- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532261382
作品紹介・あらすじ
為替相場は国力を反映する。日本の財政赤字拡大で円は売られる。人口が減る国の通貨を買う理由などない-もっともらしい解説にだまされてはいけない。大震災直後に円高が進んだのはなぜ?大規模介入も効果がなかったのはどうして?第一線の人気アナリストがわかりやすく説く相場変動の本当の理由。
感想・レビュー・書評
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"為替のことについて書かれた本の中で、 久々この方のは理論的に納得がいきました。
改めてなぜ米ドルが安くなるか??
これを解っているようでわかっていなかったことを しっかりと理解できました。
この本も皆さんにお勧めです。。。
まだまだ米ドルに対しては円高が続くと書かれていますが、紙の紙幣そのものの価値がどんどん落ちていく。 中長期てなインフレ。 そして最後の円安。
このあたりのシナリオについては同様の意見を持っていますので、 あとは通貨が動くタイミング次第ということですね。。
ま。皆さんは 円を分散しつつ外貨に換え、 その外貨で 円が高くなる以上に効果的に運用を行う!!
これで良いわけです!! "詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
目から鱗の名著。為替相場に関して一般的な解釈や解説を一刀両断し、丁寧な解説がなされる。日頃あまり為替相場に縁がない人でも、十分に理解できるように書かれている。新社会人などにも最適。果たして円高は悪なのか、デフレは悪なのか。タイムリーな話題でもあり、永遠のテーマでもある。
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I wonder why the value of yen is increasing despite the situation of the economy.
たまたまバスに乗り合わせた白人がこぼしていたセリフ。確か東日本大震災直後だった。
ここ数年の円高ドル安、ユーロ安は自分にとっても疑問だらけ。
知らないままというよりかは、一社会人として学んでおこうと思い、
手に取りました。 -
良書です。(★5つにしたいくらいです。)
為替について、実務家の視点から客観データに基づいて、世間にあふれている誤解と正しい考え方が説明されています。
ニュースなどで為替相場の変動に関するコメンテーターの解説を聞いて、何も疑問を感じない人は、必読です。 -
2023/08/27
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為替の話がこれまでの認識とは違う内容で語られており、非常に新鮮だった。国力と為替は関係ないということは今後しっかり意識していきたい。ただ、内容は簡単に分かるように説明しているのだと思うのだが、私には理解が少々難しかった。
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著者の日銀から外資銀行の経歴から導き出された為替相場の考え方が面白い!
一般的に言われて来たことと、かなり乖離があり混乱する可能性もあるが、著者の考え方も相場の動き方からすると説得力がある -
11/11/1
スミスの本棚 池上 -
目からうろこの名著
為替は、貿易収支や所得収支、すなわち資本のフローによって影響されるのであり、一貫して経常収支黒字国である日本の円が経常収支赤字国である米国のドルに対して円高基調が続くのは当然だ。
国力が弱いとか、人口が減るとか、景気が悪いとかいうようなことは、為替に対する影響はない、または逆の影響がある。むしろ日本の景気が悪いと円は安くなるという傾向がある。景気が悪くて、みんながリスクを取らなくなると、海外投資を引き上げるからだ。