超一流の処世術

著者 :
  • 日本実業出版社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534053329

感想・レビュー・書評

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  • 【本の内容を一言で】
    結果を出し続けるにあたって、自分一人で頑張り続けるには限界がある!!


    【内容まとめ】
    1.一人で成果を出すのではなく、周りを巻き込み周りを引き立て成果を出す「処世術」を身に付ける事!
    2.「成果」と「マネジメント(信頼)」が両方高い、トップタレントを目指せ!
    3.ストレッチゴール(懸命にならないと到底届かないレベルのゴール)を作る!
    4.余計な敵を作らずに圧倒的な成果を生み出すためには、誠実で正々堂々していることが最大の戦略である!


    【感想】
    この本は自己啓発関係の本の中でもトップレベルの本ではないだろうか。
    読んでいて凄くテンションが上がったな!

    特に参考になったのは「トップタレント」のくだり。
    単純に成果を追い続けるだけで終わらず、「チームビルディング」や「マネジメント能力」など周りの人間も活かすことのできる能力を持つ事が必要なんだと。
    要するに、ベッカム的なビジネスマンになれとのこと。
    確かにそのスキルは何歳になってもどこの業界でも活きるスキルになるだろう。
    まぁ本書は、「成果を出して当たり前!」ってゆう雰囲気の本なので、いやそこが難しいんですけど・・・と思ったが笑

    まぁ、猪突猛進ではなく、周りに邪魔されない為の「敵を作らない」スキルは大事でしょうな。
    この本の内容をすべて実践したら、気を使いすぎてストレスでぶっ潰れそうな気もしますが。。。笑

    よーし
    上記「内容まとめ」を実践して、自分磨きやストレッチゴールの設定、トップタレントまでの道のりを考えてみるとするか!!



    【引用】
    実力を発揮し続けるためには、自分一人で頑張ることには限界がある。
    そこで必要なのは、「成果主義時代の処世術」

    一人で成果を出すだけでなく、周りを巻き込んで自分が引き立て役になることで「成果+信頼」を生み出す!
    一人で仕事を進めすぎると、周りの反感を買う!


    p26
    ・35歳転職限界説に異議あり
    →年齢の問題ではない、成果とチームビルディング、マネジメント能力が問われる

    転職するしないに関わらず、成果&マネジメントが両方できる「トップタレント」が重要な指標!スキルを高めろ!


    p32
    数値目標は一つの通過点、重要なのはその先のチームビルディング能力!
    主役を降りて引き立て役に回るという意識!


    p45
    ・目指すべきはトップタレント、お山の大将は先細りリスクに要注意
    →お山の大将だと、成果は高いものの自分視点で仕事をしてしまう。チームメンバーに嫌われる、自己中心的な人材になる。

    まずは結果を出して右ゾーンに進むことが大前提!
    そこから「トップタレント」になるか「お山の大将」になるか。
    反感を買って余計な敵を作らずに圧倒的な成果をあげるためにも、トップタレントが理想?


    p48
    ・傲慢になる3つの心理
    ①承認欲求
    ②自尊心
    ③劣等感

    どうすればいい?
    ・相互承認を引き出す。
    →相手の話を聞き、質問や相づち、おだてを繰り返す
    →承認欲求を自分視点から他者視点に切り替えて変化を起こす、「引き立て役志向」。

    ・他者との「共通目的」を見出す

    ・感覚(主観)ではなく事実(客観)を相手と共有する
    →事実を元に話をすれば、相手に変な誤解を持たせることはない。敵視されるのを防ぐ!


    p59
    自分で自分の実績を必要以上にアピールすることは、自分の価値を下げる!
    →周りから注意された内容を、コツコツメモに残していくことにした。
    →メモを蓄積していくと、自分の性格パターンや頻繁に指摘や注意を受ける内容、どんな状況で言われるかの「傾向」が見えてきた。
    →特に言われる10項目を抜き出し、「十戒」としていつでも見れるようにした!


