思考スピードの経営: デジタル経営教本
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2000年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (658ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532190057
作品紹介・あらすじ
「情報をいかに収集、管理、活用するか。あなたが勝つか負けるかはそれで決まる」。デジタル・ネットワーク時代のビジネスで「真の勝者」となるために必要なマネジメント手法を、豊富な具体例と著者の哲学に基づく明快なメッセージで説く、ベストセラー経営書。
感想・レビュー・書評
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開始:20070912、完了:20070912
MSのビル・ゲイツ氏の著書。ゲイツ氏の経営観が書いてあると思いきや、インターネットがいかに社会に影響を与えていくかを説いた本である。1999年に刊行されたもので、今(2007年)から8年前の話になる。本に書かれた内容(ナレッジマネジメント、e-mail、ペーパーレスオフィス、オンラインストア、SCM、etc..)はいまや当たり前のものとなり、目新しいものではない。でも、逆にいえばそのときに、ゲイツ氏には、未来の絵(ビジョン)がはっきりとイメージ化されていたことがよくわかる。本書の主張は、会社の仕組みをITにおきかえることで、より効率化しましょう、というものである。本には、本書のテーマは手に入れたいすべての情報を指先に、とある。そしてそれは医療・教育・政府、いずれにおいても有効なものである、というものだ。また、インターネットがMSの戦略の最優先事項ではなかった、というのが面白い。やはり、ゲイツ氏でもインターネットは予想外だったのだ。しかし、それがMSにとって破滅的な事態になる可能性のあることも認識したのだ。ただし、結果論でいえば、"インターネット"において必ずしもMSは成功したとはいえないように思う。しかし、自分たちを脅かす芽を事前に摘んできた、ともいえる。経営的な視点でいえば、ゲイツ氏が自分たちを負け犬と見ている、というのはさすがだと思った。自分たちがそういう視点を維持し続けなければ、いずれかの競争相手に米びつを奪われる、という。それがあったからこそいまだに世界に君臨し続けるのだろう。
以下メモ。「GMとともに(アルフレッド・スローン)」「マイクロソフトのビジョンはこれらすべてのデジタル機器を接続して、人々がウェブ・ライフスタイルをベースにデジタルなソリューションを生み出せるようにするソフトを提供すること。実にシンプル」「常に今後2年のうちに起きる変化は過大評価し、今後10年のうちに起きる変化は過小評価する」「自分の情報技術を使って自分たちがビジネスできないならそれを顧客に押し付けることはできない」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
v考スピードの経営 - デジタル経営教本 (日経ビジネス人文庫)
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この本からビル・ゲイツは、トヨタ経営哲学に影響を受けていることが伺われる。マイクロソフトへの利益誘導を思わせる我田引水的主張も多いが、おおむねビル・ゲイツは一般に想像されているPCオタクの親玉ではなく、数十年に一人の卓越した経営者であることがわかる。机上経営に対する参考にすべき考察、示唆も多く、マネージャー必読の一冊。
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ビジネスでの情報の扱い方について悩む時があったが、ITを活用の仕方を考えさせてくれる良い本だった。
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長い
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内容は今からすると古いなと思うところがあったのと難しかったです。でも逆に未来から答え合わせみたいな読み方できますね。w
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まだWebが広まる前の時代にマイクロソフトはいかにして情報のスピードを高めていたのか理解することができます。
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古くなっている部分も多々あるが、仲介業者の力が弱くなるなど、見事にいまの社会のありようを予言している部分もあり、やっぱビル・ゲイツもすげーなと感心した次第であります。
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Kinde で原書を買った
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難しい本が読みたかった時です
でも頭の悪い僕には意味がよく理解できなかった