400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術 (日経ビジネス人文庫)

著者 :
  • 日本経済新聞出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532199609

作品紹介・あらすじ

仕事が速い人ほど成果もすごいのはなぜ。錚々たる企業から依頼が絶えない売れっ子デザイナーの仕事術を徹底公開!

○2016年2月に幻冬舎から刊行された同名書の文庫化です。

○著者はデザイン事務所ネンドを率いるデザイナーで、インテリア、家具、生活雑貨などのデザインから企業のブランド構築、駅前再開発の総合プロジェクトに至るまで、50人のスタッフで常時400件以上のプロジェクトを動かしています。コクヨや丸井グループ、三菱商事、セブン&アイ、IHIといった日本の大企業のみならず、仏ルイ・ヴィトンや米アップルなど海外のビッグ・ブランドからも仕事が舞い込む超売れっ子です。

○著者によれば、仕事のスピードを重視すると、不思議なほど仕事の質も高まる。しかも予定より早く仕事をあげると関係者にも喜んでもらえるため、依頼がどんどん増える。すると仕事の幅が広がり、経験値も高まる。そしてさらにスピードがあがり、自分も成長できるという驚くような正のスパイラルが起きるとのこと。

○目の前の仕事に集中する、脳に余計な負担をかけない、
アイデアは「思いつく」のではなく「考えつく」もの、
相手の期待を上回り続ける、
人を巻きこむにはまず自分が楽しむ――。
スピードを重視すれば、驚くような正のスパイラルが起きる。世界で活躍するデザイナーによる、クリエイティブ仕事術です。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルにスピード仕事術、とあるので、時間短縮のためのテクニカルな話かと思いきや、むしろクオリティを上げる話。技のみならず、心技体すべてにかかわる、といったところであろうか。モチベーションを上げにいかない、上がるのを待つ、というのは本当にいい状態で仕事に取組むことが、スピードも質も上がる、というメッセージ。
    著者が述べているように、デザイナーの仕事は経営コンサルに近いということが良くわかる。領域を定めず、クライアントの為になることにどんどん突っ込んでいく。付加価値の高い仕事とはまさにこういうことなんだと、納得させられる。

  • 前半が特にタメになった。
    ・目の前の仕事に集中する(メールなどでよそ見しない)
    ・スケジュールに3割余裕を作る
    ・すきま時間には完結できる仕事をする
    →メール1本返す、アイデア1個考えるとか

  • 仕事のスピードを上げることで、仕事の質も上がるということが理解できる一冊です。どのようにして仕事と向き合うべきかを考えさせられます。
    自分で仕事を選べるようにするために、常に前倒しで仕事を進めておく必要があることは大事な考え方だと思いました。前倒しで仕事を行うことで、仕事の方向転換する際も役立ちます。素早い決断と行動は大事にしていきたいと思います。

  • PART1 は自分の参考にしやすい内容。
    タスクレベルを Now, Later, Maybe のざっくり3つに分けるとか、作業中はシングルタスクにしてやり切るとか。

    PART2, 3 はトップレベルの仕事のやり方を知って気付きにするような内容。すぐに実践するのは難しいけれど。

  • いまの自分にとってはあまり役に立たなかったかな。

  • スピードアップ術というよりは、デザイナーとしての仕事の矜持を知るのにいい本。プレゼンやマネジメント、アイデア出しなどの小さな「こだわり」が新鮮で勉強になる。

  • この仕事術を参考にできる人は少ないかも。新しい視点として読んでみるのも悪くないと思います。風呂で読んで、水没させてしまいました・・・

  • あまり期待していなかった本だったけど、かなり自分的にはためになったと思う。
    備忘録のために気になった点について、下記に記す。

    ①目の前の仕事だけに集中する。

    ②やりかけの仕事は必ず終わらせる。
    途中でやめた仕事は、ずっと頭の中にあるので、別作業に集中できず、効率が悪くなる。だから、必ずどんな仕事も保存して終了する。

    ③スキマ時間にできる仕事をやる。
    確保できる時間に合わせて、その時間内に完結できる仕事をやること。

    ④休日はあえてスピードを落とし、脳を休ませる。

    ⑤オン/オフの切替ができればオンの時の脳のコンディションを良好に保てる。だから仕事を高速にこなせる。

    ⑥情報をインプットする日、アイデアを考える日、情報をアウトプットする日を区別すること。
    1日の間でテンション上げたり下げたりする必要がなく脳の負荷を下げられる。

    ⑦可視化によって探す手間と時間をなくす。
    全部見えていると、何に分類したのか思い出す手間がなくなる。
    また、分類する時もどこに分類するか、考える必要がなくなるので良い。
    だから、階層は2つまでとする。

    ⑧無理のある目標立てて実行すると、同じ負荷の業務は重く感じなくなる。

    ⑨選択肢を2つに絞るには、「長所が最も大きいもの」と「方向性が全く異なるもの」の組み合わせで考えること。

    ⑩10年後にやりたいことは今すぐやる。
    待つ意味なんてない。

    ⑪課題分析前に始めると、着地点がわからないので、仕事のスピードが下がり、クオリティも下がる

    ⑫話を聞くときにはバカになる。
    相手が当たり前だから言う必要はないと思っていることこそ、深く突っ込んで聞くこと。常識だと思うことが、一般から見ると常識ではないことがよくある。

    ⑬空気を読まずに地雷を踏むと、逆にいろんな人が話を聞かせてくれるようになる。

    ⑭時間をかけることによって質が高まるかどうかを意識して仕事をすること。

    ⑮近しいものは何か、応用できる事例はないかと考えることで、アイデアが出る。

    ⑯漢字1字を象徴的に打ち出して、言いたいことを印象付ける。

    ⑰課題を細かく分割して取組むと進みやすくなる。
    課題を一気に解決するアイデアは出ないが、細かく分解した課題を解決することはそれほど難しくは無い。
    また、いろんな角度から1つのものを分析することになるので、良い結果につながりやすい。

    ⑱できないとは言わない。
    まずは、相手が意図していることをしっかり理解して、別のやり方を提案してみる。

    ⑲全員が共感できるアイディアが突破力を持つ。
    社長、担当者、ユーザそれぞれが喜ぶ案を考える事は難しくは無いが、結局突破力のないアイデアになってしまう。

    ⑳ユーザのためにいろいろやることで、仕事の領域を広げることができる。
    仕事の枠組みを決めずやれることは全てやる。

    21 効率化のための投資は惜しまないようにする。
    自分が最大の成果を出せること、周囲から期待されていることにこそ、パワーを注ぐべき。

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著者プロフィール

デザインオフィス nendo チーフデザイナー
1977年カナダ生まれ。2002年早稲田大学大学院修了後、デザインオフィス nendo設立。建築・インテリア・プロダクト・グラフィックと多岐にわたってデザインを手がける。作品はニューヨーク近代美術館(米)・ポンピドゥー・センター(仏)・ヴィクトリア&アルバート博物館(英)など世界の主要美術館に多数収蔵されている。TOKYO2020の聖火台をデザインし、現在は2024年稼働予定のフランス高速鉄道TGV新型車両のデザインに取り組むほか、2025年大阪・関西万博 日本政府館 総合プロデューサー/総合デザイナーを務める。

「2022年 『半径50メートルのセカイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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