67億人の水: 「争奪」から「持続可能」へ
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2010年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532316105
作品紹介・あらすじ
水危機は解消できる!下水から生まれた飲料水、工場排水を使った野菜栽培など限りある水を守る国や企業、市民の新たな取り組みを紹介。
感想・レビュー・書評
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現代の水に関する総論といった感じ。
今世界においての水、
その中での日本の状況、
等が書かれている。
1 森の章
2 中国の章
3 都市の章
4 ダムの章
5 水道の章
6 水ビジネスの章
7 国家の章
8 エネルギーの章
9 テクノロジーの章
10 市民の章
これだけで終わったら、単なる知識で終わってしまう・・・・かな。
もう一歩先に進みたいと思います。 -
2010/06/14:水問題に関して日本だけでなく世界の状況にも幅広く言及している本。
世界的に水不足が叫ばれる中、日本は現在水に恵まれていて関心が薄いという指摘は心に突き刺されるようでした。 -
日本に住んでいれば、飲料水へのアクセスについて先ず困ることはないが、世界には違った現状が存在することにあたれる書籍。
SDGsの前身であるMDGsの頃から「水へのアクセス」は一大テーマではあり、現時点でも本トピックについて知ることは、視点の拡大をもたらすとかんがえさせてくれた。 -
配置場所:1F電動書架C
請求記号:517||H 38
資料ID:W0156842 -
水処理会社で働いているのに、水に関する社会問題を理解していなかった僕に、分かりやすく説明してくれた。水が豊富な日本の立場では、この本に書いてある問題を考えて育ってきた人は少ないのではないか。ただ、人間の70パーセントは水で出来ている。逆浸透膜などのお金のかかる急速濾過より、緩速濾過のようなローテクをもっと勉強したい( ^ω^ )
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↓利用状況はこちら↓
https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00512989 -
水に関わる問題と言われて浮かぶのは、正直水質汚染とか特定地域の水不足ぐらいでしたが、この本を読むと自分の知識の乏しさを痛感します。
地球は水の惑星なんて聞いたりしますが、実際に飲める水はそのうちの数%しかないそうで、無限に感じていた水も決してそうではないことを実感しました。
水道をひねればきれいな水が出てくる環境に慣れている私たちは、もう少し水の価値について考えなければならない時にきているのかもしれません。 -
水ビジネスについて書かれた本。
よくまとまっており、読みやすかった。
日本にいれば(きれいな)水は「あって当たり前」であり特に気にする対象ではないが、世界的に見れば(きれいな)水は「あって当たり前」ではない、
ということがよくわかる。
当書のような日々の生活ではなかなか気づかないことを
気づかしてくれる本はいいと思う。 -
あなたが普段何気なく飲んでいるペットボトルの水が、海外からわざわざ輸入しているものであり、輸送費にもお金がかかっている。生命の基であり、生物は大体70%以上が水で出来ている水袋なのだ。その水が今危機に瀕している。今各国で水戦争が始まっている。石油より水が大切であり、海水でない真水の価値がどんどん上がっている。水道局が海外メジャーに奪われつつある。そんな世の中の水状況の最先端を伝える本書は、水だけではなく私たちの暮らし方自体の問題提起もしている。水が豊かな国だからこそ水の大切さを知る事で、水だけでなく心も豊かな国になるはずである。