本を読む人だけが手にするもの

著者 :
  • 日本実業出版社
3.75
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534053176

感想・レビュー・書評

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  • 子供ができたら、読者しなさいと言いたい。理由は

    集中力がつくから。
    世界が広がるから。
    レゴ型思考が身につくから
    自分の人生だけで自分が見て経験できることには限界がある。それを広げられる

    自分の好きな分野だけに偏ると世界はひろがらない。興味が湧かなかったことにも目を向けるべき。宇宙とか読みたいなー

    本を読むということは見方、味方をふやすこと。

    人間は会社という組織生活以外にも、右にふたつ、ひだりにふたつコミュニティーに足をつけとくべきというのも心に残った

  • これからの時代は情報編集力。処理力ではない。

    クリティカルシンキング複眼思考がキー。

    正解を考えず正確に早く出すのではなく、納得解を創り出す力。

    300冊でブレイクスルー。乱読の勧め。

  • ブログをこちらに書きましたので、宜しければお読みください。

    http://sommelierofbooks.com/study_training_history/readercantakesomething/

    読書をする人としない人、何が違うのか?

    どのように本を読めば良いのか?

    本を読めば、こんな素晴らしい世界が広がっているよ、ということを教えてくれる本です。

  • 21世紀の社会は、答えのない課題に対し、自分の頭で考えて答えを出し、解いていかねばならない。

    そのためにはあらゆる情報をインプットし、それらを頭のなかで編集し再構築する必要がある。それがやがて自分なりの答えとなる。

    その答えの深度や精度、斬新さは、どれだけ沢山の情報や体験、知恵を己の中に会得してきたか、で決まる。体験といっても、人間1人、1日24時間、できることが限られている。だからこそ、著者の膨大な研究とスリリングな体験が刻まれた本を読んで、他人の体験を疑似体験し、脳にインプットすることが大切となる。

    個人的には読書はもう習慣となっていて(といっても社会人になってからで、特にハイペースになったのはここ5年ほど)特に真新しいさは無かった。また著者の前著「必ず食える〜」でも同様の触れ込みもあったので、著者の主張の再確認という意味合いでは良い読書体験だった。

  •  読書意欲を高めるために。読書をしている人が成功するとは限らないが、成功者の多くは読書をしている、ということだろう。成功できなかったとしても、読書に費やした時間を後悔することはないだろうし、人生を豊かにしてくれる確実な方法の一つだ。もちろん読書だけではだめで、実際の経験は読書以上に重要なことを著者は認めている。
     これからの人生を考えたとき、読書が習慣化していれば十年、二十年後に大きな違いになるだろう。目先のことだけに捕らわれず、長期的な視点も共存させて日々を過ごしたい。著者の読書量が何百冊かという自分も頑張ればできそう、と思える数だったのに勇気づけられた。

  • ☆☆☆☆☆『読書の価値』を人に伝えるのに苦慮する人も、『本を読むことを薦められる』がその真意をはかりかねている人も、本棚に並んでいるこの本のタイトルにはおそらく目をとめたことだと思う。
    そして、内容もわかり易く、内面の深いところまで届く柔らかい熱意を感じます。
    ここまで薦められ、親身に読書の価値を説いた先輩が「自分の若い頃にいたらなぁ〜」と思ってしまう。
    でも、実はいたのだと思う。いやおそらくいたのだ。
    この本のなかにも出てくるが、言葉では語らずとも、『子どもにとっての最高の教材は、いつも、大人の学ぶ姿勢』だ。それを見逃していた。あるいはそれに気付けなかっただけなのだろう。

    でも、遅くはない。(人生の何に対して遅くなるというのかも不明だしね。)

    この本のなかで強く印象に残ったのは、
    テリー伊藤さんがイジメラられている中学生に言ったアドバイス「僕だったら、本を読むなぁ」 が紹介されている。コメンテーターが何人もでアドバイスしているなか、突拍子もない言葉に周囲には思えたことかもしれない。
    でも、遠回りでも確実な方法なのは私にもわかる。人間はそれぞれの「観念の世界を生きている」のだから、その観念の世界が大きいほうが勝るという道理だ。
    (これは、イジメられなくなるのでも、相手にケンカで勝つのでもなく、イジメられていると感じなくなる、もっと言えば“イジメられているという自己解釈の囚われの観念”から抜け出す方法が見えてくる。「そういう世界観を養おう」と言っているのではないか)


    それともうひとつこれは最後に藤原さんが最後に締めくくっている言葉

    〜〜読書習慣があるというのは、単なる生活習慣の排除と追加ではないからだ。生き方の選択なのだ。読書する人は、著者の脳のかけらを自分の脳につなげることで脳を拡張し、世界観を広げられる人だ。〜〜

    読書の良さを説くときに、この本を渡して『あの藤原さんも読書を薦めているから読んだほうがいいよ』というのは簡単だけど…

    本の価値を伝える人にも修行の場が必要なのだ、
    相手に合わせた、必要性、言葉、タイミング、いろいろある。



    読書の価値は藤原さんに負けないくらい感じているし、伝えていきたいが、それは自分の言葉で、そして「伝わらないのも仕方ない、いつかわかるときがくるさ」という気持ちで伝えていきたい。
    それも、人類の宿命であるし、私の課題の持ち越しでもある。自分がそうであったように。


    2016/04/26

  • 確かに読書通じて、自分が普通では直接体験し得ないようなことを体験する事が出来るし、他人の考えを自分の考えとリンクさせることで、自分の思考を増設メモリーのように拡張できる。
    古今東西、森羅万象、時代を問わずに誰かが考えたことが疑似体験できるということは、本当にスゴイことだと思う。読書しましょう。

  • 基本的には賛成の内容だが、この方がリクルート出身と聞くとなるほどと思うような誇大な表現や、自説への陶酔があるように感じる。
    教育への言及はほとんどないのが残念。

  • おもしろかった.一気に読みました.
    読み終わった後強く感じたのは,読書について書かれた本ではありますが,とにかく自分の頭で考えていますか?考えた気になっていませんか?という問いかけの本だと思いました.
    自分の頭できちんと考えるということは,受動的なメディアだけではなかなか難しいし,自分が実際に経験するのにも限りがある.その手段として本を読むというのは簡単でコストパフォーマンスもよい,かなり優れたツールだということかな.
    最後に推薦書リストもありますが,そこに絵本が入っているのもよかった.

    ジグソーパズル社会からレゴブロック社会への変化,本だってモバイル端末,自分の脳に作家の脳のかけらがくっつくなど,おもしろくてなるほどな表現も多くて,印をたくさんつけました.
    答えのない問題に対して,日ごろから考える訓練をすることが大事ですね.走れメロスでメロスがもし帰って来なかったら王はセリヌンティウスを殺したか?というのはこれから考えてみます.

  • シンプルに、本は読み続けて良いんだと、
    気持ちよくなれる本でした。
    これからもたくさん読んでいこうと誓った日となりました。

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著者プロフィール

藤原和博(ふじはら・かずひろ)
「朝礼だけの学校」校長。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003~08年、杉並区立和田中学校で義務教育初の民間校長を務める。2008~11年、橋下大阪府知事の特別顧問。2014年から佐賀県武雄市特別顧問。2016~18年、奈良市立一条高等学校校長を務める。

「2021年 『「人生の教科書」コレクション全10冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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