事実認定の手法に学ぶ 荘司雅彦の法的仮説力養成講座

著者 :
  • 日本実業出版社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534046680

感想・レビュー・書評

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  • いつものように荘司先生の「難しいことを、簡単にわかりやすく表現する」というとても高い能力が要求される文書能力が発揮されている本。
    特に面白いと思ったところは、借用書なしのお金の貸し借り。客観的証拠がなくとも、人間行動一般に照らして間接的に要件事実を認定する「推認」という作業の具体例が鮮やかで、感心。
    その他、倒産しそうな企業を見抜くポイントの話も目からうろこ。
    ストーリは①客観材料②主観材料③人間心理・行動により構築される。法的仮説力を高めるには普段なんとなく頭で考えていることを、ⅰ)①~③材料のどの側面を根拠にしているのか、ⅱ)それぞれの材料の信頼性を意識しているか、の2つの観点から常に意識すること。

  • 法律実務家は、客観的な証拠をもとにストーリーを組み立てて仮説をたてる。証拠にも信憑性の高いものとそうでないものがあり、物的証拠、人的証拠、人間心理と行動の三要素が重要。客観的な事実を集めて予測をたてることは、仕事や実生活にも役立つという。活かしたい。

  • 30分ほどで読めてしまう。内容が浅いが、敢えて、入門編にしているのだろう。読む人によって価値が変わる本。弁護士における仮説の立て方、仮説で結論を求められる世界。そうした世界観に浅く触れる事ができる一冊。

  • 4〜5

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著者プロフィール

荘司雅彦(しょうじ・まさひこ)
1958年、三重県生まれ。81年、東京大学法学部卒業、旧日本長期信用銀行入行。85年、野村證券投資信託入社、86年9月、同退社。88年、司法試験合格。91年、弁護士登録。2008年、平均的弁護士の約10倍の案件を処理する傍ら、各種行政委員会委員等も歴任。元SBI大学院大学教授。
『中学受験BIBLE』『最短で結果が出る超勉強法』『最短で結果が出る超仕事術』(いずれも講談社)、『荘司雅彦の法律力養成講座』(日本実業出版社)、『小説離婚裁判』(講談社文庫)など著書多数。『男と女の法律戦略』(講談社)はドラマ「離婚弁護士II」の脚本に、弁護士の戦略として採用される。また「こたえてちょーだい! 」(フジテレビ)、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日)などテレビ、ラジオに多数出演経験あり。現在、サイバー大学客員教授として「六法と法哲学」を担当、NewsPicksのフォロワー数は10万人を超える。

「2022年 『すぐに結果を出せる すごい集中力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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