1文が書ければ2000字の文章は書ける

著者 :
  • 日本実業出版社
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本棚登録 : 51
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784534060259

感想・レビュー・書評

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  • 私は昔から日常的に文章を書くことが好きだった。高校生時代には、夏休みの自らへの課題として、「長編小説(フィクション)を書き上げて発表する」事を課したりもしてみたが、残念ながらそれは完成には至らなかった。尤も、その時参考にした「書き方」に関する書籍が、どちらかというとビジネス文書、公用文書向き、の書籍だったという間違い?、を犯してしまった事も原因であるのではないかと思っているのだが…

    今回、偶然にこの書籍を見つけ、それなりの文章作法は既に身につけているつもりの自分への再確認、の意味でも読んでみることにした。いわゆるノウハウ書、としては良くできていると思う。分かりやすさ、という意味ではどうだろうか?、と終章を読む迄は感じていた。本章中では、句点読点の付け方とか、かかる形容詞と主語、述語の関係とか、体言止めとか、悪い例と良い例を差し示されてはいるのだが少々分かりにくいのではないか?、いや私は既に知っている(つもりである)という感想を持った。

    ただ、最後の章、だけは実に興味深く感じた。私にとって文章を何らかの「心地よい旋律」に従って書き上げることは比較的簡単な事なのではないかと思う。大切なのはその「仮版」を完璧な完成品に近づける為の添削、推敲、のある意味機械的な手順であろう。その方法が実に具体的に書かれており、分かりやすかった。私はその概要を自分でも備忘録としてまとめており、今後の参考にしようと考えている。

    私の本作品への感想は以上である。その他の気付きとして、作品とは直接関係のないが私個人的に想起された事柄を二つほど…

    1. 私がかつて(高校生時代)参考にした文章(作法)に関する本とは、「うまい!といわれる文章はどう書くか」(能戸清司著・KKベストセラーズ刊)である。この書籍を若く気持ちに澱みのない高校生時代にわずか1日で読み上げられ、その内容を今でも記憶に辿ることなく「身につけることができた」事は私にとって実に幸運だった。

    2. 以前、人工知能(AI、およびChatGPTに代表される自然言語処理)に関する書籍「大規模言語モデルは新たな知能かーChatGPTが変えた世界(岩波科学ライブラリー)」を読了したときに感じた、「人工知能に関する研究、開発とは、結局人間の頭脳の働きを分析、解明、することなのではないか?」という感想を、「(人間側の)文章解析、作成時の頭脳の働かせ方」を本書が指導しているように感じ、何かコンピュータと人間の脳の、同時進行的な収斂進化めいたものを感じ、私の脳内でも、文章作成に関する手順と、それを学習しようとするAI的な部分?が機能しているように感じ、何だかニヤリとしてしまった…

  • ●なぜ気になったか
    タイトルは必ずしも正しくはないが、その否定「1文が書けなければ2000文字の文章は書けない」は正しい。まずは「1文」を大事にする考えと術を知りたい

    ●読了感想
    知らなかったので参考になった!、はほんのちょっとで、あとは知っていることや当たり前なことを復習する的な内容だった。事例が多いのは理解を助けてくれるが冗長とも感じた

    #1文が書ければ2000字の文章は書ける
    #松永正訓
    23/7/14出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き

    https://amzn.to/3PpTe6P

  • 2000文字を1セットとして考えるのは新しい方法であった
    良い文章を書くにはインプットがやはり重要
    どの文章の本にもインプットの重要性が書いてあるなと思う

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。87年、千葉大学医学部を卒業し、小児外科医となる。
2006年より、「松永クリニック小児科・小児外科」院長。13年、『運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』(小学館)で第20回小学館ノンフィクション大賞を受賞。19年、『発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年』で第8回日本医学ジャーナリスト協会賞・大賞を受賞。
著書に『小児がん外科医 君たちが教えてくれたこと』(中公文庫)、『呼吸器の子』(現代書館)、『いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき』(中央公論新社)、『小児科医が伝える オンリーワンの花を咲かせる子育て』(文藝春秋)、『発達障害 最初の一歩』(中央公論新社)などがある。 

「2020年 『どんじり医』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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