幸福の経済学: 人々を豊かにするものは何か
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2013年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532355524
作品紹介・あらすじ
途上国の貧しい農民の多くが、「自分は幸せだ」と答える理由は?GDPや所得では把握できない人々の"幸福感"をどのようにつかめばよいのか。世界的な調査、哲学的な議論を踏まえ、わかりやすく解説。
感想・レビュー・書評
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読みづらい
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■内容
- 幸福の経済学を政治に利用する試みについて、現状研究されていることと、課題が解説されている
▼分かっていること:
- 計測した幸福度に影響する要因の重要性を調べる
▼課題
- 計測した幸福度を比較可能なものに整理する(指標の作成?)
→適応能力に関する説明、客観的な幸福と主観的な幸福の差異の説明
- そもそも幸福とは何かの定義
- ベンサムvsアリストテレス
- 政策目標として追求すべき指標は?
■感想
- 課題だと思ったこと
- 指標の作成
- 幸福度を計測する難しさ
- 読んで思ったこと
- 幸福の追求は難しいが、まず不幸を減らすことが大事なのでは(不幸を取り除いても、幸福度の向上には繋がらないかもだけど、、)
- 現実に満足できるかは、行為者性を高められることがポイント
- ある程度発展した社会では自分の生活について振り返る、豊かな社会に適応していることに気づかせるのが有効なのでは、、
- 結婚や就業スタイルについては、政策として打ち出してしまうと少数の人が苦しくなる恐れがないか
- 公共政策の利用という点で書かれているけど、個人の幸福を考える上でも参考にしたい点があった -
幸福の経済学というものがまじめに研究されているという事態に驚く。
「幸せな農民と不満な成功者」というパラドクス表現も使われる。国際間比較を見ても、国民の満足度と所得や経済成長とはあまり相関があるようには見えない。 -
幸福の定義として、幸福をベンサム的な意味(快楽)とアリストテレス的な意味(意義深い人生を送る機)という二つが考えられ、どちらを重視するかは、その人の持つ能力や状況に影響される事を指摘している点が印象に残った。
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最近、ちょっとはまっている「幸福の経済学」関係の入門書。
今まで読んだ範囲では、この分野で一番分かりやすいかな?
分かりやすいだけでなく、とっても深いところまで、すっと入って行く。
あと、訳者のあとがきも、本書と日本のデータとの関係を紹介していて、とても良い問題提起になっている。
内容は?
読んでみてください。 -
幸せとは何か。を考える書。経済発展と人々の幸福感を結び付けようとしているようにも読めたが、読者の力不足からか、結局タイトルと中身のちぐはぐさが残った。
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入門書として読みやすい