- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532263256
作品紹介・あらすじ
フレンチシェフの国内第一人者・三國清三氏が、殆ど語られてこなかった料理界・料理現場の内情やサミット総料理長での奮闘談、無形文化遺産「和食」登録への筋書きなどを通して、真の料理道を語り尽くす。
◆著者は、世界料理オリンピックでの金メダル獲得、九州・沖縄サミット蔵相会合の総料理長、海外コンクールでの数々の受賞歴など輝かしい実績があり、国内洋食料理家の第一人者として認識されている。近年は後進の指導・育成や経営するレストランのブラッシュアップはもとより、病院食のメニューづくりを手がけたり、小学生向け食育プログラム「KIDSプロジェクト」やスローフード運動の推進活動に取り組むなど、ますますその活躍の幅を広げている。
◆本書では、三國氏の数ある経験や取り組みの中から今まで殆ど活字化されていない3点(①2020年東京五輪の食事をもてなす、②世界の「和食」の仕掛け人、③レストランの表と裏)を中心に深く掘り下げ、三國氏の魅力や矜持に迫っていくと同時に、一般人からは見えにくい目線からのコンテンツを中心に読者の新たな発見となる内容で構成。
感想・レビュー・書評
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2016年11月刊。三國シェフによる2020年の東京五輪に向けた食への提言。1964年の東京五輪がきっかけで冷凍食品のイメージが向上したのは有名な話。ムッシュ村上信夫さんとのエピソードも。
◆【引用メモ】ある店で食事をし、不幸にしてお腹をこわしてしまったとしよう。それが表沙汰になることは、海外ではまれだ。食事場所として、その店を選んだ「お前が悪い」、「そのメニューを選んだのはあなた自身のせい」となるからである。(中略)最終的に責任の矛先が、個々人へと向かう欧米と、そうでない日本との違いは大きい。(p.93)詳細をみるコメント0件をすべて表示