会計の基本 (この1冊ですべてわかる)

著者 :
  • 日本実業出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534047632

作品紹介・あらすじ

財務会計から管理会計までのポイント。簿記要らずで会計の仕組みがわかる「会計ブロック」。財務3表を正しく理解するためのコツ。減価償却、引当金のやさしいとらえ方。IFRS、組織再編の最新動向。

感想・レビュー・書評

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  • 会計の入門書としては、良くできている。入門書は簿記論などにかたよりがちであるが、本書では、

    1.財務会計
    2.連結決算
    3.税務会計
    4.内部統制
    5.IFRS(国際財務報告基準)

    の会計の基本を図解とともに押さえている。そのうえで、会計をどのように応用するか管理会計的な面として、

    6.企業価値
    7.財務分析
    8.予算管理
    9.原価計算
    10.コスト・マネージメント
    11.組織再編

    を章立ててまとめている。会計の有用性、全体像が把握しやすい本だと思う。

    それぞれの章末には、推薦図書もあるので、それぞれの興味関心・必要の程度に合わせて、推薦図書に読み進められる。会計の入門書としてはおすすめの一冊だと思う。

  • 文字通りのタイトル通りの一冊です。会計に関して広く網羅的に書いています。

    本作で出色であると個人的に感じるのは、やはり管理会計に相当のページを割いていることであると思います。
    財務会計は一般に過去のトラックというイメージがあります。しかし、そこから一歩踏み込むと財務分析、そこから収益見込であったり更には予算管理や戦略策定など、一言で会計といっても大いにフォワードルッキングな分野になりえるわけです。

    章ごとに更なる参考文献が出ているわけですが、そのあたりも見越してか、財務分析の章の参考文献として「戦略バランスト・スコアカード」等の書籍も紹介されていて、この辺りは管理会計に従事する者としては「やっぱりこれを挙げてきますよね」と若干したり顔になりました。

    あと、私は財務会計は業務上そこまでタッチしていませんが、PL・BS・仕訳についてブロックで簡便に説明しており、非常にわかりやすいなと感じました。

    ・・・
    本当に初歩的な、会計のお仕事のカバレッジを説明する本だと思います。海外にいるとそれなりに気を遣う移転価格の話、デジタル課税、源泉税とかそういう個別的な話は殆どありません。が、改めて会計という地平を概観するのには良いと思います。

    その点では会計方面へのキャリアチェンジを考える方、会計とはどんなことを扱うのかを知りたい方には参考になるかもしれません。ただ本書で触れるのはあくまでほんの触りで、さらに広い地平が会計という名のもとに臨めるわけでありますが。

  • 会計全般の入門書として申し分ない。

    ビジネスパーソンならば管理会計の分野ついては勉強する人も多いと思う。そっち方面についてはタッチの軽い書籍も多数出ているので学習もしやすいと思う。
    本書はもう一歩踏み込んで、財務会計や原価管理、IFRSなどを含めた概念について学習しようと思った際にまず全体像を把握する上で最適。

    1項目、1項目はそれほど深い内容ではないので本格的に学ぶとなれば他の書にあたる必要はあると思うが、自分のようにとりあえずどんなものか知りたい程度の目的を持った人にはおすすめ。

  • 250頁弱の小著で「会計のすべて」を書き尽くそうという野心作。
    概説書というものは真に理解していないと書けないぞ、という見本のようなものであります。
    財務会計から始まりますが、多くの会計学習者の挫折の原因である複式簿記の技術的な解説を資産負債収益費用という「会計ブロック」でわかりやすく表現しています。
    これに続きまして、税務・連結・内部統制、IFRSや管理会計、組織再編まで幅広く解説しています。章末には進んだ学習をしたい方へ推薦図書がつけられており、これも良書が揃っております(未読書も多いので、私も読みたい)。
    巻末には小用語集も付録になっております。
    これから会計を勉強したい初学者のみならず、わかっているつもりの実務家にも、資格試験学習者の頭の整理にもお勧めです。

  • 2周目が大事になる本。
    会計の知識を、かなり浅く広く知ることができる。内容毎に章が分かれており、各章の最後にはその内容に応じたオススメ文献が複数挙げられている。
    また、目次にそれぞれの概要が書いてあり、1周読んだ後は目次で「そうそう、こんな内容だった」と確認することも可能。
    巻末には用語集もあるので、用語の意味を理解したかも確認できる。
    「財務諸表の読み方」のような具体的なものを教えてくれるわけではないので、この1冊だけを読んで会計の知識を身に付けられるわけではないと思うが、オススメされた本を読んでみたり、目次や用語集で復習したり、と読んだあとの活用の仕方が試される。

  • 普段会社で耳にする会計用語とその体系を分かりやすく学べる書。特に経営に関与するようになった若いマネージャー等にオススメかと思う。専門の人には、物足りないと思うがあくまでも会計の基本を目的としているので、普段本をあまり読まない人にオススメします。

  • 発行が2010年と古いが会計を俯瞰的に理解できて大変勉強になった。用語解説や参考書も載っていてさらに学習意欲を高められる。

  • その名のとおりでした

  • 本当に全体的に広く浅くなので専門的なことを学びたい人には向いていないが、会計の本の入り口としてはGood。

    財務会計と管理会計の違いをざっくりつかむには丁度良いかも。

  • 会計の大枠を捉えることができた。財務諸表等詳細を理解するためには、他書籍を読む必要があるが、基本を振り返る際には本書籍を使用したい。

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