200年企業

制作 : 日本経済新聞社 
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532195274

感想・レビュー・書評

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  • 200年以上の伝統を持つ企業を取材したもの。企業の価値って、短期的にコロコロ変わる「時価総額」だけでなく、顧客からの支持がないと達成できない「寿命」にもっと注目しても良いはずと、常々思っている。このシリーズには、「伝統と革新」「地域社会との共生」「同族に閉じない能力主義」「技術の伝承」など、200年企業の特徴を端的に解説してくれている。欲を言えば、もう少し一社当たりの情報が多い方がありがたいなあ。

  • 2010年刊(初出08年)。200年以上に亘り存続してきた老舗企業について、多数の危機(明治維新・松方デフレ・関東大震災・昭和金融恐慌・アジア太平洋戦争)に直面した中、長期存続の秘訣を、多数の企業をレポートする中で明らかにしようとする。日経新聞連載を集積したもので、これほど多数の実例を集積できる新聞社の強みをいかんなく発揮した一書。確かに、連載記事の転載なので一社当たりの分量は少ないと言わざるを得ないが、それを補う長所がある。纏めると①業務内容の絶えざる革新。②技術の徹底的追求。③労働者との良好な関係。
    ④③に加えて、彼らにインセンティブを持たせる絶妙な仕掛け、⑤顧客からの情報を新製品に結び付ける努力、⑥逆境、すなわち「ピンチをチャンスと看做す」不屈の精神力、⑦求心力としての創業家の存在と経営能力を重視した人材(婿養子が相当多い)配置の絶妙なバランス、ということなろう。陳腐だがそれだけに重みのある経験談とも。学者ではなかなか困難で、新聞社だからなしうる「浅いがとてつもなく広い」事実の集積は、新聞社の価値を雄弁に語る。
    ただし、圧倒的に製造、ないし製造販売の企業が多い。

  • 不易流行を実践する経営こそ生き残る。守るべきは守り、捨て去り創造すべきはそれをなし、関わる人をとことん大切にする。当たり前のことができる大変さ。弊社もそうありたい・・・と下々は思う。

  • 表紙が素敵だったのでジャケ借り?してみた本。内容は、一社ごとの説明が簡単すぎて感情輸入しづらく、あまり興味を持てなかった。まぁ、感情輸入して読むタイプの本じゃないんだろうけど、私流の読書には向いていなかった。

  • 創業200年以上を誇る老舗企業の長寿の秘密。老舗と言えば「伝統の維持」とイメージしがちですが、実は破綻せずにこれたのは、環境変化に対応できた結果。まさにダーウィンの「最も強いものが、あるいは最も知的なものが、生き残るわけではない、最も変化に対応できるものが生き残る」を地で行っています。企業は生き物です…。

  • 近江商人の心得として有名な「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の三方よし 木屋加藤社長新しい素材に対する探究心は衰えない 「高品質は人種や思想を問わず最大の武器になる」

  • もう少し各々突っ込んだ分析が欲しい。
    企業が永続する核心には触れられていないところが多い。
    取材の仕方だな。

  • 県立図書館。

  • 日経新聞に連載されている200年企業のまとめ。
    単に記事が再収録されているだけではなく、200年以上も継続している要因ごとに整理分類され、再編集されている。連載を読んでいる人でも、改めて整理された形で老舗の強みを認識することができる。

  • 継続するにはどのような事例があるのかを探して購入してみた。本の意図ではないかもしれないが、一つ一つの事例がもっと掘り下げられていたら、面白いと思えた。 国内の老舗がどのように問題を乗り越えてきたかを知るにはいい本だと思える。

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著者プロフィール

執筆は編集委員、コメンテーター。

「2022年 『これからの日本の論点2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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