北欧モデル: 何が政策イノベーションを生み出すのか
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2012年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532355432
作品紹介・あらすじ
現在、社会経済政策の運営に成功している国々として注目される北欧諸国。「手厚い福祉の代わりに高い税負担」という従来のイメージを超えた革新性はいかにして築かれたのか。そのダイナミズムの秘密を追うとともに、日本への応用可能性を探る迫真の書。
感想・レビュー・書評
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日本との違いを踏まえ鵜呑みには出来ないと分かった上で、比較、日本が参考にすべき点・議論すべき点を説得力ある数字・良い点悪い点含めて示されていたので、期待以上に引き込まれてしまった。
これほどまでに日本への提言をされているのなら、実際に官僚・政治家・政党にも訴えて、市民との議論の材料に活用して欲しいと思う。
「個々人が自由を謳歌し、自立すると同時に、全員が連帯して社会を支える」という言葉は、もちろん個人差はあるだろうが、読んでいて羨ましいぐらいだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021.85
・異なる制度間のリンケージをとる。
・合理性と透明性
・試行錯誤での進歩を推奨 -
http://sura-tar​o.hatenablog.co​m/entry/2014/08​/03/094134
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少し難しい半紙だったが、いわyる「北欧モデル」について、さまざまな論点を多数の専門家がそれぞれ、データなどを用いて丁寧に解説している。
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読んで思ったのだけど、やはり儲からない産業から儲かる産業に人材を移動させることが大事だ。日本は人材の流動化が低いので付加価値を生む産業にリソースをシフトさせないといけない。そのための政治のリーダーシップと国民の理解が必要だと思う。また、企業再生をするために外国資本を積極的に受け入れて新たな雇用を確保することも大事だと思う。
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情報システム学会のメールマガジンに紹介されてあったので購読。
<https://www.issj.net/mm/mm07/12/mm0712-jh-gk.pdf>
番号制度への記述もある。日本もカードや公的個人認証ではなく、住所変更をどのように簡易に行うのかといった「番号」そのものの活用について検討すべきであろう。婚活の利用できるとか、噴飯ものである。 -
地域活性化のための読書シリーズ第4弾。日本総研調査部の書籍だけあって資料が豊富で細かな分析がなされている。いわゆる白書に近い。北欧モデルって、何かそれだけですばらしい響きがあるけれど実際は高負担であり、決してムーミンのように優しいモノではない。70年代〜80年代に高成長を経験、90年代に金融及び不動産バブル崩壊でマイナス成長時代を経験、2000年代から復活、リーマンで一時的に減速するものの、最近は成長軌道ということで日本とよく似ている。納得だったのは人口500万人程度の国で地方分権が進んでおり、自分の地域のことは自分で決める自己責任の意識が高いこと、意思決定のスピードが速いこと、政策であっても試行錯誤を恐れないこと。一身独立してという福澤の言葉が実現しているのはむしろこちらが近いかもという印象。
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新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:364.1//O52
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北欧の政治・経済モデルの解説書としての決定版だと言える素晴らしい1冊。社会保障に関心のある人は、ぜひ読むべき。政策の「有機的リンゲージ」を考える全体最適思考に立たない限り、北欧のいい制度を移植しても何の効果もない。今までの北欧賛美本とは、一線を画す会心の作品。