30の戦いからよむ世界史 上

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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本棚登録 : 203
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532197025

作品紹介・あらすじ

サラミスの海戦、ポエニ戦争、元寇-古代から現代まで、歴史を変えたきっかけの多くは戦争だった。戦いの原因は?背景は?そして、それは世界をどう変えたのか。予備校の元世界史講師がやさしく教える、目からうろこの歴史読本。

感想・レビュー・書評

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  • 2018.2.26 ブックオフ富士見店 108

  • NDC209
    「サラミスの海戦、ポエニ戦争、元寇―古代から現代まで、歴史を変えたきっかけの多くは戦争だった。戦いの原因は?背景は?そして、それは世界をどう変えたのか。予備校の元世界史講師がやさしく教える、目からうろこの歴史読本。」

    目次
    カディシュの戦い
    サラミスの海戦
    長平の戦い
    ポエニ戦争
    白村江の戦い
    トゥール・ポアティエの戦い
    ヘースティングズの戦い
    十字軍
    ブーヴィーヌの戦い
    モンゴルの征服
    百年戦争
    イタリア戦争
    三十年戦争
    ルイ14世の侵略戦争

    著者等紹介
    関眞興[セキシンコウ]
    1944年三重県生まれ。東京大学文学部卒業後、駿台予備学校の世界史講師となる。2001年に退職し、歴史関係の本の著作・監修を多く行っている

  • 「30の歴史シリーズ」6冊目です。
    このシリーズは、歴史を今までとは異なる角度で見ることができるため、非常に興味深く読めます。
    特に今回のテーマは、「戦い」。戦い・戦争は、当事者にとってみれば、悲惨なものですが、歴史的な観点から考えると、両者もしくは複数の勢力が、武力、思想、進行、宗教、文化、技術などの面で対立した場合に起こるものであり、その戦いが起きた場所は、その接点・限界点です。なぜここで、こんな戦いが起きたのかを考えるのは、歴史を見る上でとても興味深いものです。そして、戦いの後は必ず新たな動きが起こり、新たな時代に向け、影響を与えるものであると思います。その戦いが激しいほど特にそう言えるのではないでしょうか。
    そういう意味で楽しみに読み進めましたが、若干期待はずれの印象です。せっかく30の戦いに絞ったのだから、もう少し戦いの背景や進展、その後の影響といった部分をもっと掘り下げてほしかったという印象です。
    例えば、中国春秋戦国時代の「長平の戦い」の章では、秦の統一国家成立の背景やその後の中国や世界史に与えた影響といった部分に特化していただきたかったのですが、中国の神話時代から三国志の手前まで触れていますので、明らかに広げすぎな気がします。こういう書籍を読む読者は、単なる通史ではない歴史本を期待しているはずなので、ちょっともったいないというのが個人的な感想です。

    <目次>
    カディシュの戦い
    サラミスの海戦
    長平の戦い
    ポエニ戦争
    白村江の戦い
    トゥール・ポアティエの戦い
    ヘースティングズの戦い
    十字軍
    ブーヴィーヌの戦い
    モンゴルの征服
    百年戦争
    イタリア戦争
    三十年戦争
    ルイ14世の侵略戦争

  • 世界史の授業に内職をしていた理系の私には、大変とっつきやすい内容。

    歴史的ターニングポイントになった戦争を切り口にしているが、名著『戦略の本質』と異なり、戦い自体の深耕ではなく、前後の世界史を概観するのが主旨。
    ただし、所詮文庫レベルの書籍であり、カラーの地図や肖像画などはない。
    あくまで、大まかな流れを眺めてみることに徹した方がいい。
    生真面目に読んでいくと文字だけで似たような人物名を連発されてくじけそうになる。

    本書は上下巻の上巻、オリエント世界、中国王朝、ヨーロッパ世界と産業革命前夜までを外観。
    とりわけ、私には中世ヨーロッパのカオスな成り立ち(イングランド・フランス・神聖ローマ帝国の外戚関係、大事を起こすための宗教による動機付け)など再認識させられた。

  • 構成上、仕方ないが、断片的で全体像が見えにくい。

  • 高校の世界史で勉強した名前がたくさん出てくる。

  • 非常に面白い。ヨーロッパにおける宗教や領主国家をめぐる戦争の過程と、それによって国家のあり方が変わっていくところが非常に分かりやすい流れで記載されている。良書。

  • ■山川出版の世界史に完全に準拠している。
    ■戦いから見える世界史ということだが、その戦いの時代背景を丁寧に説明している。戦いのあとのことも書かれている。
    ■読みやすくて、文庫本になった世界史の教科書。

  • タイトルは「戦いから〜」となっていますが、
    この戦いとは戦闘ではなく戦争です。
    なので、ポエニ戦争で言うならば、
    カンナエの会戦やザマの会戦の経緯を詳しく追った戦記ではありません。
    戦争というものを軸に世界史を描いていく、というスタイルの本です。
    著者は予備校の講師だった方で、
    そういう意味では研究者ではありません。
    その分、広く世界史に通じているのでしょう。
    厳密に言えば、専門家から見れば?と思う箇所があるのかもしれませんが、
    同じ著者で世界史を概観できる(もちろんキーワードが戦争なので世界史が満遍なくとはいきませんが)本です。

    いや、しかし世界史は難しいですね。
    日本史以上に現代の世界・国家という先入観をなくさないと、
    神聖ローマ帝国とか理解できません。
    この本はわかりやすく書かれている方だと思いますが、
    やはりときどき頭がこんがらがりそいです。
    二国間戦争が多い上巻ですらそうなので、
    下巻が思いやられます(苦笑)

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著者プロフィール

1944年、三重県生まれ。東京大学文学部卒業後、駿台予備学校世界史科講師を経て著述家。『30の戦いからよむ世界史』『キリスト教からよむ世界史』『「お金」で読み解く世界史』など著書多数。

「2023年 『一冊でわかる東欧史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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