ライフサイクル投資術 お金に困らない人生をおくる

  • 日本経済新聞出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532358266

作品紹介・あらすじ

「とても挑発してくる本だ。時間の分散投資が持つ本当の良さを、
こんなに明快に描いた本も、こんなに実践的に示した本も、これが初めてだ。」
――ロバート・シラー

「いまどきの若い人たちが金融危機から学ぶべき一番大事な投資の教訓はこれだ」
――ティム・ハーフォード(フィナンシャル・タイムズ)

さまざまな金融商品に投資してリスクを下げる「分散投資」の重要性はよく知られている。
本書は、もうひとつ「時間の分散投資」について、そのメリットと手法を解説したものだ。

具体的には、若いときにレバレッジを使えば、
リスクを減らしつつ生涯リターンを50%近く増やすことができる。
つまり、若いときにお金を借りて投資するのは賢明なやり方だ、
ということである。

これは、従来の長期投資の主張とはまったく異なるもので、
メディアに掲載された際には大きな議論を呼んだという。
この「ライフサイクル投資術」について、データを元に解説したのが本書である。

本書からは、以下のようなポイントについて学べる。
-あなた向きのエクスポージャーの大きさとレバレッジの水準
-あなたがもう30代、40代、あるいは50代ならどうすればいいか、
 そしてお子さんやお孫さんを後押しするならどうすればいいか
-過去138年でライフサイクル投資戦略がどんな結果になったか
-ライフサイクル投資戦略を使ってはいけない場合とは

ベストセラー『その数学が戦略を決める』のイアン・エアーズ、
ロングセラー『戦略的思考とは何か』のバリー・ネイルバフによる、
人生100年時代にこそ必要なお金の本である。

感想・レビュー・書評

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  • 2倍までのレバレッジ投資のパフォーマンスが良いと説明されています。
    従来の110-(年齢)=株式の比率、残りは債権の比率という投資方法よりも、
    若い時に、2倍のレバレッジをかけて投資をして、次第にレバレッジ の比率を下げて行った方が、パフォーマンスがよく、リスクが少ないというのが主な主張になります。

    本の大部分はこの内容の裏付けとなるような、資料の説明であったり、
    途中で挟まれるエピソードなど、2019年出版で今時の情報としては読みづらく、
    情報が希釈されて無駄が多いような感じになってしまっているようにも思えました。

  • 経済学の教授たちによる、投資術の本。
    若い時にレバレッジをかけて (ただし2対1まで) 株式に投資し、徐々にその割合を減らしていくという分散投資によって、リターンの平均値はそのままにリスクを減らせるという手法を提案している。
    確かに時間分散やターゲットイヤー・ファンドといった手法はメジャーだが、本書ほど過激(?)なやり方は聞いたことがない。でも、様々なデータやシミュレーション結果を見ると納得せざるを得ないように思えた。
    個人的には、年齢だけによって投資割合を変える方法は以前から少々疑問に感じていたが、本書を読んで
    ・投資した金額の合計やリスク許容度に応じて投資割合を変えていくべき (ただし大きな割合から始めて減らしていくという基本は同じ)
    ・だから投資を始める年齢が(著者たちのように)40~50代だったとしても最初は株式投資に大きく注ぎ込むべき
    という考え方は附に落ちた。

  • 様々な金融商品に投資してリスクを下げる「分散投資」の重要性はよく知られている。本書はこれをもう一歩進めた、「時間の分散投資」について、そのメリットと手法を解説したものである。


    第1章 見る前に飛べ
    第2章 作戦
    第3章 実績
    第4章 もし○○だったら
    第5章 始まりと終わり
    第6章 但し書きあれこれ
    第7章 あなたの数字は?
    第8章 部品の組み立て方
    第9章 みんなが始めたら?