    p62
    ・「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」
    =「能ある鷹は爪を隠す」?
    →最初から謙虚だと小さくまとまる可能性も?
    自分を出さないというスタンスはNG!
    →「圧倒的な成果を生み出すことによって必然的に目立つ」ことが目標!


    p77
    ある心理学の実験によれば、人は自分のことを他人が思うよりも20%高く評価しているものだそうです。
    →自分からのアピールはNG!!
    →相手が認めざるを得ないほどの結果(数字)を出すべく「行動」した方が生産的!


    p87
    ・酔っても他人の悪口、陰口を言わない
    →悪口を言っても、何も良い事は起こりません。それどころか、悪口が人材配置や権限移譲、昇進、嫌われ理由に影響する!!
    →周囲から信頼を得られないし、無駄な敵をつくるから絶対NG!!



    p108
    ・目的を作って、視点を高くする
    トップタレントとお山の大将の違いは「視点の高さ」にある。
    お山の大将は目標達成に向けて目の前の仕事に没頭する一方、トップタレントは目標達成を目指しながらもその先にある「目的」を明確に意識する。
    →「目標を達成したらどうなる?」を自問すること
    →目的は目標の延長線上だと良い


    p124
    ・ストレッチゴールを目指す
    →自分が懸命にならないと達成できないレベルに設置した高い目標のこと。努力しないと達成できないような目標を設定すれば、周囲を気にしすぎたり慢心する暇がなくなる。
    →比較対象を他人だけでなく、自分自身に向けることができる!

    ストレッチゴールを掲げると、その達成のために自分の思考や行動を根本から見直すことになります。
    傲慢になったり横柄になったりする暇がなくなる!

    →2週間の目標を1週間で達成する。
    前倒しすることでストレッチできる!

    →ただ、トップタレントになる人は、この結果を出してからが本当の勝負!!
    →目標達成後も慢心せずに行動する!
    →ストレッチゴールの達成そのものも通過点でしかなく、すぐに次に向かうことが重要!
    →「事実」だけでなく、「次の行動」も一緒に報告すること


    p141
    ・週一回の「自分との作戦会議」
    ①目的、ゴール
    ②アクションリストとその成果、締切
    ③ネクストアクション

    →上司との共有は必須!!独りよがりな目的にしない


    p167
    ・主役志向から「引き立て役志向」へ
    →自分が主役だと、時間がいくらあっても足りない!

    ①まずは相手の話を聞き、その上で適切な判断を下す。
    ②相手の立場から物事を考える習慣がついている。
    →人を動かすのがうまい人は、相手をひきたてるのがうまい!
    →自分の都合だけでなく、相手の考えをまずは受け入れ、相手の状況や優先度あるいは動機を考えている


    p175
    ・自分のことより相手のことを先に考える
    →相手の「長所(魅力)」「思考」「関心事」を知ればいい


    p183
    ・「自分が相手に何を提供できるか?」を常に考える
    自分の考えを押し付けずに、まずは相手を起点に考えること!
    自分が「役立つ」人間だと思ってもらう!
    自分が「使える」人間だと思ってもらうことに専念する!


    p195
    ・ファシリテーションの本質は「中立性」


    p203
    ・自分以外の人にスポットライトを当てる一言を
    「このパワポの資料クールだろ、ジョンが作ってくれたんだ。中身もエクセレントだよ、それはこれから私が説明する!」


    p216
    ファクト力がある人の行動
    ・事実に基づいて行動する
    ・状況を客観視し、状況変化に応じて適切な対応が取れる
    ・相手に喋らせる事で、自分に不利な状況に追い込ませない
    ・思いつき発言が少なく、発言に責任を持てる
    ・やるべきことの優先付けがハッキリしてる


    p222
    ・上司と解釈にズレが出る時は経験を尊重する
    →言われるがままに従うというわけではなく、まずは上司の意見を聞く姿勢を持つ。一般的に上司のほうが視点が高く、経験値も情報量も豊富なので、自分で気づいていないことがある可能性がある!


    p223
    ・「課題、問題点」と「解決策」をセットで語ること!
    =WHAT + HOW


    p239
    ・相手の態度にいちいち反応しない
    →反応するよりも先にやるべき事は材料集めです。後出しじゃんけんをするための材料を集めるのです。


    ・おわりに
    余計な敵を作らずに圧倒的な成果を生み出すためには、正々堂々していることが最大の戦略である!
    誠実に行動すること!

