就活生の親が今、知っておくべきこと

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532261429

作品紹介・あらすじ

ES、SPI2、ゴウセツ、ガクチカ、サイレントお祈り-。親世代とはまったく異なる、今どきの「シュウカツ」を日経ウーマン編集長が徹底取材!就活生の親として内定まで444日を過ごした著者が、これだけは知っておきたいこと、どう子どもにかかわるべきかなど、就職大困難時代の乗り切り方を伝える。

感想・レビュー・書評

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  • 実際に就活生の親である著者が、就活生の子供を持つ親向けに、最近の就活事情や子供の就活への関わり方について指南している。
    雑誌編集者だけあって、実際の事例も豊富で、読みやすく、わかりやすい内容となっている。就活生の親にはぜひ読んでもらいたいと思う。
    特に、自分の息子の就活エピソードが実感のある内容で、興味深かった。

  • かなり前にさっと見た後、娘か嫁さんのところに行ったまますっかり忘れていたが、最近発見された。
    そして、この本が別のことで紹介を受けた麓さんの著書だと知って、何か縁の様なものがあると少し驚いた。
    読み直してみたが、内容もあらためて非常に納得できた。
    うちは苦労しなかった方なのかも知れない。

  • 自分の就職活動用に。

  • 就活頑張ろうと思った。

  • 本書は、日経ウーマン編集長である著者が自身の息子の就活をテーマに執筆し、日経新聞電子版に2011年3月~4月に連載された「母と子の444日就活戦争」に加筆したものです。

    全6章構成となっており、それぞれ

    1章:内定まで444日かかった我が家の実態
     息子の就活を見守る著者の体験

    2章:親世代の常識は通用しない、こんなに違うシュウカツ事情
     就職情報サイトの普及による就活・採用活動の変化
     1980年代と比較すると大学生数が増加する一方でその採用枠が減少

    3章:就活のために親がすべきこと・してはいけないこと
     時代は変化しており、その時代における有力企業も変わる。
     従って、親時代の常識を押し付けてはいけない。

    4章:満足のいく就活をするために学生がやるべきこと
     学生は自己分析は盛んに行うが、企業のニーズは把握できていない。
     自分は企業の欲しいものを提供できるか否かの分析が必要。
     そしてその為にはOB・OG訪問を20人以上し、働くことのイメージをつかむこと。

    5章:女子学生とその親たちに伝えたいこと
     結婚出産後も働き続ける利点を説く
     そしてその為に、イクメン率で応募企業を選択する方法を紹介

    6章:「子どものシュウカツ」のその先にあるもの
     若者たちの厳しい労働状況を概説
     その他、著者の知人のご息女(過労の末自殺)のケースを紹介

    となっています。

    具体的なアドバイスも載っており、右も左もわからない就活生やその親御さんにとっては参考になる内容も多いのではないでしょうか。
    またそれ以外の方にも、労働条件の変化を通して社会の変化を知るという点で役立つ一冊となっています。

    お時間のある時にでも一読されては如何でしょうか。

  • 女性向けビジネス雑誌の編集者が息子の就職活動という現実に向き合ったらどうなるのか。本書では自分の世代と子供の世代の就職をめぐる状況の違いなどについて、様々な専門家にヒアリングしたり、自分の体験談を述べたりすることにより、現代の就職活動をいかに乗り越えていくかを解説する。後半は日経系のメディアの宣伝っぽい文言も目立つが、親の視点と編集者の視点とジャーナリストの視点が程よく配合され、安易な時代論や若年層バッシングに走ることもなく、親向けの就職活動言説としては十分な内容。

  • ネットでエントリーすることによって人気のある企業に数万人の就活生が集中してしまい、企業もよい学生を選ぶことが困難になっているということがよくわかった。親として価値観を子どもに押し付けてはいけないというのは理解できるが、就活の現状を知るためには親も勉強しないといけない時代なんだと思った。そして、この本は私にとってはもっと前に読むべきでした。

