400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術 (日経ビジネス人文庫)
- 日本経済新聞出版 (2019年10月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532199609
作品紹介・あらすじ
仕事が速い人ほど成果もすごいのはなぜ。錚々たる企業から依頼が絶えない売れっ子デザイナーの仕事術を徹底公開!
○2016年2月に幻冬舎から刊行された同名書の文庫化です。
○著者はデザイン事務所ネンドを率いるデザイナーで、インテリア、家具、生活雑貨などのデザインから企業のブランド構築、駅前再開発の総合プロジェクトに至るまで、50人のスタッフで常時400件以上のプロジェクトを動かしています。コクヨや丸井グループ、三菱商事、セブン&アイ、IHIといった日本の大企業のみならず、仏ルイ・ヴィトンや米アップルなど海外のビッグ・ブランドからも仕事が舞い込む超売れっ子です。
○著者によれば、仕事のスピードを重視すると、不思議なほど仕事の質も高まる。しかも予定より早く仕事をあげると関係者にも喜んでもらえるため、依頼がどんどん増える。すると仕事の幅が広がり、経験値も高まる。そしてさらにスピードがあがり、自分も成長できるという驚くような正のスパイラルが起きるとのこと。
○目の前の仕事に集中する、脳に余計な負担をかけない、
アイデアは「思いつく」のではなく「考えつく」もの、
相手の期待を上回り続ける、
人を巻きこむにはまず自分が楽しむ――。
スピードを重視すれば、驚くような正のスパイラルが起きる。世界で活躍するデザイナーによる、クリエイティブ仕事術です。
感想・レビュー・書評
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タイトルにスピード仕事術、とあるので、時間短縮のためのテクニカルな話かと思いきや、むしろクオリティを上げる話。技のみならず、心技体すべてにかかわる、といったところであろうか。モチベーションを上げにいかない、上がるのを待つ、というのは本当にいい状態で仕事に取組むことが、スピードも質も上がる、というメッセージ。
著者が述べているように、デザイナーの仕事は経営コンサルに近いということが良くわかる。領域を定めず、クライアントの為になることにどんどん突っ込んでいく。付加価値の高い仕事とはまさにこういうことなんだと、納得させられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半が特にタメになった。
・目の前の仕事に集中する(メールなどでよそ見しない)
・スケジュールに3割余裕を作る
・すきま時間には完結できる仕事をする
→メール1本返す、アイデア1個考えるとか -
仕事のスピードを上げることで、仕事の質も上がるということが理解できる一冊です。どのようにして仕事と向き合うべきかを考えさせられます。
自分で仕事を選べるようにするために、常に前倒しで仕事を進めておく必要があることは大事な考え方だと思いました。前倒しで仕事を行うことで、仕事の方向転換する際も役立ちます。素早い決断と行動は大事にしていきたいと思います。 -
PART1 は自分の参考にしやすい内容。
タスクレベルを Now, Later, Maybe のざっくり3つに分けるとか、作業中はシングルタスクにしてやり切るとか。
PART2, 3 はトップレベルの仕事のやり方を知って気付きにするような内容。すぐに実践するのは難しいけれど。 -
スピードアップ術というよりは、デザイナーとしての仕事の矜持を知るのにいい本。プレゼンやマネジメント、アイデア出しなどの小さな「こだわり」が新鮮で勉強になる。
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この仕事術を参考にできる人は少ないかも。新しい視点として読んでみるのも悪くないと思います。風呂で読んで、水没させてしまいました・・・