- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534052544
感想・レビュー・書評
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イノベーションの定義や起こし方、その種類まで細かく整理されていてとても読みやすかったです。スターターにも優しい本です。
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イノベーションの定義から起こし方、その種類までを整理していて読みやすい。いずれも実際の企業や出来事を例に説明しているのでわかりやすい。が、個人的な興味は破壊的イノベーションの欄のみ…
イノベーションの条件として、非連続、と定義しているのは、わかりやすい。自分は技術革新、というほうに目が行っていたけど、ビジネスプロセスのイノベーションとかもあるはずで、もっと範囲は広いよね、と。
イノベーションを起こすには、様々なギャップを認識すべし、と。他者との業績や、ユーザーとの価値観、などなど。まぁ確かにどういう場面においても、如何にギャップを認識して、そのギャップの中身を理解し埋めていくか、が大事よね。
スタートは顧客視点で、という話もあったけど、これはデザイン思考でも出てきた話。ただし、顧客視点で考えると、まったく新しい視点は出づらいので、本書でいう想像的模倣、にしか繋がらない。どでかいホームランは狙えないが、こつこつ小さいのを重ねるって感じ。
ギャップを埋めるためにイノベーションを起こしたとして、いつかそのギャップは埋まり、供給過多になる時がくる。そうなるとコモディティ化が進んでくる。要は顧客が必要とする機能に対して足りなければ、そこを埋めていくわけだけど、そのうちユーザーが必要とする機能を超えてしまう。そうなると、不要な機能に対してユーザーは金を払うことになり、そこに機能を落として価格を下げたりする企業が出てきて…となる。そうなるとコアだけを自社で持ち、周りは外だし、となっていく、と。
イノベーションにも圧倒的な差別化を目指すもの、破壊的イノベーション、と、視点を変えたりして生み出すバリューイノベーション、もある。んーあんまりうまく差が説明できないが…
簡単に言えば、無駄を減らして低コスト化するような感じ。コストを下げることで差別化をしていく、と。
4つのマトリクスで整理するのは面白い。取り除くもの、増やすもの、減らすもの、付け加えるもの。
後は戦略キャンパスを整理するのもわかりやすいか。業界での競争要因を洗い出して、各社の戦略をマップする。みんなが似てるようであれば、異なる戦略を立てられないか、考える、と。
リバースイノベーションもあったけど、あんまり個人的な興味は引かれず… 新興国での発想を先進国に逆輸入して成功する的なもの。 -
2015.08.04 イノベーション理論の発展の流れと、それぞれの研究者の考え方のいろは(ほんの少し)が理解できます。一つ一つの理論は、この本では十分な理解できないと思いますが、イノベーション理論のこれまでの流れのようなものは分かります。
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イノベーションの考え方から実行の方策までを、シュンペーター、ドラッガー他著名経営学者の5つの講義形式で展開。分かり易く実践的な書。