渋沢栄一100の訓言: 「日本資本主義の父」が教える黄金の知恵
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2010年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532195533
作品紹介・あらすじ
「満足は衰退の第一歩である」「『他人をも利すること』を考えよう」「緻密すぎる教育は、鉢植えの木のような人を増やす」。500社以上の会社を興した偉才の実業家・渋沢栄一。ドラッカーにも影響を与えた「日本資本主義の父」が残した黄金の知恵を,5代目子孫がいま鮮やかに蘇らせる。
感想・レビュー・書評
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どの教訓も、
人間として当たり前のことのようで、
実はなかなか実行できていないことばかり。
ぐさっと胸に突き刺さります。
魅力的な人間になるための基礎が詰まった一冊だと思います。
その中でも特に
今の私に響いた言葉は、
「信用は信念から生まれる」
「優れた人は静と動を両立させる」
「忙しくても、2つのことを同時にやるな」
「楽しむ気持ちはどんどん広がるものだ」
今の私に響く言葉と、数年後に響く言葉はきっと全然違うのではないかなぁと思います。
読み返すたびに新たな発見が出来そうな予感がします!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
永野健二著『バブル』を読み、資本主義の起こりには3つの勢力があったことを知りました。
①渋沢栄一が掲げた論語と算盤に現れているような、富の実現と道徳の遵守
②福沢諭吉が掲げた優勝劣敗を前提としたグローバルスタンダード
③岩崎弥太郎を筆頭とした財閥が掲げた独占的な資本主義
本書は、そんな「渋沢資本主義」のエッセンスに触れることができる良書です。渋沢栄一がどんな考えを重視する人物だったのかを読みやすい形で理解することができます。
私が中でも感銘を受けたのは、アメリカ人のいい気質を取り入れようという意味の言葉です。
彼らは乱暴な部分もあるが、学問に積極的で、目的に真摯に向き合う姿勢は素晴らしいと。
今の日本では、ビジネスマンで熱心に勉強をする人というのが、ごく一部であり、学びの裾野を広げることが国を上げての課題なのではないかと考えます。
私の周りでも時間がなくて読書が進まないと言っている人がいますが、大げさに言うと読書をしないと時間は生まれないくらいのスローガンを打ち立てていくことが重要ではないと思います。 -
知るより好く、
好くより楽しむ。
心を常に楽しもう。
等、
良い言葉がたくさんある。
読みやすい。 -
渋沢栄一の孫の孫によって編集された本。渋沢栄一の言葉を現代語訳したり、個人的な解釈を入れているが、あまり深さを感じない。きっと「論語と算盤」をはじめ、既刊本を読んで自分なりに解釈するのがいいと思った。
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「日本資本主義の父」渋沢栄一の5代目子孫(玄孫)である著者が、栄一の著作から現代に通ずる名言を100個ピックアップし、独自の解釈を加え紹介していく1冊。
栄一の思想の現代性・先駆性が よくわかる。 -
現代でも使える教えばかり。
びっくりするぐらい、簡単なことが多い。
だが、永続化となると難しい。
個ではなく、全体を捉えて考えることの重みを知る。 -
・無欲は怠慢の基
・毎日、新しいものを探そう
・順境も逆境も自分が作りだすもの
・王道を歩こう
・アメリカ人のいい気質を取り入れよう。彼らは乱暴な部分もあるが、学問に積極的で、目的に真摯に向き合う姿勢は素晴らしい
・ただ悪いことをしないだけでは、世の中に対して、何もしたことにはならない
・市場競争にはモラルが必要。競争すること自体は必要、競うから励みが生じる
・「よいことをせよ」は世界の共通言語
日本の資本主義のおこりは、
①渋沢栄一が掲げた論語と算盤に現れているような、富の実現と道徳の遵守
②福沢諭吉が掲げた優勝劣敗を前提としたグローバルスタンダード
③岩崎弥太郎を筆頭とした財閥が掲げた独占的な資本主義
の3つ。
「渋沢資本主義」について理解が深まる -
100の訓言に見開きでひとつずつ簡単な解説がつけられており、スッと読めました。
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2ページ毎に心に刺さる名言が述べられていて、モチベーションが高まる一冊でした。
当たり前のことをでありながらも忘れてしまいがちな心の重要性を再認識しました。
そして、この本ではメインとして扱われていなかった渋沢栄一の歴史、資本家としてのヒストリーが気になりました。 -
導入本。読みやすく、わかり易い。
短時間で渋沢先生の理念が広く浅く学べる。
渋沢先生の 深み があまり感じられないのが残念。
「渋沢栄一訓言集」や「論語と算盤」を読む時の予備知識としては良いか。