渋井真帆の日経新聞読みこなし隊

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532351694

感想・レビュー・書評

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  • この本は日経新聞を読みこなすためのヒントが書かれています。ここでは、「経済とは、人間の欲望と行動を貨幣という単位で数値化したもの」と定義しており、日経新聞を「世界経済欲望ドラマ新聞」、社会の欲望ドラマを知るための教材と言っています。
    日経新聞を読みこなすためには、まず、「ヨコ読み」をすることです。これは、各紙面を独立したものではなく、関連付けて読む読み方のことを言います。記事の主体は「国」「企業」「個人」に分けることができ、1つの記事をこの3つの視点から眺め、どこに分類させるのかを考えながら読むと、過去の記事の断片的だった情報がパズルのピースのように組み合わさり、ドラマの全体像を読み取ることができます。
     日経新聞を読みこなすこととは、新聞に出ている断片的な情報を関連付けて考えることであり、こうした情報の捉え方が上手にできるようになれば、日経新聞を楽しく読みこなすことができます。
     自分は、単に目の前にある情報を読んでいるだけでした。正直、退屈でつまらないなと思っていました。しかし、この本を読んで、3つの視点を意識して、考えながら読んでいけば、世界や日本のことをよりおもしろく理解できるのではないかと思いました

  • 読もうと思った理由
    日経新聞について堅苦しくなく、平易な表現で読み方が書いてあるので知りたいと思ったから(立ち読みしていて)

    気づき
    ・日経新聞は他紙とちがい「経済」というフィルターを
     通して紙面が作られている
    ・経済とは人間の欲望や行動を貨幣という単位で数値化  
     したもの。売上高の増加とはその会社の商品やサービ
     スをお金を出してでも買いたいという欲望を持った人
     が増えたということを貨幣という単位で数値化して表
     している
    ・日経新聞を読むにはステップ思考だけでなく、情報の
     断片を組み合わせて思考できるWEB思考をもっている
     とよい
    ・記事はヨコ読み、国・企業・個人の3つのマルの視点
     で眺める
    ・国力とは「経済力・軍事力・政治力」の3つでその総
     合力
    ・最低限押さえておきたい記事はGDP・失業率・経常収
     支
    ・企業活動のプロセスを意識する
    ・相場3兄弟 金利・為替・株式 の影響が自分に起き
     る影響を意識し、戦略を練る
    ・記事の点から線へ、そして面に発展させて読む
    ・日経新聞の意味・ニュアンス・論法・接続詞の使用法
     など普段と微妙に違う。ある意味外国語である。その
     読む・書く・聞く・話すを音読すると良い
    ・記事にも見当違いの見方もときにはあるかもしれない
     が、見方が違うかもという見識も必要である

    数年ぶりに再読。改めて楽しい読み方スタイルが思い出されてよかったです。ミーハー的な横読みというのが面白いです。読んで大変よかったです。

  • 図書館の予約待ち〜〜〜を乗り越えて、やっとかりれましたぁ!

    あの!人気本ってことでしたが!
    、、、
    あっ、なんだか簡単に書いてあるゾ。
    でも、このヨコ読みって、実践するのはスグにはできそうにないけどな。。。


    〜以下、◇○本より抜粋、●・コメント〜

    ◇「日経新聞を読みこなすこと」とは
    「単に目の前に書いてある情報を読んで知る」ことではなく
    「新聞に出ている断片的な情報を関連付けて考えること」
    ●う〜ん、間違いなく前者だな。

    ◇「日経欲望ドラマ読本」を読む際は、
    ?経済欲望ドラマにはどんな登場人物たちが存在しているのか
    ?彼らはどんな相関関係と過去背景をもっているか
    ?それによってどんな欲望や利害をもっているか
    ?その欲望や利害達成のためにどんな行動にでているのか
    ?または、でるつもりなのか
    ●なるほど、経済は欲望ね。たしかにお金を儲ける・使うの基本はそこかな。

    ◇日経新聞読みこなしに必要な技法
    STEP思考 :段階的な思考
    よりもWEB思考 :関連要因をくもの巣のように考える
    ●たしかに自分(男性)は、STEP思考だな。
    女性は、WEB思考なんだ。。。へぇー

    ◇3つのマル「国・個人・企業」
    ●このどこにあてはまる記事か?

