人が育つ会社をつくる 新版: キャリア創造のマネジメント
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2012年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532318086
作品紹介・あらすじ
スキルを陳腐化させない「学び続ける人材」になれ。人の成長を促す仕組みを"キャリア構築"の視点から考える。
感想・レビュー・書評
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読まずに返却 20141209
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書いてある内容がシンプルでわかりやすい。実用的な事例なども含まれているので、アクションに繋げやすい。一つ一つまじめに実践したら、相当変わると思う。
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・今、成長実感があるかないかよりも、今後の成長予感があるかどうかの方が退職率と相関性が高い。中長期にわたる自分の成長の可能性が感じられるかどうかが大事
・成長を感じる瞬間:仕事で具体的に成果が出た>顧客からの評価>上司からの評価
・単発の結果での評価ではなく、質の高い仕事ができるようになったことに対するフィードバックが重要
・営業職の成長実感がいちばん高い
・より良いキャリアの条件 1、日々の仕事で動機を活用している 2、自分の仕事の意味づけ 3、中期的成長実感 4、人生全体の充実とバランス
・会社としてのキャリア自律の推進は若者への福利厚生ではなく経営課題
・アメリカの大手航空会社の平均離職率は16%だが、サウスウエスト航空は8%。特徴は、職種転換が非常に盛んなこと。採用基準が職種適性ではなく、会社に向いている人。 -
面白く読みやすい本だけれども、自分には、内容が系統立って頭の中に入って来ない。
各論が多い本。
20160623記 -
会社の課題図書
いつも悩むのは、「育つ奴は育つ」「人は育てられるのか」
判断業務、いや判断業務ともすこし違うのか、この監査という仕事において、どう育成を捉えて、仕組みでカバーするところを増やしていくのか。
プロフェッションというものへ人材育成の取り組み。この専門的な理解をもっと深めたいと思う。一般的な本だと、ほとんどが営業などライン職種を前提にしていて、監査みたいな専門職にどこまで該当するのかは気になる。
常にこれという正解(因果)はないにしても、「育つ人間は勝手に育つ」という考えの誘惑に負けずに、育成に投資していくか。
本書あとがきにエッセンスがつまっているけど、そもそも逆算や目標管理では管理しきれない課題が人材育成だという。つまり、上記の悩みはあって当たり前。その上で、どう組織全体で、学習する組織文化、成長への投資(ある種見返りを直接的に測定しない)を充実させられるか。
ビジネスモデルで優位を保っている企業で、永続しそうな企業の人材戦略はもっと経営陣が理解しないとと思った。グーグルのWork rulesなんか、読んでびっくり。人事という分野でも、この会社は研究してるんだもん。
とにかくこの本で紹介されている複数のグローバル企業における、徹底したトレーニングを受けた人間の数の多さに驚きます。
最近は、監査がリスク認識の最先端にいることの重要性を痛感します。ルール不備(整備・運用)を発見し伝えるだけでなく、もっと重要な、ルール不備だけでなく、その背後、あるいは、そんなことはほっといて、もっと重大なリスクを経営に知らせる役割。それにはこうした人材マネジメントの状況(不備、脆弱さ)なんかも当然ないとです。
・ビジネスプロセスの徹底した改善を行える人材を増やすこと。
・管理職に共通した軸を展開する取り組みを増やすこと。
・これらが順繰りに組織をまわり、次の世代を育成すること。 -
自分自身、そして組織をより成長させるためのヒントが満載。
繰り返し読んで、実践に繋げていきたい。示唆に富む一冊です。 -
■書名
書名:人が育つ会社をつくる[新版]―キャリア創造のマネジメント
著者:高橋 俊介
■概要
企業の成長に欠かせない「人材育成の仕組み」を「ひとりひとりの
社員のキャリア構築」の視点から考える。多様な成長パターンを用
意し、人が自発的に育つ会社をつくるための考え方を豊富な事例と
ともに解説する1冊。
(From amazon)
■気になった点
・チャレンジングな仕事が日常的に与えられる環境にあり、コーチ
ング的マネジメントスタイルがとられていて、健全なプレッシャー
があれば、その職場では若手社員が育ちやすい。
・以下の2つが日々の業務の中で両立していくことが、成長のために
は必要な事とされる。
・自己裁量度が高く、問いかけ型マネジメントが行われている
ことを前提とした健全な成果プレッシャーのあるマネジメント
スタイルの実現
・お互いに教えあい、高い成果のために協力しあうというチーム
ワーク
・大事なのは、仮設、検証サイクルの徹底である。
・必要となる本質的なスキルというものがあり、それを対象者全員に
習得させる仕組みがなくてはならない。 -
おなじ著者の「21世紀のキャリア論」を読んで、同時期に新版となった本書を読んでみた。
2書を比較してみると、重なる部分も多いが、「21世紀のキャリア論」がどちらかといえば学術的、こちらの方が読み物という位置づけかなと思った。
内容としては、人が育ちにくい環境になったこと、若手を育てさせる要因、成長パターンはそれぞれであること、キャリアを自ら切り開くこと、人材育成の仕組みをつくることなどが挙げられている。
何はともあれ、高度経済成長モデルはいまや続いていないわけで、日本企業のよさを認識しながら、自らキャリアを作るべきだと感じた。