- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532359010
作品紹介・あらすじ
投資は、中高生から始められる、最強の社会勉強である――
『残念な人の思考法』等のヒットを持つ著者が、
自らの息子たちとともに開いている投資教室をベースとして展開。
「お金持ちになるにはどうすればいいの」
「株って何?」
「どんな会社に投資するべき?」
「高い株と安い株はなにが違う?」
10代の素朴な疑問から、お金の流れと社会の仕組みを解説する。
感想・レビュー・書評
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個別株に手を出したいけどどうしようかなぁ…と思っていた時に本屋で見かけて読了。
個別株のやり方よりも投資に対する姿勢、考え方がじっくりと説かれていて、自分の投資に対する姿勢を正さねばとお尻を叩かれた気がします。
そして、こんな風に中高生の頃に自分の親が教えてくれていたら、また社会に対する見方が多面的になっていただろうなと悔やまれます。
私はPERやEPSの部分は少し理解が追いついていませんが、投資をする方には是非読んでほしい一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
父が子供達に自身の経験に基づいて株式投資についての考え方や投資法を対話形式で書いた一冊。
利益を上げる企業の見方や株式市場の仕組みなどがわかりやすく解説されていて勉強になりました。
株式だけでなく進学や労働についても意見が書かれていて投資を通じて人生についても考えを深めることができました。
日本だけでなくアメリカの有名企業の動向やチャートの見方やGAFAMがなぜ世界で台頭したのかなど株式投資にまつわる知識を得れるだけでなく、現在割引価値や複利効果の重要性などお金を殖やすための知識も本書で学ぶことができました。
投資にあたっては長期的な視点に立って臨むことや20銘柄で個別企業のリスクはほぼ0になることなど本書での知識でためになったものも多くありました。
中高生のために書かれている一冊でしたが大人が読んでもためになることも多く、インデックスファンドに投資することが結論として書かれていましたが、投資で失敗する要因も多く書かれていることが印象的でした。
しっかり勉強することと明確な目標を持つことが大事で一時の気持ちに惑わされず人類の未来に賭けた自分を信じて我慢することが株式投資を成功へと導く鍵であると感じた一冊でした。 -
中身は、極めてまともな投資法で新しいことはないが、子供達が投資を学ぶには良い本。
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最近興味を持ち始めた人向けの基礎づくりにとてもいい。
基本的な用語、考え方から実際に運用する方法まで一通り説明されている。
具体的で噛み砕いてあるので読みやすい。
一日で読めるので、投資し始める前に一読しておくといい。
156ページまで
■投資の基本
・企業の価値は、時価総額で決まる。
時価総額とは、いまの利益と将来どのくらい成長しそうかの市場の期待値の2つによって決まる。(つまり利益と企業価値)
・株価は時価総額を発行株式数で割った金額。
・株の売買は単元株単位でやるのが基本。単元株は発行会社が自由に決める。ミニ株などそれ以下で買える仕組みも証券会社が用意してる。
・市場は3つある。東証プライムは大企業。東証スタンダードは中堅クラスの企業(と新興企業)。東証グロースは新興企業向けの市場。
■会社の基本
・海外の時価総額ランキング上位は、GAFAM。SWサービスを提供する会社は損益分岐点が低い。初期コストを回収したらその後の売上はほぼ利益になる。儲けやすいので伸び率もあると見られる。
・日本の時価総額ランキング上位はメーカー。だが伸びている会社もたくさんある。
・どんなビジネスも永遠に成長することはない。どこかで頭打ちになる(例えば全員がトヨタ車を持てば成長率はゼロになる等)が、会社としては成長し続けることはできる。そのためにはビジネスを成長させて、他のビジネスも発展させて、、をやり続ける必要がある。
・将来予測に影響を与えることが起こった時に株価が動く。不祥事があってもそれが将来に影響しないと予想されれば時価総額は動かない。
■売買のタイミング
・いつ買うか?
過去の時価推移でなく、これからも利益が伸びそうか?自分で考えて+会社の計画(IR資料や証券会社が提供するアナリストレポート)と照らし合わせて納得したら買う。
例えば、店舗数が4倍に増えそう→利益が今後4倍になりそう→だから株価も4倍になりそう。(≒目標株価)
それと比べると今の株価は安い。だから買う。
・いつ売るか?
目標株価に達した時と予想が間違ってたとわかった時。
予想が間違ってたと思ったら、いくらで買ったか?その時の株価?は関係なく売る。
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極めて入門的
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子供に伝える際に、
再度読もうと思う。
参考になりました。 -
子供とこんな話ができたらいいな、と思う。
議論をするにはまず親が勉強しないと。
コラムが興味深かった。 -
わかりやすく。
子供たちに教えるように解説してくれる、株の話。
すごく内容が濃いわけではないけれど、うんうんと頷きながら読める本だった。 -
株式投資の基礎知識について、父が子に教えるという本。
とても丁寧で良心的かつ真っ当な教えが書かれており、安心感はあると思う。
なにより、著者の投資経験談が我が事のように感じた。個人的に最たるタラレバであるGoogle。この上場時、その公募価格は自分の想定より何倍も高い価格であった。当時からGoogleを検索エンジンとして使っていたが、検索エンジンならほかにもYahoo!があり、ネット関連では当初から使っていたブラウザNetscapeがIEに駆逐されたこともあり、投資は見送った。著者も同様の経験を持ち、また、信用取引や先物・オプション等で高い勉強代を支払い。ストックオプションではさほど大きな利幅は取れなかった。さらに現在の保有銘柄とその保有理由が一部記載されているが、全く同様の理由で保有しているものも有った。
それとアップル嫌い。私はDOS-V時代からWindowsまでMSのオープンさやハードウェア方面も楽しめるところが好きだからマックを否定してきた。著者はアップル製品は家の敷居を跨がせないという。理由は利幅載せすぎ(機能に見合った価格設定でない)だから。全くの謎だが日本は米国よりiPhoneのシェアが高く6割を超えている。ドイツは25%。見栄っ張りなのか?
あと大事なのはチャートパターンで株価の先行きを知ることは不可能。全て検証した結果は常に利益が出るパターンは完全なゼロ。もちろん過去の値動きを知ることも大切ではあるが、その役に立つだけと心得たい。
著者保有銘柄の視点
アクセンチュア:DXサービスで一人勝ち。Amazon:クラウドAWSが今後も成長。MS:オフィスソフトのサブスクとクラウドのAzureに期待。エヌビディア:GPUが自動運転技術に必須。ショピファイ:ECサイトのプラットフォームで今後も伸びる