会社人生は「評判」で決まる

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532261528

感想・レビュー・書評

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  • 評価と評判は異なる。業績に基づく評価お店を選ぶときに頼りにするのは口コミ情報と言う評価・評判だと本著は言う。評価と評判について、考えてみた。

    彼はみんなからの評判が良い。
    彼はみんなからの評価が良い。 
    …どちらも日本語として間違っていない。
    私の彼の評価は良い。
    私の彼の評判が良い。
    どうも、主語が一人だと「評判」には違和感がある。つまり、評判とは、多数からの評価だ。多数からの評価で会社人生が決まる。何やら、当たり前の事を言っているような気がするが、この違いは重要だ。

    評価は評価基準を満たせば高まることが明白だが、評判とは主観の集合体であるため基準が存在しない。また評判は長期間かけて気づかれるものであり、一旦落ちると再び高めるには相応の時間も要する。自身のブランドのようなものだ。

    ややこしい言葉遊びにも感じるが、重要なのは評判であり、評判こそが信頼の貯金。評判が良いから取れるリーダーシップがあるのであり、大事を成せるのだろう。出世信仰が大切という事ではないが、何かを成し遂げるために他者の力が必要ならば、他者の評価を意識して、評判を高めるに及くはなし。

  • 2回目。
    評判による、イメージや印象付けが行われることがあるため、評判の大事さを再認識した。
    良い評価を受けた時であっても、自分を過信することなく、兜の緒を締めて、謙虚に働いていきたいと感じた。

  • 「ユビキタス評判システム」
    真っ先に中国が浮かびました
    購買行為や社会生活が点数で示される
    ただ少なからず日本でも同じことが起こってるのかなあと思います。
    万人に好かれることは不可能ですが多くの人に良い影響を与えると人望が生まれて良い評判が立ちます。
    これはコントロール可能やと思います。

    「恥の文化」では「他者の判断」が絶対基準になる
    「私たちの行動は世間によって裁かれる」
    たしかに「評判が悪い」と言われたら反論不可能です
    怖いのは「評判は作られる」ということですよね
    全員に好かれることは不可能ですがキーマンは押さえとかないといけません。

    「パーソナル・レピュテーション・マネジメント」
    ①一人ひとりへ十分な関心を持つ
    ②プロセスに集中する
    ③自らの役割を演じ切る
    ことを意識して実践していくことで自らの好ましい評判を維持し向上させていくことが可能となるとあります。
    最近は評判に頓着してなかったので新しい職場にあってはもう少し慎重に行こうと思います(笑)

  •  「評価」は明確基準により客観的に表すことができるようになった指標だが、どこまでいっても基準に落とし込めず主観による判断がなされる余地が残る。これが「評判」である。
     日本では強すぎる自己アピールが忌避される「恥の文化」であるため、第三者である周りの人たちの声が評判を形作る。この際に用いられる情報は初めはとても小さなものなのに、人づてに拡散される。

    そこで、
    ・自分自身への信頼感や有能感をもつ
    ・まわりから「できる人」だと思われることが重要
    ・よい評判により強化ループ
    ・感じが悪い=「自意識過剰」「口だけ(評論家)
    」のよからぬギャップを避ける。ネガティブ発言もだめ
    ・逆に感じが良い=「他社への配慮ができる」「実行量がある(根回しを厭わない)」「本質的」を心がける

    スキル・技能ではなく
    周囲と良好な関係で働く力
    他社に必要とされる力
    他社を動機づける力

  • 目に見えないが、人伝えに拡がる評判という指標の大切さと怖さがわかる。

  • 昇格・昇進に影響する評判について。評価に関する書籍は他にもあるが、評判についてのものは珍しい?
    多面評価にも通じるところがあるかもしれないと感じた。上司との接点が少ない職場だと、上司が判断するのは難しく、評判を図るという意味で多面評価が用いられるのかもしれない。
    評判の良い人の特徴3つは、①自分をよくわかっていて、他者への十分な配慮のできる人②労をいとわない実行力の人③自分の役割を正しく理解し、本質的な役割の果たせる人

  • インターネットの黎明期に「これからは知識不要。応用力が大事」とかいう言説が多かったように思うけど、結局のところちゃんとした知識がないと膨大な情報を持て余してしまって、知識の大切さが逆説的に認識されてきたみたいに、「これからは能力のみの実力社会だ」という言説が多くなってきたことによって、能力以外の何かの大切さが逆説的に認識されているのかなあと感じる。

  • 2017/5/14

  • 社内の昇進アセスメントを直前に控えているタイミングで手にとった一冊です。
    確かになるほどという内容でした。
    リーダーシップのPM理論でいうM軸の重要性。
    ヒトに対する評価を聞く上で最も説得性が高いのは、複数の第三者からのコメントというのは間違いないなと感じました。
    正の評価でしたら、伝え聞いた本人自身も嬉しいですから。

  • 会社での出世は評価ではなく、評判で決まる、ということを記した本。確かに、言われてみればそうだな!と思うこと多数でした。

    評価を上げるにはどうしたらいいか、という本は結構ありますが、評判を上げるにはどうしたらいいか、という本はあまりないので、参考にして日々の振る舞いに反映させたいと思いました。

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著者プロフィール

人事・組織コンサルタント。株式会社HRアドバンテージ代表取締役社長。早稲田大学大学院社会科学研究科博士前期課程修了。
マーサージャパン株式会社代表取締役副社長を経て現職。人材の評価・選抜・育成および組織開発に関わる企業支援を専門とする。
主な著書に、『会社人生は「評判」で決まる』『ハイパフォーマー 彼らの法則』『仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか』などがある。

「2021年 『職場の「感情」論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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