOo。.。oOo。.。oOo。.

    仕事での活躍を強いられる男性、年齢や期限に追われる女性。
    両方が幸せになれる道はあるのだろうか。
    現代の貧困問題を交えながら、男女ともに前を向いて歩いて行ける方法を説く。

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  • 気鋭の社会学者が現代の病巣に切り込み
    ます。

    「居場所」の無い男とは、散々言われて
    いますが、会社を離れてしまうと、家庭
    でもジャマ者扱いされて孤独に陥ってし
    まう人です。

    「時間」の無い女とは、昨今「女性活躍」
    などと言われて、家事も育児も仕事も全
    てこなすスーパーウーマンも真っ青にな
    るという重圧にさらされている人です。

    どちらも、皆分かっているのです。

    でも社会は無言の圧力をかけてきます。
    この国の未来はどうなってしまうのだろ
    う、と嘆きが入ってしまう一冊です。

  • 良書。
    一番印象に残ったのは、大卒で働きながら子育てをする女性は超人、人を超えている。と著者が表現していること。
    22歳で大学卒業後、就職、結婚、妊娠。ここまで、失敗しないでくるのは、ゴルゴ13なみのスパイパーでないと無理。少子化になる訳だ。
    今は便利になり、家事も楽になったかと思いきや、家事にかかる時間は減っていない。なぜなら昔より生活の質が上がり、やる家事が増えているから。なるほど。

  • 面白く読んだのに何も残らなかった
    こんな人いるんだーみたいな例ぐらいしか覚えてないや

  • 少し前に読んだ本だが、処分するにあたってざっと見直して、これほど日本社会の宿痾を浮き彫りにした本もないな、と改めて思った。

    少子高齢化社会が到来していて、子供を生める社会にしないと立ちいかない―そんなこと、もう何十年も前から言われてきたのに、少子化の度合いはさらに高まっている。昔ながらの社会観、家族観からいつまでたっても抜け出せず、場当たり的な対応しかしてこなかったつけだ。男女平等やダイバーシティなどと掛け声は立派だが、男と女のありようはかつてなく広がり、双方にとって居心地のよくない時代になってしまった。

    それがデータ分析に終わるのではなく、今の社会で子育てをしている視点からの問題提起がある点が、類書と違うように思う。法制度や企業運営はもちろん、労働観や家族観のみならず、私たちの社会の公共性のあり方にまで著者は踏み込んでいく。

    「生まないのが悪い」という時代錯誤的な考え方は論外だけれど、この本で指摘されているように、混んでいる電車にベビーカーが乗ってくると、ついその車両は避けてしまう、というようなことを自分もやっていて(さすがにお母さんの前で舌打ちするなどというデリカシーのないことはしないけれど)、公共性のあり方というのは、そういう姿勢にもかかわってくる話。男の関係貧困や孤独死問題など、自分にかかわるテーマもあって身につまされた。

  • 日本の少子化の原因などがデータで分析されていて非常に論理的。
    やはり日本の女性は世界で一番働いているんだ。社会が猛烈な勢いで変わっているのに、家族感や男女感が変わっていないのが大きな原因。

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著者プロフィール

國學院大學経済学部教授。1970年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得満期退学。修士(学術、哲学)。専門領域は文化社会学、ジェンダー論。詩集『音速平和』(思潮社)で中原中也賞、『Z境』(思潮社)で晩翠賞をそれぞれ受賞。主な著書に『「居場所」のない男、「時間」がない女』(ちくま文庫)、『無頼化した女たち』(亜紀書房)、『多様な社会はなぜ難しいか』(日本経済新聞出版)などがある。

「2023年 『離れていても家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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