- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784534054692
感想・レビュー・書評
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大学生の時のインターン先でもらった本。当時はプロジェクトマネジメントをやる立場にいなかったために、その丁寧さに気づくことができなかった。しかし、今回改めて読み直してとても学びになることが多かった。
以下、個人的「へぇ」ポイント。
a. WBSとガントチャート作成時には、持ちうるリソースを使って時間を短縮できないか検討する。
b. バッファはプロジェクトの後半に多めにすると浪費することが少ない。
c. 予算の見積もりには3種類ある。
類似見積もり
係数見積もり
積算見積もり
d. コストオーバーしたらやること3つ。
①ステークホルダーと交渉し、リソース、スコープ、時間の最適化を図る。
②WBSの要素を他のものに代替できないか検討する。
③プロジェクトの要素の順番を再検討する。
e. コスト管理表は計画のものと実際のものを作ることで、後々類似見積もりとして使えるようにする。
f. リスク管理
- 脅威と好機どちらも予測しておくこと。
- リスクも①起こる確率と②起きたときのプロジェクトへの影響で対策の優先度を考えておくこと。
- そのリスクがプロジェクトにどのよう影響を与えるか。品質、費用、納期?
g. プロジェクト計画に際して、「やらない」こと!
- いつまでも計画しない
- 一人で計画しない
- 複雑にしない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書の章立ては、
第1章の「PMとは何か」から
「目標設定」「計画」「実行」と、
プロジェクトに沿って進み、
「PM思考」「ケーススタディ」と続く。
まず、
プロジェクトの流れに沿って、
平易な言葉で説明されているので読みやすい。
そのうえ、
WBSやマイルストーンなどを包括した
ガントチャートやツールを使用する場合は、
イラスト付きで解説されます。
使用法から注意点まで記載されているため、
これからプロジェクトマネジメントを行う方には、良いテキストになりそうだ。
著者がPM経験者だからこそのPM思考的も、参考にしたい。
具体的には
「プロジェクトにこの要素やプロセスが本当に必要なのかという視点をPMが持つこと」
「この条件で最大限でやろうという前向き思考が必要」
「迷信や人の勘や感覚ではなく、実際の状況、数値、関係者の意見などを総合して(合理的に).考えよう」など。
プロジェクトを進める度に流し読みすれば、暫くは発見が続きそうだ。
PMが使うツールに興味が湧いたので、その点は別の本で補いたい! -
マネジメントに関する内容が書かれた本。
プロジェクトマネージャーというかリーダーの心得
みたいなものも書いてあり、方法論以外にも触れて
いるのが斬新でした。
方法論知ってもマインドが無ければ意味がないし、
更には行動を起こす勇気が無いといけないと思う。
当たり前のことだから言いにくい
自分より出来る人には言いづらい
とか言ってはいられないので、しっかり目的意識を
持ってプロジェクトを運営していきたいと思った。
【勉強になったこと】
・目標設定で最低限実施すべきこと
プロジェクト憲章の作成
ステークホルダーの特定
・WBS等、計画の詳細化を行った際は、
必ず前工程との整合性を確認すること。
・WBSを作った結果、想定と異なる事象が
起きた場合は、とにかく事実確認を行うこと。
・計画時の3つの「しない」こと
①いつまでも計画しない
②ひとりで計画しない
③複雑にしない
・プロジェクトマネージャーは、あまり細部まで
こだわりすぎないこと。ある程度の方向性を定め、
あとは現場のメンバーに判断を委ねるほうが
メンバーも主体的にかかわっているといった
雰囲気が醸成され、結果的に上手くいく。
・進捗確認で行うことは以下の3つ
①事実確認
②予定との差異分析
③将来予測
特に③が大事。起こったことは変えられない。
・振り返りのときは計画との比較を行うのがよい。
スコープは変わった or 変わらない
納期は守れた or 守れない
コストは守れた or 超過した
リスクは起きて対策出来た or 出来なかった
上記比較から入って、それぞれについての
原因分析と改善に向けた取り組みを整理すること。
・資料はコミュニケーション等の目的達成のための
手段であり、それ自身が目的となってはいけない。
プロジェクトマネージャーがやるべきことは、
チームビルディングやステークホルダーマネジメント、
リーダーシップを発揮するためのコミュニケーション
に費やしたり、実際の成果物や活動の確認に時間を
費やすことである。
資料づくりは、誰かに任せるくらいでよい。
・プロジェクトマネージャーで一番重要な思考は、
「目的・目標達成思考」である。 -
プロジェクトマネージャとして、いかにしてプロジェクトを「やりくり」するか、タイトル通り「実践」的な内容が多く盛り込まれている印象。
本書で想定しているような「プロジェクト」でないとしても、複数の部署が関与する実務において、本書で述べられているような考え方、技術を活用できると強く感じた。
それとともに、たとえ個人で行っている、「期日までに担当業務をやり切る」という小規模な「プロジェクト」であったとしても、成功させる確率を高めるためも使えるノウハウで、まさに「実践」的な一冊。
本書では、プロジェクト初期の準備や計画立案から始まり、プロジェクトの実行やプロジェクトマネージャとしての考え方に至るまで、プロジェクト開始から終了までを網羅的に触れている。
プロジェクトマネージャの責任は「納期までに目的や目標を達成させるために要求事項を満たす成果物を納品する」こと。
それを実現するために必要なことは進捗管理のみならず、チームメンバーのモチベーション管理、開始前及び実行中のリスク管理も、プロジェクトマネージャの重要な責務。
全てはプロジェクトの目的・目標達成のためにプロジェクトを進めるように、そして止めないようにするため。 -
プロジェクトをちゃんとやろう。
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心構えから実践に至るまでこの本一冊で最低限な必要なことは書かれていたように思う。伝えたいことが整理されてわかりやすく書かれてもいるが、如何せん書籍としては読み進める楽しみが少し足りなかったように思う。
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・PMBOKに関して
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実用的で若者にオススメできる。読みやすいです。
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プロジェクトマネジメントの進め方について、順番を追ってポイントが整理されている。網羅性があるので、見落としがちなところも記載されているのが嬉しい。
プロジェクトだけではなくて、例えば個人の仕事上の目標管理などでも使える。実際に同書を読みながら目標設定をしてみたが、以前までの設定に比べて具体的かつ取り組みやすいものにできた。
また実行は「実行とコントロール」に分かれているのが学び。コントロールという考え方を頭に入れておくだけで、柔軟な対応を心がけることができそう。 -
今回は流し読み。
PMの役割が来た時にもう一回読んでみよう!