スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2009年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532314347
作品紹介・あらすじ
自分に正直になる、自主的に考える、信頼を築く、責任をもつ、大きな夢をもつ…。リーダーとして、お客様に尽くす社員として、そして一人の人間として、大切な原則は人生のあらゆる場面で共通している。「人の心に活力と栄養を与える」という目標を胸に、北米地域だけで展開していたスターバックスを世界中に広めた立役者である著者が、「人を第一に考える」という企業文化を軸にして世界一に上り詰めていった軌跡と、仕事と人生で大切な10の原則を明かす。
感想・レビュー・書評
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ハワード・シュルツと本書の著者であるハワード・ビーハーはタイプが全然異なる。
シュルツが根っからの起業家であるのに対して、ビーハーの方は先陣を切って人を導いたり道を切り開いたりというタイプではない。
ビーハーは、特別な才能や、起業家がよく持っているサイコパス的要素を持ち合わせているわけでないが、余りある熱意を持ち、優しく、思いやりがある。
それだけに、日本社会の多くのビジネスパーソンにとって、より再現性があり、共感を得やすいように思う。
起業家タイプはごく少数だ。
それに対して、凡人ながら、マインドの改革と努力によってその責務を果たすだけの人と成るためのとても良い模範となる。
自分も全くリーダータイプではない。
それでも、バンドにおけるリーダーであったり、なんらかのイベントやプロジェクトにおけるリーダー役を任せられることがある。
カリスマ性を持っていない自分に、人は勝手にはついてこない。憧れられもしない。
だからこそ、リーダー役を担う以上、飾らず、無理に背伸びせず、自分の弱さもさらけ出し、一緒に並んで、または仲間にサポートしてもらってともに成長していける、ビーハーの言葉が刺さる。
『スターバックス成功物語』などがヒーロー譚のようなカッコよさを醸し、ドキドキさせてくれるのに対し、こちらはより現実的で、目の前のソリューションに役立つ印象。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一日一分、自分の目標をチェックしろ。成果をチェックしろ。そして自分の行動が目標に合致しているかチェックしろ。(1分間マネージャー)
明日から1日1つ目標を立てようかな、と思った。
イエスは人を動かす言葉だ。感情に訴えて行動や反応を引き出し、感情的な結果を生み出す。 -
自分にできると思えばできるし、できないと思えばできない。粘り強さが必要。
物事がうまくいかない時、原因は人にあることが多い。①自主性を尊重する②思いやりを持つ③アンテナを立てる(隠れた意味を読み取るを閉じる)
最も尊敬するリーダーが愛情深い人間だ。
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仕事というより、人としての考え方を学んだ気がする。
特に、「イエス」は最も強い言葉。
これは、本当に素晴らしい。人生が変わりそう。 -
スターバックスの接客が素晴らしい理由がよく理解できた。スターバックスは本当に「人を大事にする」会社なのだ。何店舗もあるのに、世界中どの店舗に行っても同じクオリティのサービスを受けられるのは、根底にそういった企業理念があるからだということが良くわかった。
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・サーヴァント・リーダーシップ
・ノーはやめ、イエスという。 -
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Paypayの勢いについて、とある日の男子大学生Hくんとの雑談から。
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H「孫正義さんみたいな天才が努力をするとこうなるんすかね」
A「そーゆー見方、いいね!稼ぐ天才にもいろんなタイプいると思うんだけど、生粋の日本人でグローバル級に稼ぐひとっていないもんかな?」
H「ZOZOの社長とか、みんな叩きすぎですよね。せっかく頑張ってるんだから、応援すればいいのに」
A「業界ちがうから、何とも言えないけど、スターバックスとか、ありゃあなんだろ?日本の飲食から、あのクラス級な伸び方するところ、出てほしいもんだよね」
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そんな会話から、言ったからには知りたくなって、読んでみました。
たかだか一冊読んだくらいで、わかったつもりになる気はないのだけれど、書いてることがホントだとするならば、あくまでひとを大切にされているんだなと。
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ひとって、大切にされると、他のひとも大切にできるよね。確かにスタバで横柄な態度のスタッフさんは見たことがない。
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いちばん印象に残っているのは、「掃除をする人間が、掃除道具を選べる」ということ。できそうで、なかなかできないんじゃないかな。
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スターバックスに関する他の本も読みたくなる内容でした。
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「コーヒー至上主義」から「人至上主義」へ
著者がスターバックスに参加した経緯やインターナショナル部門の立上げのことなどが書かれています。
著者は大学やMBAを取得しておらず、全て現場で学んで来たと書かれていました。
常に大事なのは「人」であるということでした。 -
原題:It‘s Not About the Coffee: Leadership Principles from a Life at Starbucks
著者:Howard Behar
著者:Janet Goldstein 出版コンサルタント
訳者:関美和(1965-)
ブックデザイン:モリサキデザイン
【簡易目次】
献辞 [003]
読者のみなさんへ [005]
序文(ハワード・シュルツ スターバックス・コーヒーカンパニー会長兼CEO) [007-011]
目次 [012-016]
はじめに――人がすべて 017
1 自分に正直になる――かぶる帽子をひとつにする 029
2 なぜこの会社で働くのか――出世のためにではなく、正しい理由で行動する 053
3 自主的に考える――掃除をする人がほうきを選ぶべきだ 077
4 信頼を築く――心から思いやる 095
5 真実に耳を澄ます――壁は語る 113
6 責任をもつ――真実以外は嘘だとわかる 137
7 行動する――行動的に考え、思慮深く行動せよ 155
8 困難に立ち向かう――なにより私たちは人間だ 171
9 リーダーシップを発揮する――大きな雑音と静かな声 187
10 大きな夢をもつ――「イエス」は世界で一番パワフルな言葉だ 209
謝辞 [220-223]
訳者あとがき(二〇〇八年一二月 関美和) [224-227] -
目標や想いの共有、やっぱり人が大事ってこと。