「不確実性」超入門

著者 :
  • 日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532240103

作品紹介・あらすじ

「想定外」が避けられないなら、
私たちはどう備えればいいのか。

リスクと向き合い続ける金融市場のプロが、
不確実性の本質とそれに対処するための方法論を、
幅広い事例とともに解説。

「想定外の時代」をサバイブする必須の教養書。

なぜ一流の学者でも市場の乱高下を予測できないのか。
コロナショックは本当に予測できない事態だったのか、
なぜもっとうまく対応できなかったのか……。

複雑化する現代社会では、不確実性の影響はますます大きくなっている。
世界にそもそも備わっている本質的要素である不確実性をよく理解し、
その性質を前提とした新たな世界の捉え方を伝える決定版。

※本書は『不確実性超入門』(ディスカヴァー・トゥエンティ/2016年4月)を文庫化にあたって110頁超の大幅加筆をしたものです。

感想・レビュー・書評

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  • 書店でオススメされていたので気になり拝読した。
    良くも悪くも題名にある通り、超入門書。
    世の中の不確実性について、確率論のようなランダム性やフィードバックの観点から述べられていた。様々な具体例を挙げられており、分かりやすく解説されていた。
    良く言えば丁寧、悪く言えば同じような事を別の事例で繰り返している印象で、個人的には物足りなく感じた。

  • なぜ世の中は不確実なのか、投資を題材に確率論と人間心理から解説する良書。入門的な内容で、初心者の自分にもわかりやすくてちょうどよかった。
    投資でよく語られる「長期分散」がなぜ有効なのかとても腑に落ちた。また偶然にも『失敗の科学』や『サイコロジーオブマネー』と合わせて読んだことで、解像度も高まったのでよかった。

  • 世の中の不確実性を、主にランダム性とフィードバックという面から論じており、超入門というだけあってとても分かりやすく簡潔に説明がされていると思う。

    事前にランダム性などが書かれている「ブラックスワン」と認知バイアスやヒューリスティックなどが書かれている「ファスト&スロー」を読んでいたので、その要諦を上手くまとめた書籍という印象で、その2冊の復習のように読めたことは私の中では大きかったが、その2冊を読む前に予習という形で読んでもよいかもしれない。

    また、不確実性にどのように対処していくかにも書かれており、その点もとても示唆に富む内容だった。
    同一著者による「確率論的思考」も合わせて読むと良いかもしれない。

    個人的メモ
    ・未来=すでに起きた未来+不確実性
    ・カオス理論
     因果関係に沿っているはずなのに予測不能なふるまいをすること
    ・自己増幅フィードバック
     フィードバックループ
    ・長期思考とリスクの限定

  • 数々の無数のリスクがあって、ランダムウォークがあって、
    大切なのは驕らずリスクに向き合い今の一瞬一瞬努力してベストを尽くすこと。
    対処できるリスクなんて限られているけど、何にも対処しないとそれはそれで悪い。

    クリントンとトランプの選挙の世論調査はべつにトランプ隠れとか調査不足とかではない通常予想の対応の範囲。

  • 投資に興味ある人が不確実性理解の入門として使うなら悪くないです。
    しかし、幅広く書こうとしすぎて、標準偏差や分散すらまともに記載しておらず、あっさりしすぎています。
    過去の有名おもしろ事例の紹介が多いため、この本だけでは「雰囲気で分かった気になるけど、実際は理解していない」状態かも。

    巻末にあるブックガイドはその分野の良書かつ読みやすい本を取り揃えているため、興味を持った部分だけでも参照したほうが良いですね。

  • 面白かった記憶があります。

  • タイトル通り、不確実性について解説した本。
    想定外のことが起こり、予測が不可能になりつつある今、私たちはどのように不確実性と向き合うべきなのか。
    リーマンショック、日本のバブルなど実例をまじえて説明されている。
    未来の予測は完全には当たらない。
    けれど可能な範囲で未来を予測して行動する事が大事。
    未来は予測できるもの、予測できないものの2つがある。この事実は覚えておこう。

  • 評価が低いが…

    本書で耳タコレベルで何度も言っているように不確実性に対してそれ以上もそれ以下もなくて、常にそれはランダムなのだから“自分が”いかにそれに対処するかでしかない。
    もっと深いことを知りたいなどと評している人はたぶん投資でガチで聖杯を探している人だと思う。
    私はそんなものはないというスタンスなのでこれ以上そうした方々へはなし。

    本書の感想としてはトレーダーならば必読の書だと思う。
    十人十色リスク値が違う以上、万人にフィットするものなど存在するわけがない。
    だからこうした“基礎レベル”を耳タコで解説している書籍が重要となってくる。

    これ以上説明しようのない事象に対して正解を求めることはナンセンス。

  •  題名に惹かれて購入したが、あまりじっくり読むべきことは書かれてない。当たり前のことだけでした。

  • ちょっと読むのに時間かけ過ぎた。もっと早く飛ばし読みすれば良かった。すでに知っている内容を丁寧に纏めて文字にしているのに釣られて読み進めてしまった。もっと奥深さや違った発想を期待していたが、過度な期待だった。だったらもう少し読みやすく端的に書いてくれれば良かった内容だ。それにしてもトランプの話題いる?

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著者プロフィール

金融アナリスト、コンサルタント。
株式会社ミリタス・フィナンシャル・コンサルティング代表取締役。シグマベイスキャピタル株式会社シニアフェロー、シグマインベストメントスクール学長。
1963年生まれ。1985年一橋大学経済学部卒業。日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。デリバティブの商品開発、ディーリング業務に従事。2000年よりUFJパートナーズ投信(現三菱UFJ投信)にてチーフファンドマネージャーとして債券運用、新商品開発、フロント・リスク管理、ストラクチャード・プロダクツへの投資などを担当。その後不動産ファンド運営会社社長、生命保険会社執行役員を経て2012年より現職。

「2021年 『「不確実性」超入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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