  • 若いうちはレバレッジを掛けること。

    その時点の財産ではなく、一生の財産での投資を考える重要性を説いている。

    レバレッジ投資が気になる方は読んでみても良いかも。

    和訳が分かりづらい。

  • 若い間はお金を借りて株を買おう。イェール大学の2人の教授が、長期にわたる分散投資で、リスクを減らしつつ大きなリターンを得る、驚きの投資術を披露する。

    若い時から長期にわたって投資することでリスクを分散し、老後資金を増やす。この「時間の分散投資」は、投資リスクを減らす賢い方法。

    若い人が持つ「真の総資産」の大部分は、人的資本。それは、時とともに金融資産に置き換わっていく。また、将来貯金するはずのお金は、ポートフォリオに含まれる債券のようなものといえる。

    資金のない若い人が時間の分散投資をする際は、お金を借りて株を買う「信用取引」を行うといい。若い時にたくさん投資して、年を取ったら投資を減らす。そうすれば、市場に対するエクスポージャー(リスクにさらされている投融資等)を均らすことができるため、長期ではリスクが減る。

    上記のような方法で時間の分散投資を行う「ライフサイクル投資戦略」は、次の2つの数字でできている。
    ①一生の間に貯金する額の現在価値
    今の財産を現金にした時の価値と、これから貯金に回していく額の現在価値を合わせたもの。
    ②サミュエルソンの割合
    ①を全部現金で持っていると仮定した場合、そのうちの何割を株式市場に投資するかという割合。サミュエルソンの割合は、株式と債券のリスクとリターンの比較、そして個人のリスクに対する許容度によって決まる。

    自分が引退するまであと何年か、それまでの間にどれだけ貯金できるか。これらを見積もり、市場への投資リスクを分散させることが、ライフサイクル投資戦略のカギ。

  • 確かに金融資産が少ない時期にレバレッジする、というのは時間の最適化として有効なように思う。去年、このようなレバレッジを掛けた投資信託ができて紹介されてたような(確か訳者の所属する証券会社?)。
    ただこのフランクな語り口調の訳はホント読みにくかった。要点をポイントでさらうことにも適していない。タレブ本なでで有名な望月衛氏。あのタレブ本も読みにくかったが、どうも翻訳が自分には合わない。

  • 若い人ほど読む価値のある情報。


    借金してマンション買うのと同様、
    株もお金を借り入れて若いうちに買え
    ただし、今ある借金は返してからだ。★


    今回はライフサイクル投資術の話ばかりだったが、
    本質的には分散投資、レバレッジで何も投資だけの話ではない気がしてきた。

    「将来お金が入ってくる見込み可能性が高いなら、」
    という前提ではあるが、レバレッジを効かせるためにリスクを取るのも悪くない選択。むしろ、投資においてはデータからもそちらのほうがいいとのこと。

    時間の分散投資でリスクを均すという投資術。

  • 冬休みの課題図書として買った本たちのうちやっと1冊読めた。遅読すぎるww

    もう少し投資全般の話の本だと思って買ったんだが、ライフサイクル投資戦略の説明がひたすら続く感じだった。まあ内容としては面白かったが、たぶん俺社内規制的にレバレッジかけられないんだろうな~と思いつつ読み進める。

    すごい簡単にまとめると、究極的には時間分散が大事だよっていう話な気がする。まあそりゃそうだよねっていう。

    いろいろ書いてあったけど、言いたいことはそれだけな内容だったので、正直もう少しネタが欲しかった。まあ俺が本のチョイス間違えたんだけども。

  • 2019年118冊目。満足度★★★☆☆ 一般的に年齢が若い時は運用できるお金が少ないが、その時はレバレッジを2倍まで利かせて運用し、歳を取ったらレバレッジ投資をやめることを提唱。提案そのものは必ずしも否定しないが、翻訳の元となった本の出版が2010年とデータ・内容が古いこと、仕方ないけどアメリカの制度に基づいた記述になっているので星3つの評価とする。

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著者プロフィール

経済学者、弁護士。イェール大学ロースクール教授
NYタイムズ、ウォールストリート・ジャーナル、FTなどに寄稿。彼の研究はプライムタイム・ライブ、オプラ、グッドモーニング・アメリカ(いずれもテレビ番組)でも取り上げられている。ベストセラー『その数学が戦略を決める』など、著作は10冊に及ぶ。イェール大学およびMITで学位を取得。

「2019年 『ライフサイクル投資術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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