  • <特に印象に残ったこと>
    *「エンプロイアビリティ(雇用されるための能力)」
    *「今日より明日がよくなる」「頑張れば報われる」「努力することが美徳」
    *学力低下、コミュニケーション力不足、覇気がないとか、常識がないとか、そんな形容詞で語られる「うとりちゃん」と揶揄される世代
    *子どもの選んだ企業を頭ごなしに否定しないこと
    *昔のままの情報や常識を子どもに押し付けないこと
    *「自分が何者なのか」ということを掘り下げる
    *自己分析(理解力)は社会理解とセットになってこそ、「今の就活は自己分析が重視されている傾向があるでも
    自己分析だけを続けていたもダメなんです。社会を理解していないといけません。(児美川)
    *やるべきこと「今の就活状況を理解する」「温かく見守り励ます」「親の仕事観・就業観を語る」「できる範囲で経済的なサポートをする」「生活習慣を整える」、やってはいけないこと「他人と比較しない」「プレッシャーをかけない」「焦らせない」「親の価値観を押し付けない」「子どもの選択した企業を否定しない」
    *この人と働いてみたい」と思えるかがポイント
    *「ツイッターで日経電子版をフィローしているから、(経済情報)自然と入ってくるようになた」とのこと
    *「こうなりたい」と思えるロールモデルを見つける
    *自分の能力よりもマッチングやタイミング・・・就活は、受験より恋愛や結婚に似ている。
    *何をしたいかではなく、お役に立てるという視点を
    *成功する人たちは、キャリアの初期段階でがむしゃらに働き、与えられた仕事を存分に自分で工夫して楽しみ、周囲の信頼を勝ち取っている。
    *今の男子が合コンしたい相手は誰かというと、多いのが「看護婦さん」という声だ。今の男子は共働き希望なため、国家資格を有し、一生働き続けてくれて、しかも優しそうなナースが受けている。
    *自分がこうなりたいと思うロールモデル(お手本)は身近にいればいるほど、自分の将来を見渡すときにその効果を発揮する
    *無期(正規)雇用①「長期蓄積能力活用型グループ」有機雇用の②「高度専門能力活用型グループ」「雇用柔軟型グループ」
    の3グループであった。①が絞られ、③だけが膨れ上がり、②のグループが育たなかったと児美川氏は分析する。
    *コア人材でいくか、それとも、ジョブ型で働くという戦略を取る
    *「ディーセントワーク」(Desent work)という言葉をしった。これは「働きがいのある人間らしい仕事」の意味で、1999年に
    国際労働機関ILO総会において21世紀のILOの目標として提案されたという。

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著者プロフィール

作家・ジャーナリスト(元日経ウーマン編集長)1962年秋田県生まれ。1984年筑波大学卒業。2014年法政大学大学院経営学研究科修士課程修了。1984年日経BP入社。88年「日経ウーマン」の創刊メンバーとなる。2006 年「日経ウーマン」編集長。12 年ビズライフ局長。「日経ウーマン」「日経ヘルス」など4 媒体の発行人となる。16年日経BP執行役員。18年日経BP総研フェロー。19年退社。現在は故郷の秋田県大館市を拠点に活動する。大館市の未来を創る会代表、一般社団法人敬友代表理事の他、2つの株式会社の役員を務める。同年東証2部上場企業であるユーピーアール株式会社社外取締役に就任。文部科学省、内閣府、林野庁、経団連・21世紀政策研究所研究委員などを歴任。筑波大学非常勤講師。一男一女の母。著書に『 地方を変える女性たち』『仕事も私生活もなぜかうまくいく女性の習慣』『女性活躍の教科書』(日経BP)『企業力を高める?女性の活躍推進と働き方改革』(共著、経団連出版)、『就活生の親が今、知っておくべきこと』(日本経済新聞出版社)などがある。

「2020年 『仕事も人生も自分らしく イマドキ女性管理職の働き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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