  • この本のタイトルに「処世術」という言葉が使われていますが、もし皆さんがこの言葉に対して 処世術=ゴマすり という思い込みをもち、本書な内容もその程度のことだろうと思われるとしたら、とんでもない思い違いです。

    私は著者の方が以前開催されたセミナ-に参加した際に本書に書かれていることを教えていただきました。それは本書では第3章にある「アクションリスト」で書かれている内容です。

    本の中でアクションリストを作成して毎週上司とのフィ-ドバックミ-ティングを行っているとの話が書かれていると思いますが、私もセミナ-で同じ話を聞き、仕事に役立つかなと思いましたので自作のフィ-ドバックリストを作成して自分の上司である課長と打合せをしました。

    その際に課長から部長から依頼のあったとある案件を私は緊急性や重要性が低いと判断したのですが、それが実は役員絡みの重要性の高い案件であったことが分かりその日のうちに関係者とのミ-ティングを設定しました。

    まさにその日の夕方、部長から例の案件に対してどんな対応策を取っているのか確認があり、「関係者でのミ-ティングを行い、対応策を検討して報告する予定です」とすんなり回答出来ました。仮に上司とのフィ-ドバックを行っていなかったら、まだ何も手を打っていないと答えざる得なかったことを考えるとゾッとした経験でした。

    セミナ-受講生のレビュ-とのことで宣伝目的で都合のよいことしか私が書いていないと思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。私は自分が試して効果のあったことが本書に書かれているのでそのことを正直に書いているだけです。

    仮にあなたが部下を持つ上司の立場としたら、フィ-ドバックリストを毎週持ってきて週に1回案件の重要性を確認しにくる部下と、進捗状況を何も報告しない部下のどちらを信頼しますか?もし前者と考えるのであれば本書の内容が極めて実践的な内容であることがご理解いただけるかと思います。

    最近の本屋には所謂一流の○○とつくタイトルの本が多いですが、本書に書かれていることは一流で終わるのではなくそこから更に上の領域に突き抜けたい人向けの内容です。超一流のビジネスマンが「処世術」をどのような考えているか、知っておいて損することではないと思います。

  • 2020年5月1日読了。

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著者プロフィール

1975年山口県下関市生まれ。

大学卒業後、グローバルに展開する外資系大手ソフトウェア企業SAPに入社。
以来、入社1年目で社長賞受賞、29歳で副社長補佐、30歳で部長に着任、35歳で本部長に昇格。
SAP全社10万名のなかのハイパフォーマンス(上位2%)を挙げた人物に7年連続で選抜される。

2007年、INSEAD大学でエグゼクティブMBAを卒業。

日本の大手製造・流通企業ミスミでGMとしてグローバル新規事業を推進した後、
現在はNASDAQに上場している外資系IT企業「ライブパーソン(LivePerson)」の日本法人代表。

プライベートでは勉強会を定期的に開催し、参加者は累計1000名を超える。

現役のビジネスパーソンでありながら、これまで8冊の書籍を出版。プレジデント、ダイヤモンド、東洋経済、日経ビジネスアソシエなど各種メディア掲載実績多数。

オフィシャルメルマガは2017年・2018年それぞれまぐまぐ大賞を受賞。
2019年からは金田博之ニコニコチャンネルを放送開始。

「2019年 『成功する人の 英語ノート活用術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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