- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532355241
作品紹介・あらすじ
電通と博報堂が手を組んだ。いや、手を組まなければならなかった。未来への雲行きは怪しい。予測通りに訪れる未来など、誰ひとり望んでいない。未来を変えるのは、政治でも技術の進歩でもない。意志と、アイデアである。いまが、その時だ。未来の大きな設計図を描こう。実現への知恵は、出し合えばいい。
感想・レビュー・書評
-
いま、最近、未来を予測する、2030年目線、2040年目線の書籍も流行ってる。
この本は2012年に発刊された。まさに2030年ターゲット。
いま、その中間地点だが、意思をもった行動の人の中で実現されつつあることが多い。
やはり東日本大震災が大きなポイントなのかな。
意思を持って未来を構想する。
未来の自分ゴト化
こういう本の内容は若者に読んでほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第一章 いまなぜ未来デザインなのか
未来とは何か
連続性と非連続性
未来へのギャップを埋める発想
未来デザインの本質
予測ではなく意志を
未来を考えるにはきっかけが必要だ
第二章 二〇三〇年自分たちの生きる未来を描く
1 信任貨幣
2 あかり先進国ニッポン
3 ノマドパワーがこの国を変える
4 健康管理で自分の運命を変える
5 広告医学が拓く新たな医療のカタチ
第三章 僕たちはこの国の未来を信じているー座談会
未来へのギャップを埋める発想
遠くの未来を思い描き、具体的な方法を探り、現在の生活と未来の生活に存在する越えられない壁に気がつくこと(16)
未来デザインの本質
基礎研究は投資、応用研究は回収と位置づけることができる(20)。
予測ではなく意志を
いまの社会は、いまの大人たちがまだ若かりし頃に思い描いた社会を実現させたものにほかならない。(21)
未来は自分に関係のないところでつくられるのではない。未来を自分のこととして考え、創造していく「未来の自分ゴト化」が不可欠なのだ。(22)
そもそも就職することの意味とは?仕事をすることの意味とは?それは、社会を使っている側から、社会をつくる側に回ること(22)
この世の中に存在しているすべてのものは、誰かの仕事の成果である。(23)
1 信任貨幣
ゲーム理論
「今この瞬間の効用を選択することにより、将来得ることができるであろう効用を手にする機会を失う」(39)
3 ノマドパワーがこの国を変える
「ノマド」
遊牧よりも遊説の意味に近く、世界を股にかけて実力だけで生き抜く人々を指している。(88)
「ノマド」の位置付けは、「起業」に似ている。つまり、それがノマドという「手法」が目的化した瞬間に意義を失うものでもある。(89)
「ノマド」とは各々の人生に戦略的に当てはめ、活用する思想である。(89)
三種類のノマド(ジャック・アタリ)(90)
1.超ノマド(ハイパーノマド)
2.下層ノマド
3.ヴァーチャルノマド
ハイパーノマドが持つ15の力(100)
クリエイティビティ、移動力、体力・健康力、IT力、言語力、情報選択力、自己分析力、パーソナルブランド力、マネジメント力、コミュニティ力、プレゼンテーション力、寛容力、マネタイズ力、資産保護力、リスクヘッジ力
業界ごとにも一種の言語がある。講義における文化の境界人となれる言語力を持つことが、そのハイパーノマドの対応領域を広げる。 -
学生の提言集。2011年の内容だけに今読むとやや、正直ピント合わせが必要な部分もあるが、それでも今の若い人の豊かな発想には、刺激を受ける。毎年この取り組みがあるようなので、次回の発表作もぜひ読んでみたい。
-
大手広告会社 電通と博報堂がコラボしてプロジェクトを立ち上げ みんなで未来を考える場所を作った。
2030年の未来に向け現役の大学生・大学院生から未来に対するアイデアを集約し、社会へ繋げていく構想である。2社の社員も加わり次の5つにテーマを絞った。『信任貨幣』『あかり先進国ニッポン』『ノマドパワーがこの国を変える』『健康管理で自分の運命を変える』『広告医学が拓く新たな医療のカタチ』である。出版から1年が経過しほんの少し進んだ今現在どれくら未来構想へ向かっているのでしょうか!?各テーマから詳しく見てみると未来が楽しくなる1冊である。 -
研修の課題で「未来を見据えて、新しいビジネスを考える」という意味では刺激にはなった。ただ、学生の発表なので、即、事業計画書に参考になるというものではない。信任貨幣が気になったのと、医療系はやはり多いなと感じた。
-
電通と博報堂によるMIRAI DESIGN LAB. の入賞者による5つの未来デザインの紹介。
プレゼンテーションを映像で見てみたい。 -
未来をまだ来ていない現実と捉えれば、今、まさにそのまだ来ない未来を作っていることになります。未来を今の延長線上で考えて、あまり明るいものではないからそこから逃げようとしたり、避けようとしたりする人はこの考えからするとどうなんだろうか?未来は選ぶものではなく作るものです。
-
学生が人のより良い未来のために考えるのは良いことだと思う。人が物事を極めるには10年かかると言われるように、理想を実現するためには具体的な未来を描いてそこへ向けた努力をする必要がある。それは個人ではなく集団や社会でも同じで、この取り組みのように長いスパンで未来の形を考えることで、良い方向へ向かって行くことができるのでは無いかと思いました。