    ◇1つの記事をきっかけに欲望の連鎖をくもの巣的に連想する例
    ○アメリカがインフレの警戒で金利をあげる (アメリカの「国」)
    →アメリカの個人が消費を控える (アメリカの「個人」)
    →アメリカの輸入が減る (アメリカの「国」)
    →アメリカへの輸入で儲けている日本企業の業績が落ちる (日本の「企業」)
    →その日本企業に勤めている個人の給与・ボーナスが抑えられる (日本の「個人」)
    →その個人をお客さんとしている日本の小売やサービス業の売上が落ちる(日本の「企業」)
    →企業の業績が落ちて、個人が買い物を控えると日本の税収が落ちる (日本の「国」)
    ●ひえぇ〜、こんな風な思考回路で考えたことないです〜


    ◇経済の関係
    ○中国 → 大お得意様 → アメリカ
    ← 企業の融資先 ←
    ← 国債を買ってくれる ←
    ○日本 → 大お得意様 → アメリカ
    ← 国債を買ってくれる ←
    ○中国 → お金技術を出してくれる → 日本
    ← 投資先、将来のお客様 ←

    ●あれ? やっぱり、アメリカは、日本より
    中国とつきあう方がメリットが大きいんだな。。。


    ◇はずれないのは、「GDP」「失業率」「経済(貿易)収支」
    ●日経の月曜の指標をみてみようか。。

  • "日経新聞は経済に特化した新聞。経済を人間の欲望と喝破して、興味を引き付け日経新聞を読みこなすコツをまとめたのが本書。
    情報の分析とはどういうことかを経済という側面から読み解いている。"


  • 未読のまま。

  • 展示期間終了後の配架場所は、開架図書(3階) 請求記号 330.4//Sh21

  • 日経新聞とは、「経済欲望ドラマ」
    日経新聞を飲みこなす為に「三つのマル」を意識して「ヨコ読み」する必要がある。「三つのマル」とは国•企業•個人。ヨコ読みとは関連づけて読む読み方。ヨコ読みする為に必要なスキルは「WEB思考」。
    WEB思考とは、関連要因を網の目、蜘蛛の巣のように考える思考法のこと。複数の事象をさまざまな方向で思考を巡らせ関連づける思考法。
    ◯国のマル
    重要人物は日本、アメリカ、中国。
    国力とは軍事力、政治力、経済力の総合力。
    気にすべきは「GDP(成長率)」「失業率(雇用統計)」「経常(貿易)収支」の三つ。これらは国力を測るモノサシになる。
    ◯企業のマル
    日本の三つの基幹産業は「自動車•電機•通信」これらの産業は極めて波及効果の高い産業。自動車産業は、自動車メーカー、部品の製造、ディーラー(販売会社)、運送、ガソリンスタンド等関連産業まで含めるとその就業人口は500万人弱で日本の全就業人口の約一割を占めている。また自動車関連の年間輸出額は12兆円で日本の輸出総額60兆円の約二割を占めている。
    【企業活動のプロセス】
    1.お金を集める(資金調達)
    株式発行か借入金か社債発行
    2.ヒトを雇い、工場を建てたり原材料を買ってきて商品をつくる
    3.営業や広告をして売り上げを上げ、利益を出して、国に税金を払う
    4.株主に配当を払って残った儲けを貯める

  • この本を読んで新聞を読む意識が少し変わった気がする。「ヨコ読み」「3つのマル」など参考になることが多かった。

  • 内容は、大略を掴めばすらすら読め、概して簡単であった。
    要点は下記にまとめる。

    ●日経新聞…「経済」というフィルター
    ●世界経済=欲望の連鎖
    ●STEP思考とWEB思考

    ●国・企業・個人の3つの丸●国力=軍事力・経済力・政治力
    ●国は、GDP・失業率・経常収支
    ●企業は、自動車・電機・通信・金融
    ●相場3兄弟=為替,金利,株式
    ●企業の願望は「儲け続けること」で、個人の願望は「安全に暮らしたい」である

  • 日経新聞の読み方を解説した実用書。読む上で、消費者、国、企業という3つの立場を意識し客観的に読むこと、記事の因果関係を考えながら読むヨコ読みなど分かりやすく解説している。入門書としてはとても親切な本。

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