- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532358099
作品紹介・あらすじ
ボーッと生きてきたわけじゃないだろう!
今こそ自分の価値に目覚めよう
ベストセラーとなった前著『銀行員 大失職』では、銀行の地位低下、金融マンの質の低下、AI、フィンテック、ブロックチェーンなどの進展による業務の変化と、それに伴う銀行員たちの大量失職という問題を取り上げ、最後に、それでも銀行(員)は必要だ、とした。本書は、その最後の部分を改めて整理し、前向きな銀行員のあり方を語るもの。主な主張のポイントは以下のとおり。
いつの時代も、経済の発展には金融の機能が欠かせない。企業間取引に必要な資金の流れ、信用情報・審査など、そのもつ機能は常に必要とされる。リストラとIT化・AI導入で身軽になった銀行こそが、それまで培ってきた金融ノウハウと強固なセキュリティ・ネットワークをベースに、ローカルにもグローバルにもサービスを展開できる、新しい時代に対応したビジネスに参画できるはずだ。振り返ってみれば、これまでも金融界は、ほぼ10年ごとに大きな転換点に立たされ、それをチャンスに変えたところが伸びてきた。
また、今いる銀行から飛び出すのもおもしろい選択だ。金融マンとしてムダに月日を過ごしてきたわけではないだろう。それまで培った知識・ノウハウを活かせる場は山ほどあるではないか。資金繰りから財務、経営管理、取引先への対応など経営へのアドバイス、人のネットワークを活かした新規ビジネスの発掘、家計運営への専門サービス……。
さあ、(特に平成入行組の)銀行員たち。いまこそ、前を向いて新しい時代にチャレンジするときだ! ――本書は、これまで金融機関の経営や金融マンの質の低下を厳しくしてきた筆者による、銀行OBとしての熱い応援歌でもある。
感想・レビュー・書評
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タイトルが目に入り購入しましたが、内容はそれほどでした。
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立ち位置点検的な情報提供。以上終わり。
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キャッチーなタイトル付けはうまいが
中身が伴ってない。
ご多分にもれず、
AI、RPA、Fintech、ブロックチェーンなどの
単語がひたすら繰り返されるが
著者がその本質を理解してないので
著者がどこかで読んだ話を
浅い知識で切り貼りしているだけで
ピントがズレた話がひたすら繰り返される。
事実誤認と思い込みも多く、
よくある銀行悲観論の繰り返し。
読む価値は薄い。 -
斜陽産業だと周りにもそう言う人間がいてこの方10年以上。お金の値段である金利がつかない、つまり価格が限りなく0に近い商品をいまだに売っていて、反対に買い手に回ることもしているわけだが、これではとにかく売り上げにならない。斜陽産業と言われる所以である。
本書はこんな中にいる者たちの心の叫びだろうか。
金融に携わる者は、自分もその中にどっぷりと浸かって含まれているわけだが、手段を目的として思い続けていなかっただろうか。金融はもともと手段である。デリバティブのポジションを操って、そのアービトラージで一時の利益が上がったとして、それが目的なのだろうか。最近、ものすごく違和感を覚えるようになってきた。
本書でも語られている「何をしたいのか」ということを自分自身に問いかけることができるようになるとき、目的への道に手段を添えて、さらに運が良ければ、自分自身が培ってきた付加価値を実物の形として表現できるのかもしれない。 -
名前と内容にギャップがあるが、、、
銀行の苦境をキチンと整理してくれており、銀行の企画部署にいる人間としては助かると同時に、耳が痛い内容でもある。
店舗の統廃合、都内低金利貸し出しの取り止め、RPAによる事務効率化、、、不動産業解禁に向けた働きかけなど、やれることは沢山ある。 -
銀行員の逆襲
2019/2/23 著:岡内 幸策
大幅な金融機関の減少は、すべての国民が望んでいない。未登録の業者等が現れ、善良な国民に被害を与えるのも理不尽である。ただ、旧態依然としたままでは金融機関としての役割は担えなくなっており、現状からの脱皮が不可欠である。新たな環境に対応するためにも、官民ともに発想の転換が必要である。それを遂行するためにも、金融機関の社員個々が能動的でなければならない。
本書の構成は以下の7章から成る。
①デジタル革命で変わる業務
②ほぼ10年ごとにやってくる金融への逆風
③ヒントはお客様の声にある
④本当のリストラはこれからだ
⑤新規参入と電子マネー
⑥復権のヒント
⑦銀行員の逆襲
書名は「銀行員の逆襲」であるも本題は最終章の7章にあるまでは、「逆襲」よりも「銀行員の逆風」について現実を知らしめるために多くの頁が費やされている。
藁にすがる思いで7章を目指している時点で、自分で見つけて動くことを少し躊躇している自分を感じてはっとさせられた。
銀行員にとっては逆風がびゅんびゅん吹いているのかもしれないが、それは他の業界でも同じであり、どんな風なのかそのために具体的にこうすべきということがわかっている業種もまたない。
言うならばみんな、厳しい近い将来は待ち受けていることは事実であり、こうも巷では厳しいといわれる現状を金融界に叩きつけられているということは危機意識の芽生えとその危機意識から変革へ向かうタイミングが早いと逆風ではなく、追い風としてとらえることもできる。
出来ることはある。
個人単位のみならず同志と共に逆襲にうってでたい。