なぜ、あのリーダーの職場は明るいのか?: ポジティブ・パワーを引き出す5つの思考法
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2012年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532318451
感想・レビュー・書評
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アプリシエーション、プラス価値の承認
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Appreciative Inquiryという概念を提唱した人による本、というのはわかった。
が、学術書っぽい洋書を邦訳した本にありがちな、訳者が英文和訳のプロじゃないのかな?とか、逆に、翻訳を任された人が原書で書かれている理論や概念を根底からは理解してないのかな?とか、一般人向けのわかりやすい解説書のつもりではなかったのかな?とか、まあ要するに日本語で書かれた書物として若干未完成なものであるように感じられた。残念ながら。
おそらく、いきなりこの本を読むのではなく、日本人向けの解説書や、関連するもっと実践的な部分の解説を先に読んで、もうちょっと外堀から内堀へと攻略していってから読めばよかったんだろうと思う。
またいつか挑戦してみたいとは思うが、今の自分にとっては星3つ。 -
一見、軽いビジネス本のようなタイトルだけど、中身はとっても濃縮された本格的なリーダーシップ論。著者は、「ポジティブチェンジ」のダイアナ・ウィットニーほか。つまり、アプリシエイティブ・インクワイアリーをベースとしたリーダーシップ論である。
「ポジティブ・チェンジ」がどちらかというと、ファシリテーターやコンサルタント向けの詳細なハンドブックみたいなものだったので、それを組織のリーダーが使えるように分かりやすくしたという感じかなと思って読み始めた。
もちろん、そういう側面もないことはないのだが、それだけには収まらないない実践的なスキル・アイディアやAIの新しい展開がたくさん織り込まれている。
最終的には、人間力だな〜、と思う。まだまだ自分が未熟者であることがよく分かった。
「価値探究型リーダーシップを発揮するということは、選択を行うということだ。それが仕事であれ、プライベートであれ、『力の限りポジティブであろうと』決意することなのである。現実の困難を目の当たりにするだけでなく、自分自身が経験し、その様々な側面を知り尽くした後であっても、価値探究型のリーダーは目の前の現実がより良い方向に向かう可能性に賭けることを選ぶ」
ある意味、まずこういうリーダーシップがあって、日々の活動のなかで、場を温めていって、そういう状態で、AIのワークショップをやる、というのがベストの流れなんだろうな、と思った。
「ポジティブチェンジ」には、「あなたの組織は本当にAiをやる決意ができていますか?」みたいな質問があった気がするが、それって、こういうことだったんだ、と思った。
この本は、しばらくじっくりつき合ってみたい。 -
Appreciative Leadership(原書を読んではいないので正しいかどうかは分からないけれども、本書では、おそらく"価値探求型リーダーシップ"と訳されている)は、それ自体がひとつの価値観。
自分にとっては、新しいコンセプトなので、一読、理解したとは、とても言えない。
更に言えば、この価値観は(どんな価値観でも同じだろうけれども)、自分のモノとするには、実践してみないと意味がなく、かなりハードルは高い。 -
文字が小さく、たくさん書き込まれているが、斜め読みしてみると、作者の主張はシンプル。他の自己啓発書と同様。